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アイテムボックスで魔王城蹂躙偏
ドラゴン蹂躙
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(ふぅ~。びっくりしたぁ。レヴの首が跳ね飛ぶまでの流れが綺麗過ぎて俺反応出来なかったわー。ん、まぁ、結果的にレヴを信じて最後まで待った…みたいな感じを醸し出せたからいいか)
俺は冷や汗を隠すように依頼の紙でレヴの視界を覆う。
(次の依頼もちゃっちゃかやっちまおう。…あ、で、なんかテキトーに依頼をレヴに渡しちまった。なんの依頼だったっけ?)
「ドラゴン退治!?」
レヴがすっとんきょうな声を上げる。
(あ、そうそうドラゴンね。たしか…-)
「こ、小型のレッドドラゴン100匹って…100匹狩ってる間に親来るわ! ってか、数異常じゃない!? …………え? なになに。ぶ、武器の素材で欲しい…。何言ってんのこの人!?」
(そう。鍛冶屋の依頼だった)
「じゃ、オークの集落潰したから依頼の報告しにギルドに行くか。ついでにこれもやっとこう」
「………ん?つ、つい-」
俺はレヴにしゃべらす前にアイテムボックスにしまう。俺は空へ行き、このオークの集落に向かう途中で、遠くの渓谷でドラゴンの群れらしきものが飛んでいたのを見た。
(距離的には視界内だし、そんな時間掛からないからついでで合ってるだろうに。レヴ)
アイテムボックスで空を飛ぶことに慣れた俺は上下左右に無駄に3次元的な動きをしながらドラゴンの見える渓谷へ向かう。意味はない。本当にただの無駄な動きだ。
人はコバエが一匹飛んでいたら気にするだろうか? さすがに人の顔の近くにいたら叩きたくなるが、視界の外や遠くにいる限りならそこまで気にしないだろう。
ドラゴンにとっては人間程度はコバエに過ぎない。そのため、ドラゴンの群れ近くを飛んでも攻撃はされずに群れの中央付近まで飛んでこれた。そこでレヴをアイテムボックスの上に取り出した。
「マス! …たぁ? ……………あ?」
レヴは大声で何か俺に対して叫ぼうとしていたが周りに飛んでいるドラゴンの群れに唖然としてしまった。大きく口を開けたまま閉じようとしない。コバエが入るよ?
「レヴ。飛んで。それしまうから」
「あ、え? ええ」
レヴは種族特性により空を飛ぶ。レヴ足元に展開したアイテムボックスはしまった。
見渡す限りドラゴンだ。何十匹どころではなく何百匹単位で俺とレヴの周りを自由に飛び回っている。ドラゴンが俺達に気付いてはいるようだが襲ってこない。
「レヴに俺の力を見せておこうと思ってな。俺の能力は未だ解ってないだろ。レヴ」
「………」
-バサッバサッ -ヴォン! -バサバサバサッ
俺達の真横を大迫力のドラゴンが通過する。小型のレッドドラゴンとはいえ、人間の何倍もでかい体格をしている。レヴはまだこの光景にビビっているようだ。俺は構わずレヴに宣言する。
「レヴ。俺の力を見ろ」
レヴが周りにビビりながらも目線を俺に向けた。俺は右手を挙げ、指パッチンをする。
-パチンッ
あるドラゴンは頭が弾け飛び墜落。
あるドラゴンは口から火と血を吐きながら墜落。
あるドラゴンは翼が千切れ墜落。
あるドラゴンは体が爆発して肉片が墜落。
あるドラゴンは四肢がもげて墜落。
あるドラゴンはアイテムボックスとアイテムボックスに挟まれ、身体が潰れて墜落。
あるドラゴンは胴体が真っ二つになり墜落。
あるドラゴンは体の穴という穴から血を吹き出し墜落。
あるドラゴンは体は無事だがアイテムボックスに弾かれ物凄い速さで墜落。
あるドラゴンは首が折れて墜落。
あるドラゴンは崖に追突し墜落。
あるドラゴンは身体があらぬ方向に折れ曲がり墜落。
あるドラゴンは他のドラゴンとぶつかり墜落。
あるドラゴンは上空から落ちてくるドラゴンに追突され墜落。
あるドラゴンは…---。
一瞬にしてドラゴンが死ぬ。ドラゴンの血の雨がこの渓谷に降り注ぐ。俺はアイテムボックスを傘のように展開していたが横からも血吹雪が飛んでくる。全身に血を浴びる。俺もレヴも。
「っふ。ハハハ」
俺はレヴの呆けた間抜け顔を見て思わず笑ってしまった。
俺は冷や汗を隠すように依頼の紙でレヴの視界を覆う。
(次の依頼もちゃっちゃかやっちまおう。…あ、で、なんかテキトーに依頼をレヴに渡しちまった。なんの依頼だったっけ?)
