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洗いっこ 2

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「ふふ、ごめん、僕ばっかり……夏生くんも、ね……♡」
「ぅ、んっ……はる、なくん……♡」
「いい声……♡」

 背後から抱きつくみたいにしてまわされた榛名くんの手で、半分くらい勃ち上がっていた俺のものがやんわりと握り込まれる。

「ここも、ちゃんと綺麗にしないとね」
「ぁ、は……っ、これ、きもちい……っ♡」
 ソープを纏った柔らかな榛名くんの手が、ちょうどいいともどかしいの間くらいの力を込めて扱いてくる。

「ね、キスしたい」
「いいよ」
 後ろからぴったりくっついていたのを一旦離して向き合う。シャワーと湯気でしっとりと濡れた榛名くんの頬に触れると、彼が嬉しそうに微笑んでキスをくれる。キスをしたまま腕を彼の背中と腰にまわして、そこにもソープの泡を馴染ませていく。

 洗い擦る手をゆっくりと下に降ろしていき、ふっくらとまるいお尻に指先が触れると、榛名くんの体がぴくりと反応した。

「ん、ふ……♡なつき、くん……♡」
 キスの合間に吐息混じりに名前を呼ばれるのがたまらない。
 その声に誘われるみたいに彼の柔らかなお尻をむにゅむにゅと優しく揉み込むと、もどかしそうに、何かを期待するみたいに彼の腰が僅かにくねる。快楽に素直なところが、榛名くんのかわいいところのひとつだ。

 泡が粘膜につけば痛いだろうから、すっかりソープを流し落としてしまってから、持ち込んだローションを指に馴染ませて、榛名くんの中に指をぐにぐにと押し込んだ。
 セックスの経験はなくとも一人でするのは慣れているはずだけれど、彼のそこは慣らし始めるときには本当にここに挿れたりできるのだろうかと思うほど堅い。

「ふ、…ぅう……っ♡はあ……♡」
 それでも彼が懸命に息を吐いて力を抜いて広げやすくしてくれているのが、向かい合って抱き合った状態だとよくわかる。ゆっくりと中で指を動かしたり、入り口のところが気持ちいいようにゆるく抜き挿しして擦ってあげると、榛名くんの眉は切なそうに歪み、赤みを増した唇から甘い吐息を漏らし始める。

 その吐息も全部自分のものにしてしまいたくて、その唇を包み込むみたいなキスをした。キスをしながら、奥に進ませた指先で榛名くんの気持ちいいところをくり♡くりっ♡と弄れば、次第に彼のそこは挿れられたものを柔らかく甘く締めつける性感帯と化していった。

「なつき、くん……♡もう……っ♡」
「……ん、」
 唇を離して見つめ合い、途切れ途切れに名前を呼ばれた響きで、彼の言おうとしていることを理解した。その先を素直に言葉にするのは、今はまだお互いに恥ずかしさがあるらしい。

 うまく言葉にできずとも、求め合う欲を隠せはしない。バスルームを出て、ベッドに傾れ込むまで、そう時間はかからない。
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