10 / 14
各国side
しおりを挟む
イギリス大使館side
「何だと!?もう一度言ってみろ!」
「金・銀・プラチナ・パラジウム・ロジウム・イリジウム・ルテニウム・オスミウムが採掘出来たそうで、輸出品目に出すとのことです」
大使は訳が分からなかった。いきなり、どこから、そんなにもの希少鉱山が出てきたのか。
「一体どこから採掘されたのだ?」
「朝鮮の動きを見るに金剛山の1部の山脈みたいでして、既に規制が掛かっております」
「何とか探れないのか?」
「戦闘機も飛んでるので厳しいかと……」
朝鮮の徹底した秘密主義にイギリスはいい気持ちはしてなかった。それでも軍事同盟を結べれば大きいと思い必死に説得してる。本当は植民地に出来るのが最善だが、朝鮮の軍事力は自分たちより強い。
フランス大使館side
「同盟は結べそうにないか?」
「はい。イギリスも申し出てますが朝廷は首を縦に振りません」
「このままでは我が国は負けるかもしれない。何ととしても同盟を結べるように尽力しろ」
第一世界大戦の最初の頃はドイツの圧勝でパリの近くまで攻め込まれていた。それでもイギリスなどの協力があり持ちこたえられてる。
「それで朝鮮に留学した学生は何と?機密は探れそうか?」
「それなのですが……、魔石科には入れたのですが、入る時に学んだことは口外しないと約束させたそうですが、実際にその話をしようとすると言葉が出てこなくなるそうです」
朝鮮は留学を迎え入れていたが大学の魔石科では魔石を使用した誓いをさせていた。機密漏洩を防ぐために。
「ただ、魔石さえあれば道具は作れるそうです」
「……魔石は輸出禁止になってる品目であろう」
魔道具は輸出品目になってるが、魔石は輸出禁止になっていた。これでは何のために留学させたのか意味が分からなかった。
ドイツ大使館side
「戦況はどうなってる?」
「今は停滞してるようで初期のような好調さはありません」
「朝鮮の動きは?」
「朝鮮は動かない姿勢を取ってます」
ドイツにとっても朝鮮を味方に引き込みたかった。
「貿易停止で脅してみるのはどうだ?」
「それは止めた方がいいかと。どちらかというと、魔道具が手に入らなくなる方が痛いかと……」
ドイツは強気の態度で接しようとするが、それは得策ではなかった。
「しかし、もっとも優れてるのは我々ゲルマン族だ。そのゲルマン族が下手にでるのは許されない」
「では、朝鮮にも宣戦布告しますか?」
「それはいいかもしれない」
朝鮮の強さは朝清戦争、朝露戦争で示したつもりが、ドイツには関係なかったようだ。
日本大使館side
「朝鮮から希少鉱山が出たというのは真か?」
「はい、さようです」
「なんととしても貿易品目にいれるのだ」
資源に乏しい日本は貿易に力を入れていた。勿論、軍事同盟も提案してる。同じアジアということを強調してるが、朝鮮は軍事同盟は結ばないと言ってきた。朝鮮は軍事力が強いから中華民国、ロシアの防波堤にはなるが、同盟を結んでない限り朝鮮が日本に攻めてくる可能性もあると日本側は考えていた。
「朝鮮について調べて分かったことはあるか?」
「朝鮮実録によると粛祇帝のころに一気に変わったことは分かりました」
「粛祇帝か」
粛祇帝についてはドラマや映画など色んなところに情報が流れてるから大使も知っていた。
「あとは粛祇帝の側室、慎嬪に何かあるのかもしれません」
「何かとは?」
「粛祇帝のあとを継いだ慎嬪の息子、福祇帝が母は偉大であったとか、大きな功績を残したとか、その功績は千年、いや万年続くであろうと書かれてました」
慎嬪が独立戦争で大きな成果を挙げたのは知ってるが、いささか大袈裟すぎる。そこに違和感を感じた。
「また清国では慎嬪は邪悪な力を持つ者だとも」
「邪悪な力?」
「まだ、その力が何かは分かってはおりませんが、わずか10数名で宮殿に押し入り康熙帝に詰め寄ったのには何か裏があるかと」
「慎嬪について調べるられるだけ調べてみよ。生家とかかもな」
大使は慎嬪に何かあるかもと思い、そう指示を出した。だが、儒教の国、女性の地位は高くない。そうそう残されてはいなかった。
