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第92話●サバト4

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マジタリア魔法学園の食堂には希代の魔女達が集まってうだうだ言っている。

「きゃー。ネズミ。」

学生が声を上げる。

「ペトロんとこのツッピじゃないの。」

クロウラが言うとツッピがポンっと人化した。

「みんなコウテン山に行かないの?」

ツッピが言う。

「?」

魔女達がポカンとしている。

「あー。そうかペトロなら知っているか。」

「ペトロはこっちに来ないの?」

クロウラが言うとツッピはペトロがコウテン山に向かったと言う。

「タルソ・イェンゼンが案内を出していたはずって。ペトロが言っていた。」

「いつよ。知らないわよ。」

「200年前、こういう事は早くから連絡しておかないと都合の悪い人もいるからって。」

「いくら時間があり余っているからって早すぎるわ、バカじゃないの?そんなの忘れちゃうわよ。」

マーリンが呆れて言う。

「大丈夫、その時が来たら思い出さなくてもコウテン山に集まるように術式がかかる様にしたからって。」

「それでみんな、のこのこ出て来たってわけね。」

まだまだ続々と集まってくる。

各地で隠遁生活をしていた魔女達が何かわからないけどウキウキとした気分になって外に出てくる。

「私達も行っていいのかしら」

レテが言う。

レテにとってもいろいろな魔法師や魔法が見られるので凄いチャンスだ。

クロウラが誰でも参加は自由だと思うと言う。

マーリンが厨房の中から木製の箒を持ち出して来る。

「やっぱりサバトに行くならこれでしょう。」

うーむ、マジかー。

でも確かに雰囲気は出るよね。

あとは黒いワンピースと赤いリボン。

かぼちゃパンツも!

黒猫はどうするの?

あ、携帯ラジオも。





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