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第28話 プギデ(捕竜機)と妖精
しおりを挟む「そうだ、機首はターゲットに向けたまま上昇するんだ。」
プミルにラプトを融合させて推進力を強化しているので翼による揚力や機首の向きを無視して動く事ができる。
改良されたプギデは滑空するとき以外は翼を折りたたんで空気抵抗を減らす。
今までの飛空機とはかなり操縦の概念が変わってしまった。
コックピットを機体の中で回転させる事で必要な視界を自由に得る事が出来る。
また銛の発射台をコックピットに合わせて回転出来る様にしている。
こんな動きしたら普通なら酔っちゃうね。
「つぎはー、つぎはなにするー?銛を撃ってみるー?」
このプギデのナビコやたらとよく喋る。
「おかしいなー。もっと事務的にしか話せないはずなんだけどなー。」
「ゼデのプミル変わっているからなー。」
コージが不思議がっている。
ラプテスのせいかな?
ラプテスはシュルツテルツ朝の王妃が王朝の簒奪にあったゼデを落ちのびさせるために使ったカプセルにゼデと一緒に入れられていた妖精だ。
いつもはゼデのプミルの中に居る。
「これなら誰にも怪しまれないでしょう。」
ラプテスがゼデだけに聞こえるような声で嬉しそうに言う。
いやー。あやしいけれどなー。
「ゼデー。なんかこのプギデ変だよー。」
ナイクが気持ち悪がっている。
プギデのナビコは着陸してからもずっと喋り続けている。
「変ってなによ。ナビコだってこれぐらい喋るわよ。」
ラプテスとか妖精ってこんなにおしゃべりなの?
「こんなものよ妖精って、好奇心強いし。」
どうやらチャオにはバレているみたい。
チャオもケットシーって言う妖精の一種だし、隠せない様だ。
ずっとゼデのプミルの中に閉じこもっていたから反動みたいなものかもしれない。
プミルの検証とプギデの改良が終わって島に帰る。
転移魔法陣で帰ることもできるのだけれどプギデが改良されて航続距離が飛躍的に伸びたのでそのテストも兼ねてプギデに乗って帰ることにした。
ナイクは転移で帰るのかと思ったら一緒にプギデで帰ると言う。
プギデに補助席をつけてナイクを乗せる。
島までは高高度の気流に乗れば5時間で着く。
今までのプギアゼラの航続距離に匹敵する。
「順次プミタスのプギデやプギアゼラは改良していくからまたすぐに会えるよ。」
コージは続ける。
「ギラクリラ大陸やシュルツテルツ王朝についても調べておくよ。」
この人といい賢者といいなんでもお見通しなわけ?
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