28 / 39
第28話 獣人族の里2
しおりを挟む「我々獣人族は1000年前と同様に魔王の庇護下に入る。」
獣人族の里長は言う。
人族は勇者や賢者を除くと個々の力はそんなに強くない。
だが寿命が短い分繁殖力が旺盛で数が多い。
そして上昇志向や自己承認欲求が強い。
争い事大好き種族だ。
対して獣人族や魔族、亜人種は寿命が長く繁殖を必要としない種もある。
そして一様に平穏を望む。
生きていくため以上の食も財も望まない。
必要ではないから。
人族と共にいる限り彼らに亜人と呼ばれる者たちは差別や迫害から逃れられない。
いっそ人族とは完全に距離を置いた方がいいのかもしれない。
人族以外は支配欲の様なものがない、むしろ面倒くさいけどしょうがないといった感じ。
魔王が肩代わりしてくれるならその方が都合がいいようだ。
この里にあった魔王核の欠片は2ついずれも森の中を走り回っている時に偶然見つけられたものだ。
他のものも同じような所にあるのかも?と思ったのだけれども見つけてから何百年も経っていてどこで見つけたのか具体的な場所の特定は出来なかった。
持っていると魔力が強化されると重宝されていた。
マヨルが触れると魔核の欠片は一瞬輝いて元に戻った。
魔力を強化する力は失われていないのでそのまま持ち主に返された。
目の前に昔は見慣れていたゲームのメニュー画面が表示された。
レベルが10になっている。
レベルアップの条件が魔核の吸収になっているみたいだ。
レベルが上がってようやくメニュー表示出来るようになったみたいだ。
鑑定と浮遊が使えるようになったみたいだ。
「魔王様大きくなったのかしら?」
スーはお風呂でマヨルの頭を洗っている。
見たところマヨルは6歳児の体型のまま。
魔王様は魔力が少し強くなったって言っている。
全然面白くない。
頭に残ったシャンプーを流していると何か引っかかりが?
魔王の頭に小さな角が髪を掻き分けるように現れていた。
だけどスーが見ていたのはマヨルの股間だった。
「あー、なんて事。魔王のちっこいのが少し大きくなっている。」
「うるさい!そんなもんなんにも変わってないぞ。それにちっこいっていうな。」
スーの横でタオルを持って来たガーがきゃははーっと笑っている。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる