さよならとつぶやいて、きみは夏空に消えた
――きみと出逢ったのは、遠い夏の日――
東京の会社を辞めて、祖母の骨董店を継いだ透のもとを訪ねてきたのは、ちょっと不思議な女の子。
彼女は売り物の古いフォトフレームを指さして、その中に入っていたはずの写真を探していると言う。色褪せた写真に隠された、少女の秘密とは……。
なぜか記憶から消えてしまった、十五年前の夏休み。初恋の幼馴染みと同じ名を持つ少女とともに、失われた思い出を探す喪失と再生の物語です。
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。
東京の会社を辞めて、祖母の骨董店を継いだ透のもとを訪ねてきたのは、ちょっと不思議な女の子。
彼女は売り物の古いフォトフレームを指さして、その中に入っていたはずの写真を探していると言う。色褪せた写真に隠された、少女の秘密とは……。
なぜか記憶から消えてしまった、十五年前の夏休み。初恋の幼馴染みと同じ名を持つ少女とともに、失われた思い出を探す喪失と再生の物語です。
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。
あなたにおすすめの小説
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
【完結】私が貴方の元を去ったわけ
なか
恋愛
「貴方を……愛しておりました」
国の英雄であるレイクス。
彼の妻––リディアは、そんな言葉を残して去っていく。
離婚届けと、別れを告げる書置きを残された中。
妻であった彼女が突然去っていった理由を……
レイクスは、大きな後悔と、恥ずべき自らの行為を知っていく事となる。
◇◇◇
プロローグ、エピローグを入れて全13話
完結まで執筆済みです。
久しぶりのショートショート。
懺悔をテーマに書いた作品です。
もしよろしければ、読んでくださると嬉しいです!
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
あの日、さようならと言って微笑んだ彼女を僕は一生忘れることはないだろう
まるまる⭐️
恋愛
僕に向かって微笑みながら「さようなら」と告げた彼女は、そのままゆっくりと自身の体重を後ろへと移動し、バルコニーから落ちていった‥
*****
僕と彼女は幼い頃からの婚約者だった。
僕は彼女がずっと、僕を支えるために努力してくれていたのを知っていたのに‥
夫は私を愛してくれない
はくまいキャベツ
恋愛
「今までお世話になりました」
「…ああ。ご苦労様」
彼はまるで長年勤めて退職する部下を労うかのように、妻である私にそう言った。いや、妻で“あった”私に。
二十数年間すれ違い続けた夫婦が別れを決めて、もう一度向き合う話。
2番目の1番【完】
綾崎オトイ
恋愛
結婚して3年目。
騎士である彼は王女様の護衛騎士で、王女様のことを何よりも誰よりも大事にしていて支えていてお護りしている。
それこそが彼の誇りで彼の幸せで、だから、私は彼の1番にはなれない。
王女様には私は勝てない。
結婚3年目の夫に祝われない誕生日に起こった事件で限界がきてしまった彼女と、彼女の存在と献身が当たり前になってしまっていたバカ真面目で忠誠心の厚い騎士の不器用な想いの話。
※ざまぁ要素は皆無です。旦那様最低、と思われる方いるかもですがそのまま結ばれますので苦手な方はお戻りいただけると嬉しいです
自己満全開の作品で個人の趣味を詰め込んで殴り書きしているため、地雷多めです。苦手な方はそっとお戻りください。
批判・中傷等、作者の執筆意欲削られそうなものは遠慮なく削除させていただきます…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
読みやすい文章で、すっ、と物語に入ることが出来ました。が、夜中に読んだので少し怖かったです∑(O_O;)
15年という月日を経て、ようやく、それぞれが解放されたんですね。祖母が田舎に呼び戻したのは勇気があるな、と思いました。
この物語に出会えて良かったです。
投票させていただきますね。
橘 弥久莉様
怖かったのに、最後までお読みいただき感謝です。
読みやすい文章と言っていただけたのも、とてもうれしいです!
感想ありがとうございました✨
まず1話のタイトルがとても印象的で、タイトル好きの私としてはもうそれだけでどんなお話なんだろう?!とわくわくしながら読ませていただきました。
悲しいお話なのに、優しい雰囲気で…文中の漢字、ひらがなの使い分けがとても心地良かったです。
クリームソーダの描写がすごく好きです。
今後の透が幸せでありますように、という願いと、きっと彼は幸せになるんだろうなと、という希望を同時に感じました。
素敵なお話をありがとうございます。
ドゴイエフちまき様
タイトルを気に入っていただけて、とてもうれしいです!
ありがとうございます。
実は『午前二時の○○○』という章題も考えていたのですが、今回は夏休みらしく『午後二時半の炭酸水』にしました♪
『午前二時』もいつか書けたらいいなあ。
素敵な感想をありがとうございました!!
美しい文章と、夏の暑さの中で、時折感じる爽やかさがとても印象的です。
切ないはずなのに、どこか懐かしく温かい、そんな気持ちにさせてくれる作品でした。
読後感がとても心地よかったです。
素敵な作品を書いてくだありありがとうございました!
来須みかん様
お読みいただきありがとうございます!
ライト文芸なのに少し内容が重いかしらと心配していたので、爽やかさや心地よさを感じていただけて、とてもうれしいです。
こちらこそ本当にありがとうございました!!
退会済ユーザのコメントです
舞子様
切なさの中にも、優しさと救いのあるお話が書きたいと思っていました。
舞子さんに受けとめていただけて、とてもうれしいです。
素敵な感想をありがとうございました!
櫻屋 かんな様
深い読み込み、本当にありがとうございます!
『事件』絡みの地元の話は、テーマと私の技量の兼ね合いで書かなかった部分です。
今回は読者様の想像に委ねる形にしましたが、もっと上手くなれたら、そのあたりのエピソードもテーマから逸脱せずに書けるようになるのかなぁ。
これからも修業します!
素晴らしい感想をありがとうございました!!
切ないけど温かい、そしてどこか清々しいお話でした。
クリームソーダ、夕立、虹───
夏の情景とともにミステリーを紐解く気持ちで最後まで読み進め、もう一度最初から読み返しました。
二回目はまた違った景色が見えて、より楽しめました。
主人公の抱える罪悪感。それは蛍の母、そして蛍自身の罪悪感となり、それが見事に昇華したラストは秀逸でした。
言葉では言い表せない感情を描くのがとても上手だと思いました。
そしてSNSに上げてくれたお客さんグッジョブ!
素敵なお話をありがとうございました。
ユラ様
二度も読み返していただき、ありがとうございます!
少しずつ謎が解けていくように描きたかったので、読み取っていただけて感動しました。
できるだけ夏の季語や、夏を連想させる言葉を使って、物語にノイズが入らないように気をつけました。
その風物に、言葉にできない想いを仮託できていたらうれしいです。
素敵な感想を、本当にありがとうございました!!
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。