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【番外編・ハロルドとの恋愛エンディング】
04 ダメなこほど可愛い
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メアリーが王城に一室を与えられ、そこで暮らすことになると、ハロルドの執着はさらに酷くなっていった。
「メアリー、聞いてよ!」
「メアリー、あいつら、絶対に殺す!」
「メアリー! メアリー!」
メアリーは自分の肩の上に乗せられた、ハロルドの綺麗な黒髪を優しく撫でた。
「ハロルド、落ち着いてください。私で良ければ、お話ならいくらでもお聞きしますから」
「メアリーじゃないとダメだ。だって、メアリーはどんなに情けない私を見ても、絶対に敬意を払ってくれるから! メアリー以外にこんな姿は見せられない! ああ、メアリー大好き! ずっと私の側にいて!」
「は……はは……」
乾いた笑いを浮かべたメアリーは『どうしてこうなった?』と再び自問した。
ハロルドの頭を撫でてしまったあの日から、ハロルドは駄々っ子のように毎日抱きついてくる。
(でも私、予想外に情けない殿下が、ちょっと可愛いって思いはじめちゃっているのよね……。別にひどいこともされないし、まぁ、怖いよりかは、こっちの方が良いよね)
メアリーがサラサラの黒髪を優しく撫でていると、ハロルドは急に静かになった。
「そういえば、この前カルヴァンと二人っきりで話していたね?」
「え?」
甘えた声が消え去り、そこには刺すような冷たい響きがある。
「どうしてだろう? メアリーが私以外の男と話していると、君を私以外開けない鳥籠にでも閉じ込めたくなってしまう」
どこか病んだような執着を見せ始めたハロルドに、メアリーは軽く恐怖した。そんなことに一切、気が付いていないハロルドは、「ああ、メアリーずっと私だけを見ていてね」とうっとり耳元で囁いている。
(こ、これは……別の意味で、ちょっと怖い……ぞ?)
ハロルドは、震えるメアリーの頬に優しくキスをした。
「ねぇ、メアリー。カルヴァンとは何を話していたの?」
「えっと……たぶん、それはハロルドからの伝言を受け取ったときのことだと思います。『殿下がお呼びです』とか……?」
あまりおかしなことを言うと、カルヴァンまで危ない目にあってしまいそうだ。
「そうか。じゃあ、メアリーがカルヴァンと話さなくていいように、今日から私の部屋で一緒に暮らそうね」
「……冗談ですよね?」
この国の法律で、王族とその婚約者は、正式に婚姻を結ぶまで、清い関係でいなければならないと決められている。
婚姻前に同じ部屋で過ごすなどあってはならないことだった。
「私は冗談なんて言わないよ」
「でも、王族との結婚は、たくさんの手順やルールが事細かに決められています。『女性は純潔でなければいけない』とか、『婚約者は身体に傷があってはいけない』とか……」
そこでメアリーは『ハッ』と気がついた。
(私の背中、傷だらけ!!)
いくらハロルドが執着しようが、この国の法律でメアリーは王妃になることは出来ない。
(そっか、そうよ! これよ!)
メアリーは悲しそうな表情を作って、ハロルドの手に自分の手を重ねた。
「殿下、今まで失念しておりました。私は殿下に相応しくありません」
ハロルドは「どうして?」と甘く優しく尋ねてくる。
「殿下もご存じですが、私は背中に傷があります。これでは、殿下のお側にいられません……」
「なんだ、そんなこと?」
「そんなことではありません。私は殿下に相応しくありません」
「問題ないよ。聖女候補は、傷を癒す力を持っているよね? その件については、パティに話をつけている。喜んで君の背中の傷を治すって言ってたよ」
(あ……そうきますか……)
メアリーが少し遠い目をしていると、ハロルドは形の良い唇でニコリと笑みを作った。
「ねぇ、メアリー。もしかして、今、私から離れようとした?」
優しい声のはずなのに、ハロルドの目は少しも笑っていない。背筋に冷たいものを感じつつ、メアリーは笑顔をつくった。
「ま、まさか! ハロルドの側が私の居場所です」
ハロルドは、「そうだよね」と言いながら、紫水晶のように綺麗な瞳をこちらに向ける。
「でもね、メアリー。今、私はすごく傷ついたよ」
ハロルドの両手がメアリーの左手を包みこんだ。包み込まれた手から熱が伝わってくる。
「メアリー、君が私のためを思って身を引こうとしてくれたのは分かるよ。でも、そんなにも簡単に私から離れていこうとするなんて……」
「ハロルド、それは誤解です」
「そうかな?」
「そうです!」
ハロルドの顔には、貼り付けたような優しい微笑みが浮かんでいる。
(あ、ああ……ハロルドがマジ切れしている……)
ハロルドがメアリーの両肩をつかんだ。
「ねぇ、メアリー。『愛してる』って言って?」
「あ、愛しています」
「本当に?」
「本当です!」
「信じられない……。やっぱり、どこかにメアリーを閉じ込めて……私から逃げられないように……」
(ひ、ひぃ!?)
メアリーが何とか話題を変えようと考えを巡らせていると、ふと、大変なことに気がついた。
「あっ! そういえば、さっきパティに私の傷を治してもらうっていいましたよね?」
「うん、言ったね」
聖なる力は確かに傷を治せるが、使った後はベッドに寝込んでしまうほど体力が消耗されてしまう。
「それはダメです。傷は自分で治すので、パティに頼まないでください」
「でも、メアリーは身体が硬いから背中まで手が届かないって言ってなかった?」
「はい、だから……身体が柔らかくなるようにストレッチします」
「すとれっち?」
メアリーはハロルドから距離をとると、両手を上に伸ばして身体を斜めにした。
「こういう感じで、身体を伸ばす運動をして身体をほぐすんです。すぐには無理ですが、ずっと続けると、身体は柔らかくなると思います」
「ふーん、なるほど。動いて固まった筋肉をほぐす、みたいな感じかな?」
ハロルドが手招きするのでメアリーが近づくと、「ようするに、こういうこと?」と肩に手を置かれ肩甲骨らへんをハロルドにグイッと押された。
「いたたっ」
「本当だ。メアリーはそうとう身体が固いね」
グッグッと押されるたびに背中に激痛が走る。
「いた、ハロルド、痛いです!」
「……」
「や、やめて……痛い」
「……」
なぜか止めてくれないハロルドを振り返ると、うっとりしながら呼吸を荒くしていた。
「ハロルド!? ど、どういう状況ですか!?」
「いや、痛がるメアリーがすごく可愛くて……。おかしな扉を開いてしまいそうだよ」
「閉めて! その扉は今すぐ閉めて鍵をかけて!」
「閉めたくないなぁ……。でも、メアリーがずっと私の側にいてくれたら開かずにすむかもね」
ニッコリと黒い笑みを浮かべるハロルドを見て、メアリーは思った。
(この人……ダメだ)
そして、なぜかこうも思ってしまった。
(ここまでダメな人の側にいれるのは、もう私だけかもしれない……)
数か月後。ハロルドの献身的な背中マッサージによりメアリーの身体の固さは改善され、無事に背中の傷を癒すことができた。
その間、メアリーの痛がる声が毎晩のように聞こえたので、城内では『メアリー様は、ハロルド殿下に虐待されているのでは?』という噂がたったが、ハロルドはまったく気にしていなかった。
心配していたハロルドの新しい扉は開くことなく、メアリーが背中の傷を治すとすぐに「痛がるメアリーも良いけど、やっぱり笑顔のメアリーの方が良いね」の一言であっさりと終わった。
メアリーは『もしかして、騙されて上手く丸めこまれた?』と思ったが、もうハロルドの側にいると決めた後だったので気にしないことにした。
そして、今日もハロルドは、メアリーを抱きしめながら愚痴を言う。
それは、数年後、ハロルドが王座についてからも変わらなかった。ハロルドは、人前ではまったく隙のない美麗な賢君として王座に君臨し、自室ではメアリーに甘えた。
王妃になったメアリーはすっかり国王が板についたハロルドの美しい黒髪を優しくなでた。ハロルドは気持ちよさそうに目を細める。
「メアリー」
「うん?」
「愛している」
「私もハロルドを愛しているわ」
メアリーは『ダメなこほど可愛いって言うものね』という言葉を飲み込んで、にっこりと微笑んだ。
ハッピーエンド?
「メアリー、聞いてよ!」
「メアリー、あいつら、絶対に殺す!」
「メアリー! メアリー!」
メアリーは自分の肩の上に乗せられた、ハロルドの綺麗な黒髪を優しく撫でた。
「ハロルド、落ち着いてください。私で良ければ、お話ならいくらでもお聞きしますから」
「メアリーじゃないとダメだ。だって、メアリーはどんなに情けない私を見ても、絶対に敬意を払ってくれるから! メアリー以外にこんな姿は見せられない! ああ、メアリー大好き! ずっと私の側にいて!」
「は……はは……」
乾いた笑いを浮かべたメアリーは『どうしてこうなった?』と再び自問した。
ハロルドの頭を撫でてしまったあの日から、ハロルドは駄々っ子のように毎日抱きついてくる。
(でも私、予想外に情けない殿下が、ちょっと可愛いって思いはじめちゃっているのよね……。別にひどいこともされないし、まぁ、怖いよりかは、こっちの方が良いよね)
メアリーがサラサラの黒髪を優しく撫でていると、ハロルドは急に静かになった。
「そういえば、この前カルヴァンと二人っきりで話していたね?」
「え?」
甘えた声が消え去り、そこには刺すような冷たい響きがある。
「どうしてだろう? メアリーが私以外の男と話していると、君を私以外開けない鳥籠にでも閉じ込めたくなってしまう」
どこか病んだような執着を見せ始めたハロルドに、メアリーは軽く恐怖した。そんなことに一切、気が付いていないハロルドは、「ああ、メアリーずっと私だけを見ていてね」とうっとり耳元で囁いている。
(こ、これは……別の意味で、ちょっと怖い……ぞ?)
ハロルドは、震えるメアリーの頬に優しくキスをした。
「ねぇ、メアリー。カルヴァンとは何を話していたの?」
「えっと……たぶん、それはハロルドからの伝言を受け取ったときのことだと思います。『殿下がお呼びです』とか……?」
あまりおかしなことを言うと、カルヴァンまで危ない目にあってしまいそうだ。
「そうか。じゃあ、メアリーがカルヴァンと話さなくていいように、今日から私の部屋で一緒に暮らそうね」
「……冗談ですよね?」
この国の法律で、王族とその婚約者は、正式に婚姻を結ぶまで、清い関係でいなければならないと決められている。
婚姻前に同じ部屋で過ごすなどあってはならないことだった。
「私は冗談なんて言わないよ」
「でも、王族との結婚は、たくさんの手順やルールが事細かに決められています。『女性は純潔でなければいけない』とか、『婚約者は身体に傷があってはいけない』とか……」
そこでメアリーは『ハッ』と気がついた。
(私の背中、傷だらけ!!)
いくらハロルドが執着しようが、この国の法律でメアリーは王妃になることは出来ない。
(そっか、そうよ! これよ!)
メアリーは悲しそうな表情を作って、ハロルドの手に自分の手を重ねた。
「殿下、今まで失念しておりました。私は殿下に相応しくありません」
ハロルドは「どうして?」と甘く優しく尋ねてくる。
「殿下もご存じですが、私は背中に傷があります。これでは、殿下のお側にいられません……」
「なんだ、そんなこと?」
「そんなことではありません。私は殿下に相応しくありません」
「問題ないよ。聖女候補は、傷を癒す力を持っているよね? その件については、パティに話をつけている。喜んで君の背中の傷を治すって言ってたよ」
(あ……そうきますか……)
メアリーが少し遠い目をしていると、ハロルドは形の良い唇でニコリと笑みを作った。
「ねぇ、メアリー。もしかして、今、私から離れようとした?」
優しい声のはずなのに、ハロルドの目は少しも笑っていない。背筋に冷たいものを感じつつ、メアリーは笑顔をつくった。
「ま、まさか! ハロルドの側が私の居場所です」
ハロルドは、「そうだよね」と言いながら、紫水晶のように綺麗な瞳をこちらに向ける。
「でもね、メアリー。今、私はすごく傷ついたよ」
ハロルドの両手がメアリーの左手を包みこんだ。包み込まれた手から熱が伝わってくる。
「メアリー、君が私のためを思って身を引こうとしてくれたのは分かるよ。でも、そんなにも簡単に私から離れていこうとするなんて……」
「ハロルド、それは誤解です」
「そうかな?」
「そうです!」
ハロルドの顔には、貼り付けたような優しい微笑みが浮かんでいる。
(あ、ああ……ハロルドがマジ切れしている……)
ハロルドがメアリーの両肩をつかんだ。
「ねぇ、メアリー。『愛してる』って言って?」
「あ、愛しています」
「本当に?」
「本当です!」
「信じられない……。やっぱり、どこかにメアリーを閉じ込めて……私から逃げられないように……」
(ひ、ひぃ!?)
メアリーが何とか話題を変えようと考えを巡らせていると、ふと、大変なことに気がついた。
「あっ! そういえば、さっきパティに私の傷を治してもらうっていいましたよね?」
「うん、言ったね」
聖なる力は確かに傷を治せるが、使った後はベッドに寝込んでしまうほど体力が消耗されてしまう。
「それはダメです。傷は自分で治すので、パティに頼まないでください」
「でも、メアリーは身体が硬いから背中まで手が届かないって言ってなかった?」
「はい、だから……身体が柔らかくなるようにストレッチします」
「すとれっち?」
メアリーはハロルドから距離をとると、両手を上に伸ばして身体を斜めにした。
「こういう感じで、身体を伸ばす運動をして身体をほぐすんです。すぐには無理ですが、ずっと続けると、身体は柔らかくなると思います」
「ふーん、なるほど。動いて固まった筋肉をほぐす、みたいな感じかな?」
ハロルドが手招きするのでメアリーが近づくと、「ようするに、こういうこと?」と肩に手を置かれ肩甲骨らへんをハロルドにグイッと押された。
「いたたっ」
「本当だ。メアリーはそうとう身体が固いね」
グッグッと押されるたびに背中に激痛が走る。
「いた、ハロルド、痛いです!」
「……」
「や、やめて……痛い」
「……」
なぜか止めてくれないハロルドを振り返ると、うっとりしながら呼吸を荒くしていた。
「ハロルド!? ど、どういう状況ですか!?」
「いや、痛がるメアリーがすごく可愛くて……。おかしな扉を開いてしまいそうだよ」
「閉めて! その扉は今すぐ閉めて鍵をかけて!」
「閉めたくないなぁ……。でも、メアリーがずっと私の側にいてくれたら開かずにすむかもね」
ニッコリと黒い笑みを浮かべるハロルドを見て、メアリーは思った。
(この人……ダメだ)
そして、なぜかこうも思ってしまった。
(ここまでダメな人の側にいれるのは、もう私だけかもしれない……)
数か月後。ハロルドの献身的な背中マッサージによりメアリーの身体の固さは改善され、無事に背中の傷を癒すことができた。
その間、メアリーの痛がる声が毎晩のように聞こえたので、城内では『メアリー様は、ハロルド殿下に虐待されているのでは?』という噂がたったが、ハロルドはまったく気にしていなかった。
心配していたハロルドの新しい扉は開くことなく、メアリーが背中の傷を治すとすぐに「痛がるメアリーも良いけど、やっぱり笑顔のメアリーの方が良いね」の一言であっさりと終わった。
メアリーは『もしかして、騙されて上手く丸めこまれた?』と思ったが、もうハロルドの側にいると決めた後だったので気にしないことにした。
そして、今日もハロルドは、メアリーを抱きしめながら愚痴を言う。
それは、数年後、ハロルドが王座についてからも変わらなかった。ハロルドは、人前ではまったく隙のない美麗な賢君として王座に君臨し、自室ではメアリーに甘えた。
王妃になったメアリーはすっかり国王が板についたハロルドの美しい黒髪を優しくなでた。ハロルドは気持ちよさそうに目を細める。
「メアリー」
「うん?」
「愛している」
「私もハロルドを愛しているわ」
メアリーは『ダメなこほど可愛いって言うものね』という言葉を飲み込んで、にっこりと微笑んだ。
ハッピーエンド?
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