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第33話 大切なのはしっぽ
しおりを挟む「ああ、リリックは結婚したのか。」
ペトロニウスが言う。
ネズミ達はドキッと戦慄する。
「誰がペトロに教えたの、隠しておこうって言ったじゃないの」
3人がコソコソとなんかやっている。
「今朝エリミリアがきて話していたよ。」
「またエリミリア、なんて余計なことを。」
「何かお祝いを送ってやるかな?」
ペトロニウスはいたって普通だ。
「ご主人様、何ともないの?」
チェリが聞く。
「何が?どこも悪くないぞ。朝からゆで卵と目玉焼きとオムレツも食べたし。」
膝の上に乗って来たアディッサの頭を撫でながら不思議そうに答える。
テトが
「ペトロはリリックが気に入っていたんじゃないの?」
と言う。
「リリックが結婚してしまって残念じゃないの?」
ツッピも言う。
「なんでだ?」
ペトロニウスは何を言われているのかピンと来ない感じ。
「リリック人間だったしお嫁さんにしたかったんじゃないのかって、それなのに他所に嫁いじゃったからみんな心配しているの。」
アディッサが言う。
「あはは。そんな事か。全然興味ないけど?だってあいつしっぽもケモ耳もついてないじゃん。」
「ペトロやっぱり変態。」
チェリががっくりと肩を落とす。
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