「何だと!?もう一度言ってみろ!」
「金・銀・プラチナ・パラジウム・ロジウム・イリジウム・ルテニウム・オスミウムが採掘出来たそうで、輸出品目に出すとのことです」
大使は訳が分からなかった。いきなり、どこから、そんなにもの希少鉱山が出てきたのか。
「一体どこから採掘されたのだ?」
「朝鮮の動きを見るに金剛山の1部の山脈みたいでして、既に規制が掛かっております」
「何とか探れないのか?」
「戦闘機も飛んでるので厳しいかと……」
朝鮮の徹底した秘密主義にイギリスはいい気持ちはしてなかった。それでも軍事同盟を結べれば大きいと思い必死に説得してる。本当は植民地に出来るのが最善だが、朝鮮の軍事力は自分たちより強い。
フランス大使館side
「同盟は結べそうにないか?」
「はい。イギリスも申し出てますが朝廷は首を縦に振りません」
「このままでは我が国は負けるかもしれない。何ととしても同盟を結べるように尽力しろ」
第一世界大戦の最初の頃はドイツの圧勝でパリの近くまで攻め込まれていた。それでもイギリスなどの協力があり持ちこたえられてる。
「それで朝鮮に留学した学生は何と?機密は探れそうか?」
「それなのですが……、魔石科には入れたのですが、入る時に学んだことは口外しないと約束させたそうですが、実際にその話をしようとすると言葉が出てこなくなるそうです」
朝鮮は留学を迎え入れていたが大学の魔石科では魔石を使用した誓いをさせていた。機密漏洩を防ぐために。
「ただ、魔石さえあれば道具は作れるそうです」
「……魔石は輸出禁止になってる品目であろう」
魔道具は輸出品目になってるが、魔石は輸出禁止になっていた。これでは何のために留学させたのか意味が分からなかった。
ドイツ大使館side
「戦況はどうなってる?」
「今は停滞してるようで初期のような好調さはありません」
「朝鮮の動きは?」
「朝鮮は動かない姿勢を取ってます」
ドイツにとっても朝鮮を味方に引き込みたかった。
「貿易停止で脅してみるのはどうだ?」
「それは止めた方がいいかと。どちらかというと、魔道具が手に入らなくなる方が痛いかと……」
ドイツは強気の態度で接しようとするが、それは得策ではなかった。
「しかし、もっとも優れてるのは我々ゲルマン族だ。そのゲルマン族が下手にでるのは許されない」
「では、朝鮮にも宣戦布告しますか?」
「それはいいかもしれない」
朝鮮の強さは朝清戦争、朝露戦争で示したつもりが、ドイツには関係なかったようだ。
日本大使館side
「朝鮮から希少鉱山が出たというのは真か?」
「はい、さようです」
「なんととしても貿易品目にいれるのだ」
資源に乏しい日本は貿易に力を入れていた。勿論、軍事同盟も提案してる。同じアジアということを強調してるが、朝鮮は軍事同盟は結ばないと言ってきた。朝鮮は軍事力が強いから中華民国、ロシアの防波堤にはなるが、同盟を結んでない限り朝鮮が日本に攻めてくる可能性もあると日本側は考えていた。
「朝鮮について調べて分かったことはあるか?」
「朝鮮実録によると粛祇帝のころに一気に変わったことは分かりました」
「粛祇帝か」
粛祇帝についてはドラマや映画など色んなところに情報が流れてるから大使も知っていた。
「あとは粛祇帝の側室、慎嬪に何かあるのかもしれません」
「何かとは?」
「粛祇帝のあとを継いだ慎嬪の息子、福祇帝が母は偉大であったとか、大きな功績を残したとか、その功績は千年、いや万年続くであろうと書かれてました」
慎嬪が独立戦争で大きな成果を挙げたのは知ってるが、いささか大袈裟すぎる。そこに違和感を感じた。
「また清国では慎嬪は邪悪な力を持つ者だとも」
「邪悪な力?」
「まだ、その力が何かは分かってはおりませんが、わずか10数名で宮殿に押し入り康熙帝に詰め寄ったのには何か裏があるかと」
「慎嬪について調べるられるだけ調べてみよ。生家とかかもな」
大使は慎嬪に何かあるかもと思い、そう指示を出した。だが、儒教の国、女性の地位は高くない。そうそう残されてはいなかった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる