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27.想い抱いて⑥
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「っ、ぶる、ぅむさま……ぁ」
下着をずるりと下ろされる。
その行為に大きく羞恥が膨れ上がったが抵抗の意志は無い。すっかり溶けてしまった思考、火照た身体、昂揚した心に、抵抗や拒否といった二言は浮かびもしない。
外気に晒されたソルフィオーラの秘部はその先を期待して滲み出た蜜で濡れていた。
「貴女の全てを愛し尽くしたい……」
そう言ったブルームの熱が秘部に近づいてくる。蜜に塗れた花弁がふぅふぅと降り掛かる熱にひくりと蠢く。
もうすぐ、来る。その時に備え息を呑んだソルフィオーラを待っていたのは、ぬるりとした感触だった。
「──ひ、ああァッ!」
彼の舌だった。予想外のモノにソルフィオーラの口が大きく開いて悲鳴に近しいものが出た。
(そんな、待って……!)
三度訪れた戸惑いも彼がべろべろと舐めるものだからあっという間に思考の端に追いやられてしまう。
これまで何度か触れられてきた。だが、こんないやらしい愛撫は知らない。
先ほどの言葉は宣言だったようだ。その宣言通り、彼はソルフィオーラの全てを余すことなく愛そうとしている。
「っ、あ、ああ! あっ、あッ……」
それを知ったソルフィオーラの身体は震えが止まらなかった。奥にあったざわめきがより大きくなって、閉じたくても閉じられず、開かれたままの唇から恥ずかしい声となって出て行く。
とろとろと溢れ出る蜜を掬い取られ、塗り付けるように舐め上げられて。
「ンんぅッ、ひ、あ、やっ、あああ!」
あられもない声が止まらない。
自分で聞いていてとても恥ずかしい声なのに、ブルームの舌から与えられる快感は強烈でとても抑えられそうになかった。
身体の奥でざわめきが風船のように膨れ上がる。もういっぱいに膨らんで今にも弾けてしまいそうだ。
そんな中、カチャカチャと金属が擦れる音がしてソルフィオーラの花弁を舐る舌の動きが少し緩やかなものへと変わった。
「こんなに、蜜を零して……私が、欲しいというのは本当なのだな……」
「あぁ……ぶるー、む、さま……ッ、待っ、て」
それでも愛撫が止まったわけではない。少し弱くはなったが、それでも昇り来る快感の波に攫われてしまいそうで、ソルフィオーラの手は無意識にシーツを握り締めていた。
ちろちろと舐める動きと共に奏でられる水音が暗い寝室に響く。今度は金属音ではなく、衣擦れの音まで聞こえてきた。甘やかに蕩かされた世界で鳴る音は、全てが現実なのかどうかも怪しく感じる。
夢との境界にいたソルフィオーラに現実を教えたのは、逞しい熱だった。
下着をずるりと下ろされる。
その行為に大きく羞恥が膨れ上がったが抵抗の意志は無い。すっかり溶けてしまった思考、火照た身体、昂揚した心に、抵抗や拒否といった二言は浮かびもしない。
外気に晒されたソルフィオーラの秘部はその先を期待して滲み出た蜜で濡れていた。
「貴女の全てを愛し尽くしたい……」
そう言ったブルームの熱が秘部に近づいてくる。蜜に塗れた花弁がふぅふぅと降り掛かる熱にひくりと蠢く。
もうすぐ、来る。その時に備え息を呑んだソルフィオーラを待っていたのは、ぬるりとした感触だった。
「──ひ、ああァッ!」
彼の舌だった。予想外のモノにソルフィオーラの口が大きく開いて悲鳴に近しいものが出た。
(そんな、待って……!)
三度訪れた戸惑いも彼がべろべろと舐めるものだからあっという間に思考の端に追いやられてしまう。
これまで何度か触れられてきた。だが、こんないやらしい愛撫は知らない。
先ほどの言葉は宣言だったようだ。その宣言通り、彼はソルフィオーラの全てを余すことなく愛そうとしている。
「っ、あ、ああ! あっ、あッ……」
それを知ったソルフィオーラの身体は震えが止まらなかった。奥にあったざわめきがより大きくなって、閉じたくても閉じられず、開かれたままの唇から恥ずかしい声となって出て行く。
とろとろと溢れ出る蜜を掬い取られ、塗り付けるように舐め上げられて。
「ンんぅッ、ひ、あ、やっ、あああ!」
あられもない声が止まらない。
自分で聞いていてとても恥ずかしい声なのに、ブルームの舌から与えられる快感は強烈でとても抑えられそうになかった。
身体の奥でざわめきが風船のように膨れ上がる。もういっぱいに膨らんで今にも弾けてしまいそうだ。
そんな中、カチャカチャと金属が擦れる音がしてソルフィオーラの花弁を舐る舌の動きが少し緩やかなものへと変わった。
「こんなに、蜜を零して……私が、欲しいというのは本当なのだな……」
「あぁ……ぶるー、む、さま……ッ、待っ、て」
それでも愛撫が止まったわけではない。少し弱くはなったが、それでも昇り来る快感の波に攫われてしまいそうで、ソルフィオーラの手は無意識にシーツを握り締めていた。
ちろちろと舐める動きと共に奏でられる水音が暗い寝室に響く。今度は金属音ではなく、衣擦れの音まで聞こえてきた。甘やかに蕩かされた世界で鳴る音は、全てが現実なのかどうかも怪しく感じる。
夢との境界にいたソルフィオーラに現実を教えたのは、逞しい熱だった。
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