ある少女の日記

ササラギ

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2017年7月4日

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2017年7月4日 火曜日 雨
お母さんに失敗作って言われた。あんたなんか昔から可愛くなかったって。え?なんで?どういうこと?私何かした?お母さんに嫌われるようなことしたかな?でもそうだよね。私なんて頭良くないし、運動もできないし、はっきりしないし、役立たずだし、自分のことばっかりだし、お母さんに迷惑かけてばっかりだし、何もいいところないもん。何の能力もないもん。もっとお兄ちゃんみたいに面白くてさ、もっと遥みたいに優しくてさ、もっと翼みたいに頭良くてさ、もっとみんなみたいにいい子だったらお母さんは喜んだかもしれないのにね。もっとみんなみたいに優しい子だったら失敗作なんて言われなかったかもしれないのにね。なんで私ってこうなんだろう?みんなのこと羨ましいとか、憧れるとか思うのに、思うだけで何も変えようとしないの。何も変えないくせに自分よりできる人に嫉妬したりして。ほんと失敗作。失敗作って言ったお母さんのこと一瞬恨んだけど、結局は私がいけなくて、私がいい子じゃないから事実を言われただけで、私のせいなのに恨むのはおかしいよね。私が失敗作ということは、私と正反対のお兄ちゃんは成功作だね。でもそうだよ、お兄ちゃんは大成功だよ。勉強もできて、運動もできて、面白くて、しっかりしてて、ずっと羨ましかった。やっぱみんなお兄ちゃんのほうが好きだよ。あーあ、私がお兄ちゃんだったらよかったな。お兄ちゃんみたいな人になれてたら、お母さんにも嫌われずに済んだのにな。失敗作か…。そうだね、私は失敗作だね…
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