蒼穹のゼデ

yahimoti

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第46話 末裔

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空族(プミタス)ギルドのある拠点はドルツリア大陸の東方の外れの洋上にある小島群ラウバル諸島。

ギラクリラ大陸(シュルツテルツ)はドルツリア大陸の北方、大北海にあると考えられておりコスタドガル帝国の魔法技術院でも繰り返し調査をしている。

「なんだー。びっくりしたー。」

大北海に点在する島々の1つカルヤンタ島の村長エッサブは村民達と話す。

「んだー。伝承の通りにアギルイ(飛空機)はコントロール出来なくなるし、なんか頭の中に声が聞こえてきたと思っていたら体が言うことを聞かなくなっただー。」

「勝手に飛んで行って、追い返されたって感じだ。」

村人達は口々に言う。

「この間から急に畑の灌漑施設が動き出したし水道も出るようになった。」

「街灯もついた。」

「伝承の通りなら2000年ぶりにいろんなものが動き始めたんじゃ。」

カルヤンタ島や周辺の島々には遺跡のようなものが多数ある。

今ではどう使ったらいいのか、どうやって動くのかもわからない機械のようなものもたくさん残されている。

そしてシュルツテルツ王と解放者アプストの伝説。

「ゼデ王は本当に生きとるみたいじゃのう。」

「じゃがシュルツテルツの王は弟のアプストに弑虐されたと言われておるぞ。」

「子がおったんじゃよ。弑虐されたのは前王で子は妃がカプセルに入れて逃したと言われておるぞ。」

「あの永久保存タマゴにか?」

「んなら今頃出来てもおかしゅーないってことか?」

「王国もないのに今頃でてこられてものう。」

「王威ってので奴隷にされてしまうらしいぞ。」

「じゃが島のいろんな装置が動き出して水や燃料に不便する事は無くなるがのう。」

「奴隷は嫌じゃし、悩ましい所じゃのう。」


などと島民が言っていると上空にドギアゼラが転移してくる。

「なんじゃー。」

とか言っているけれど追尾装置をつけられているので仕方がない。

しかし言語が違うため翻訳機がお互いの言葉を解析して共通化するまでに時間がかかる。

「えーなんでこんな所に王宮の尖塔が立っているの?王宮は?王国は?」

ゼデのプミルから出てきたラプテスが悲鳴をあげる。

「おおー伝説の妖精じゃー。」

村人が歓声を上げるが、一方では

「王国なんぞ2000年も前に無くなったわ。」

と冷たく言い放つ者もおる。

ゼデの初捕鯨が終わるの待ってナイクが取り付けた発信器を追尾して帝国魔法技術院が再調査に乗り出したのだ。

もちろんゼデも同行している。

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