「ドラゴン退治!?」
レヴがすっとんきょうな声を上げる。
(あ、そうそうドラゴンね。たしか…-)
「こ、小型のレッドドラゴン100匹って…100匹狩ってる間に親来るわ! ってか、数異常じゃない!? …………え? なになに。ぶ、武器の素材で欲しい…。何言ってんのこの人!?」
(そう。鍛冶屋の依頼だった)
「じゃ、オークの集落潰したから依頼の報告しにギルドに行くか。ついでにこれもやっとこう」
「………ん?つ、つい-」
俺はレヴにしゃべらす前にアイテムボックスにしまう。俺は空へ行き、このオークの集落に向かう途中で、遠くの渓谷でドラゴンの群れらしきものが飛んでいたのを見た。
(距離的には視界内だし、そんな時間掛からないからついでで合ってるだろうに。レヴ)
アイテムボックスで空を飛ぶことに慣れた俺は上下左右に無駄に3次元的な動きをしながらドラゴンの見える渓谷へ向かう。意味はない。本当にただの無駄な動きだ。
人はコバエが一匹飛んでいたら気にするだろうか? さすがに人の顔の近くにいたら叩きたくなるが、視界の外や遠くにいる限りならそこまで気にしないだろう。
ドラゴンにとっては人間程度はコバエに過ぎない。そのため、ドラゴンの群れ近くを飛んでも攻撃はされずに群れの中央付近まで飛んでこれた。そこでレヴをアイテムボックスの上に取り出した。
「マス! …たぁ? ……………あ?」
レヴは大声で何か俺に対して叫ぼうとしていたが周りに飛んでいるドラゴンの群れに唖然としてしまった。大きく口を開けたまま閉じようとしない。コバエが入るよ?
「レヴ。飛んで。それしまうから」
「あ、え? ええ」
レヴは種族特性により空を飛ぶ。レヴ足元に展開したアイテムボックスはしまった。
見渡す限りドラゴンだ。何十匹どころではなく何百匹単位で俺とレヴの周りを自由に飛び回っている。ドラゴンが俺達に気付いてはいるようだが襲ってこない。
「レヴに俺の力を見せておこうと思ってな。俺の能力は未だ解ってないだろ。レヴ」
「………」
-バサッバサッ -ヴォン! -バサバサバサッ
俺達の真横を大迫力のドラゴンが通過する。小型のレッドドラゴンとはいえ、人間の何倍もでかい体格をしている。レヴはまだこの光景にビビっているようだ。俺は構わずレヴに宣言する。
「レヴ。俺の力を見ろ」
レヴが周りにビビりながらも目線を俺に向けた。俺は右手を挙げ、指パッチンをする。
-パチンッ
あるドラゴンは頭が弾け飛び墜落。
あるドラゴンは口から火と血を吐きながら墜落。
あるドラゴンは翼が千切れ墜落。
あるドラゴンは体が爆発して肉片が墜落。
あるドラゴンは四肢がもげて墜落。
あるドラゴンはアイテムボックスとアイテムボックスに挟まれ、身体が潰れて墜落。
あるドラゴンは胴体が真っ二つになり墜落。
あるドラゴンは体の穴という穴から血を吹き出し墜落。
あるドラゴンは体は無事だがアイテムボックスに弾かれ物凄い速さで墜落。
あるドラゴンは首が折れて墜落。
あるドラゴンは崖に追突し墜落。
あるドラゴンは身体があらぬ方向に折れ曲がり墜落。
あるドラゴンは他のドラゴンとぶつかり墜落。
あるドラゴンは上空から落ちてくるドラゴンに追突され墜落。
あるドラゴンは…---。
一瞬にしてドラゴンが死ぬ。ドラゴンの血の雨がこの渓谷に降り注ぐ。俺はアイテムボックスを傘のように展開していたが横からも血吹雪が飛んでくる。全身に血を浴びる。俺もレヴも。
「っふ。ハハハ」
俺はレヴの呆けた間抜け顔を見て思わず笑ってしまった。
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