【完結】僕とばーちゃん

秋のお彼岸

秋のお彼岸が来た。
ばーちゃんと一緒に墓参りに出かける。

お彼岸はいつも、ばーちゃんのおはぎが食べれるので楽しみだ。今回はあんこと胡麻のおはぎだった。僕の好きなやつ。
たまにばーちゃんは、ずんだとか抹茶のおはぎとかも作る。それはそれで美味しいけど、僕は胡麻のとあんこのが一番好きだ。
そう言うとばーちゃんは、面白そうに笑う。

「そんなとこも、おまえはじーさんに似てるね」

って。
僕は色々じーちゃんに似てるらしい。
じーちゃんのことは記憶にないから少し不思議な気がするけど、そう言われるのは嫌いじゃない。

だって、じーちゃんを思い出してる時のばーちゃんは、とても嬉しそうだから。