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爆裂業雷の純白魔女
第17話 ナザル森林『組織の白い化物』(敵に言わせれば……な)
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「夜もだいぶ更けてきたし、夜明け前にラストのここ、終わらせますか。……おーおー、やってるやってる」
ウルフィリア平原と違い、ナザル森林での彼女のミッションは二人一組のペアが六ペアあり、その六ペアの援護・遊撃である。ま、私にとっては好き勝手に暴れて、ちょっと負けてるかなぁってペアの手助けするくらいだからたいしたミッションじゃないのよね。
そしてここナザル森林の標的は新魔王軍の配下の討伐。彼女がウルフィリア平原で爆殺しまくってる間にここでの戦闘は既に始まっていた。
うんうん、こう派手にドンパチやってくれてた方が敵・味方の場所も把握できて戦況が分かりやすくていいわ。ウルフィリア平原のとこはちまちま目視で探しながらだったから疲れたのよねぇ。
「サーチ。……えっと、とりあえずロックオン。……うん、よし、ヒール、エンチャント・オールステータスライズ、アビリティエクステンド。……ん、まぁ、こんなもんでしょ。味方はね」
彼女は味方全てに回復と強化の魔法を掛けた。彼女にとってはただの回復魔法と強化魔法。だが、その効果は--。
----
「おい、トニー。おめぇ疲れてきてねぇか?」
「はぁ? バカ言うなよな、レニー。てめぇこそ動き鈍ってきてんじゃねぇの? 俺のタイミングに1秒遅れてるぜ」
「おいおい、お前こそバカ言うなよ。トニーが1秒早いんだぜ」
「むっ。そうか……。ならこうしよう。次タイミング合わせるとき、俺が0.5秒遅く動く、で、レニーが0.5秒早く動く。これで問題ないだろう」
「そう簡単に言ってくれるなよ。まぁ、俺なら合わせられるからいいけどな。……つってもこう、多少のズレが出てきてるってことはやっぱり疲労が溜まって来たんだろう。ちと休むか」
「俺はまだまだいけると思うけど、レニーがそう言うならいいけどよぉ。……ここで休むのか?」
「いや、ちょっと移動しよう。こんな所じゃあ心が休まらん。向こう行こう。あっちから来たモンスターの足元が少し濡れていた。俺の勘があってりゃあ小川くらいはあるだろう」
「おう、そうか。やっぱこーゆーとこは頼りになるぜ」
「こういうとこはってなんだ。こういうとこも、頼りになる。で、いいだろう」
「ハハッ。わりぃわりぃ。戦闘じゃ俺の方が頼りになるからつい、な」
「あ? トニーの戦いやすいようにしてやってんのは誰だと思ってんだ?」
「そりゃあ……俺だろ? 俺が俺自信で戦いやすいよう戦況をコントロールしてんだぜ。どうだ凄いだろ!」
「この……バカタレ! どの口が言ってんだ? それ俺がやってんの! トニーは戦闘センスはいいが戦略が駄目だろ」
「いっっってえぇーー!! 何も殴ることないだろ。ただのジョークじゃねーか。いつものジョーク。ただのボケ」
「ただのツッコミだ、ツッコミ」
「にしてはなんか結構強かったような。日頃の恨みも込もってたような……」
「あ? なんか言ったか? もう一発いっとくか?」
「あ! いえ、何も言ってません! あ、そ、そう言えば一発といえば……」
「言えば?」
「言えば……マ、マルチデリーター! 今回のミッションも一発で、というか一撃でまた倒しちゃうのかなぁ~って思って……」
「いつものあいつの相手より強いのは確かだ。なんせ敵は新魔王軍の参謀を務めてるやつだからな。いくらマルチデリーターでも一撃で倒すのは無理なんじゃないのか?」
「ほう。レニー、お前がそう言うとはな。ってきり俺と同じ意見かと思ってたよ」
「勝てるのは確かだ。だが、『一撃で』という条件で勝てるかはわからない。というかもうそこまで出来るなら新魔王も一撃で倒せるんじゃないのか?」
「ハ、そうだな。俺はそれくらいの化物だと思ってるよ」
「ん? 本当か? ……なら賭けをしようぜ」
「ああ、いいぜ。何賭ける?」
「買った方にラルクさんのとこの一番高い酒を奢る。で、どうだ?」
「!? おいおい、マジかよ。今回の報酬全部くらいじゃね?」
「そのくらいの方が燃えるだろ? 俺、一度あの酒飲んでみたかったし」
「まー、そうだな。俺も飲んでみたかったんだ。じゃ、乗った!!」
「おし、きた! 俺は一撃で倒せないに賭ける。トニーは一撃で倒せるに賭ける。で、いいな」
「ああ、新魔王軍参謀を。な」
男二人はバカ話をしながらモンスターの死体の山を踏みながら歩いて行った。
森。木が密集した場所のこと。その一部の木々が戦闘によって薙ぎ倒され、燃やされ、破壊され、木という物が無くなり、代わりにモンスターの死体の山が転がっていた。
男二人は多少の返り血を浴びたのと疲労が溜まっただけだった。
「お、小川かと思ってたけど思ってたより大きい川だな」
「あたりだな。レニー」
「よし、ここで休憩すっか」
「ああ、俺、水汲んでくるよ。レニーは火でも起こしててくれ」
「あいよ。……はぁ、こういう時、初級魔法が使えるやつが羨ましいぜ。って、また愚痴ってても仕方ないな。乾いた木の枝でも拾うか」
「うひゃー、つめてぇー。気持ちいいぜ。顔洗うだけで汗と血が流れてさっぱりする。……さて、水汲んで--。っ!! やべっ。……ぐあァーーー!!」
「っ! どうした、トニー! ……ハッ!! 奇襲か。フッ!」
「ぐっ、この! 俺の右足を離せ! ハァ!! ……グッ、こりゃあ右足にヒビ入ったな。このタコヤロー! この借りは必ず返してやるぜ」
「この数……。ハッ! クッ! ……はぁ? なんで向こうはこんな川にクラーケンなんてバケモンがいんだぁ? おい! トニー! そいつはクラーケンだ! どっちかつーと、イカだ!! バカ!」
「グッ! セィッ! トウ! ……バカってなんだよ! バカって! どっちも似たようなもんだろ。触手いっぱいあるし、海の生きもんだろ」
「フッ! ハ! ……ああ、どっちも海の生き物だ。なんだってこんな川にそんな海のバケモンが出てくんだって話だ!」
「そりゃあ、俺たちを殺すため、だろ? フンッ!」
「その通りですよ。人間」
「「!?」」
「魔人……だと!?」
「ええ、希望を捨て、絶望を味わいなさい。人間」
「ハッ! こりゃあ参ったなぁ。……クッ。疲労のせいかやけに俺の動きが鈍い。いや、待て。このタイミングで魔人が偶然来るか? いや、そもそも俺ってちょっと疲労しただけでこんなにも思考が鈍るのか? ……違う!!」
「ほう。私がここに来た。という事実で勘付きおったか。人間」
「ああ、さっきのやつらはただの捨て駒。そしてさっきの戦場に敵・味方関係なく毒をまいた。俺たちに悟られないよう毒攻撃も無く、毒耐性の無いモンスターだけを集めたやつらで俺たちにけしかけた。そして、今ここに誘導され、分断して気を抜いた一瞬に攻撃。やられたよ」
「フンッ。今更気付いてももう遅い。さて、どちらを先に始末するか」
「グッ! マズいな。おい、トニー! そっちをとっとと終わらせろ!」
「ハッ! レニー! 無茶言うな! フン!! このタコ足をさばくのがやっとだっての!」
「ガアッ!! クソ! ……これって絶体絶命のピンチってやつ?」
「ん? 貴様、右足がもう使えんのか? なら、貴様の命を貰おうぞ!」
「!! トニー! そっち行った!」
「フン! グッ……アアアアァァーー!」
「……ヌ? 右腕を犠牲に生き延びおったか。だが、その延びた寿命もここまでよ。次で確実に息の根を止めてくれる」
「ト、トニー! もってくれ! 俺が……こいつらをやってからすぐ……すぐ向かうから……だから!!」
「へッ。レニー、お前と組めて……俺は楽しかったぜ。あばよ、相棒。……せめてこの右足が治って、できれば今失った右腕が生えてくるような、そんな奇跡みたいなことが起きれば……」
「ハッ。何言ってんだよ、トニー。俺だって、こんな毒さえなけりゃあ、ガアッ! ……できれば今受けたダメージも無くなってくれりゃあ上出来だ。出血も酷くて、もう意識が飛びそうだからよ。……だから、最期にお前に言っときたい。天国でも地獄でも、また会おうぜ!」
「別れの言葉はそれで良いか? ……では、死んで逝け!」
「さよならだ。相棒」
「ああ、さよなら。相棒」
ウルフィリア平原と違い、ナザル森林での彼女のミッションは二人一組のペアが六ペアあり、その六ペアの援護・遊撃である。ま、私にとっては好き勝手に暴れて、ちょっと負けてるかなぁってペアの手助けするくらいだからたいしたミッションじゃないのよね。
そしてここナザル森林の標的は新魔王軍の配下の討伐。彼女がウルフィリア平原で爆殺しまくってる間にここでの戦闘は既に始まっていた。
うんうん、こう派手にドンパチやってくれてた方が敵・味方の場所も把握できて戦況が分かりやすくていいわ。ウルフィリア平原のとこはちまちま目視で探しながらだったから疲れたのよねぇ。
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彼女は味方全てに回復と強化の魔法を掛けた。彼女にとってはただの回復魔法と強化魔法。だが、その効果は--。
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「おい、トニー。おめぇ疲れてきてねぇか?」
「はぁ? バカ言うなよな、レニー。てめぇこそ動き鈍ってきてんじゃねぇの? 俺のタイミングに1秒遅れてるぜ」
「おいおい、お前こそバカ言うなよ。トニーが1秒早いんだぜ」
「むっ。そうか……。ならこうしよう。次タイミング合わせるとき、俺が0.5秒遅く動く、で、レニーが0.5秒早く動く。これで問題ないだろう」
「そう簡単に言ってくれるなよ。まぁ、俺なら合わせられるからいいけどな。……つってもこう、多少のズレが出てきてるってことはやっぱり疲労が溜まって来たんだろう。ちと休むか」
「俺はまだまだいけると思うけど、レニーがそう言うならいいけどよぉ。……ここで休むのか?」
「いや、ちょっと移動しよう。こんな所じゃあ心が休まらん。向こう行こう。あっちから来たモンスターの足元が少し濡れていた。俺の勘があってりゃあ小川くらいはあるだろう」
「おう、そうか。やっぱこーゆーとこは頼りになるぜ」
「こういうとこはってなんだ。こういうとこも、頼りになる。で、いいだろう」
「ハハッ。わりぃわりぃ。戦闘じゃ俺の方が頼りになるからつい、な」
「あ? トニーの戦いやすいようにしてやってんのは誰だと思ってんだ?」
「そりゃあ……俺だろ? 俺が俺自信で戦いやすいよう戦況をコントロールしてんだぜ。どうだ凄いだろ!」
「この……バカタレ! どの口が言ってんだ? それ俺がやってんの! トニーは戦闘センスはいいが戦略が駄目だろ」
「いっっってえぇーー!! 何も殴ることないだろ。ただのジョークじゃねーか。いつものジョーク。ただのボケ」
「ただのツッコミだ、ツッコミ」
「にしてはなんか結構強かったような。日頃の恨みも込もってたような……」
「あ? なんか言ったか? もう一発いっとくか?」
「あ! いえ、何も言ってません! あ、そ、そう言えば一発といえば……」
「言えば?」
「言えば……マ、マルチデリーター! 今回のミッションも一発で、というか一撃でまた倒しちゃうのかなぁ~って思って……」
「いつものあいつの相手より強いのは確かだ。なんせ敵は新魔王軍の参謀を務めてるやつだからな。いくらマルチデリーターでも一撃で倒すのは無理なんじゃないのか?」
「ほう。レニー、お前がそう言うとはな。ってきり俺と同じ意見かと思ってたよ」
「勝てるのは確かだ。だが、『一撃で』という条件で勝てるかはわからない。というかもうそこまで出来るなら新魔王も一撃で倒せるんじゃないのか?」
「ハ、そうだな。俺はそれくらいの化物だと思ってるよ」
「ん? 本当か? ……なら賭けをしようぜ」
「ああ、いいぜ。何賭ける?」
「買った方にラルクさんのとこの一番高い酒を奢る。で、どうだ?」
「!? おいおい、マジかよ。今回の報酬全部くらいじゃね?」
「そのくらいの方が燃えるだろ? 俺、一度あの酒飲んでみたかったし」
「まー、そうだな。俺も飲んでみたかったんだ。じゃ、乗った!!」
「おし、きた! 俺は一撃で倒せないに賭ける。トニーは一撃で倒せるに賭ける。で、いいな」
「ああ、新魔王軍参謀を。な」
男二人はバカ話をしながらモンスターの死体の山を踏みながら歩いて行った。
森。木が密集した場所のこと。その一部の木々が戦闘によって薙ぎ倒され、燃やされ、破壊され、木という物が無くなり、代わりにモンスターの死体の山が転がっていた。
男二人は多少の返り血を浴びたのと疲労が溜まっただけだった。
「お、小川かと思ってたけど思ってたより大きい川だな」
「あたりだな。レニー」
「よし、ここで休憩すっか」
「ああ、俺、水汲んでくるよ。レニーは火でも起こしててくれ」
「あいよ。……はぁ、こういう時、初級魔法が使えるやつが羨ましいぜ。って、また愚痴ってても仕方ないな。乾いた木の枝でも拾うか」
「うひゃー、つめてぇー。気持ちいいぜ。顔洗うだけで汗と血が流れてさっぱりする。……さて、水汲んで--。っ!! やべっ。……ぐあァーーー!!」
「っ! どうした、トニー! ……ハッ!! 奇襲か。フッ!」
「ぐっ、この! 俺の右足を離せ! ハァ!! ……グッ、こりゃあ右足にヒビ入ったな。このタコヤロー! この借りは必ず返してやるぜ」
「この数……。ハッ! クッ! ……はぁ? なんで向こうはこんな川にクラーケンなんてバケモンがいんだぁ? おい! トニー! そいつはクラーケンだ! どっちかつーと、イカだ!! バカ!」
「グッ! セィッ! トウ! ……バカってなんだよ! バカって! どっちも似たようなもんだろ。触手いっぱいあるし、海の生きもんだろ」
「フッ! ハ! ……ああ、どっちも海の生き物だ。なんだってこんな川にそんな海のバケモンが出てくんだって話だ!」
「そりゃあ、俺たちを殺すため、だろ? フンッ!」
「その通りですよ。人間」
「「!?」」
「魔人……だと!?」
「ええ、希望を捨て、絶望を味わいなさい。人間」
「ハッ! こりゃあ参ったなぁ。……クッ。疲労のせいかやけに俺の動きが鈍い。いや、待て。このタイミングで魔人が偶然来るか? いや、そもそも俺ってちょっと疲労しただけでこんなにも思考が鈍るのか? ……違う!!」
「ほう。私がここに来た。という事実で勘付きおったか。人間」
「ああ、さっきのやつらはただの捨て駒。そしてさっきの戦場に敵・味方関係なく毒をまいた。俺たちに悟られないよう毒攻撃も無く、毒耐性の無いモンスターだけを集めたやつらで俺たちにけしかけた。そして、今ここに誘導され、分断して気を抜いた一瞬に攻撃。やられたよ」
「フンッ。今更気付いてももう遅い。さて、どちらを先に始末するか」
「グッ! マズいな。おい、トニー! そっちをとっとと終わらせろ!」
「ハッ! レニー! 無茶言うな! フン!! このタコ足をさばくのがやっとだっての!」
「ガアッ!! クソ! ……これって絶体絶命のピンチってやつ?」
「ん? 貴様、右足がもう使えんのか? なら、貴様の命を貰おうぞ!」
「!! トニー! そっち行った!」
「フン! グッ……アアアアァァーー!」
「……ヌ? 右腕を犠牲に生き延びおったか。だが、その延びた寿命もここまでよ。次で確実に息の根を止めてくれる」
「ト、トニー! もってくれ! 俺が……こいつらをやってからすぐ……すぐ向かうから……だから!!」
「へッ。レニー、お前と組めて……俺は楽しかったぜ。あばよ、相棒。……せめてこの右足が治って、できれば今失った右腕が生えてくるような、そんな奇跡みたいなことが起きれば……」
「ハッ。何言ってんだよ、トニー。俺だって、こんな毒さえなけりゃあ、ガアッ! ……できれば今受けたダメージも無くなってくれりゃあ上出来だ。出血も酷くて、もう意識が飛びそうだからよ。……だから、最期にお前に言っときたい。天国でも地獄でも、また会おうぜ!」
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