完結)余りもの同士、仲よくしましょう

オマケ

お疲れ様

サロンにジェイが入ってきた。
今日の仕事が終わったのだろう。

「ジェイ、お疲れ様でした」

ソファから立ち上がって、少し疲れた顔のジェイを迎える。
優しく微笑んだ彼に軽く腰を引き寄せられ、そっとキスされた。
そのまま流れるような動作でソファに座ったジェイの隣に腰を下ろす。というか腰に手を添えられたままだったので、必然的にそうなった。

私の腰をグッと引き寄せた手は、今度は肩に回された。
軽く力を込められて、ジェイにもたれかかるような格好になってしまう。

疲れているのに重いだろうと、胸に手をついて離れようとしたら、肩に回された手に力がこもった。
もぞもぞと動いてジェイを見上げる。

「ジェイ…」

「ん？」

いつもの優しいジェイの瞳。

「その…重いでしょう？」

「君なら百人いたって重くなどない」

ほんの冗談の筈なのに、冗談に聞こえなくて戸惑う。そのまま見上げていると、またキスされた。

「君に触れているだけで、疲れなど消えていく」

何度もキスを繰り返される。

「だからこうして俺を癒してくれ」

ジェイにこんな風に言われてしまうと、何も言えなくなってしまうのはいつものことで。
コクンと頷いて大人しくもたれかかると、ジェイは満足そうなため息を吐いて私を抱きしめ直した。


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※サロンには子どもたちもいます。