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ふるさと新潟ゆたかな地
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真希、祐太郎、寧々の目的地は村を越えた向こうにある山の中だった。
「祐太郎さん! なんで朔にこの前のこと言ったんですか!」
「僕も真希ちゃんと組めるってこと、朔も知っておいた方がいいと思ってね。この前のことも事例としてみんなにも共有しておいた方がいいでしょ。それとも、何か言わないほうがいい事情あった?」
「それは、ないですけど……」
「朔には後で僕の方からどういういきさつだったか説明しておくよ」
「おい、なんのことかあたしにも説明しろ」
寧々が不機嫌そうに話に入ってきた。祐太郎が公園での一件を説明する。
「なるほどな……DAMが駆けつけるより先にマナンを発見して倒したってわけか。じゃあ、やっぱり武器は自分で持っておいた方がいいよな。なぁ、祐太郎?」
「確かに今回はそのおかげで助かりましたけど……でも執行官一人ではマナンを破壊できませんし」
「今あたしに武器渡さないなら、その日祐太郎は真希とデートしてたとか適当な話でっち上げて朔に吹き込むぞ」
「それは、面倒なことになりそうですね……」
祐太郎は寧々に武器を渡した。
「絶対になくさないでくださいよ」
「当たり前だろ」
寧々はスカートのポケットにしまった。
「ない……」
村を越え、山の麓まで歩いたところで寧々がそう言った。
「ないって何がないんですか?」
祐太郎が尋ねる。
「あたしの武器が……ない!」
「ええーー!?」
思わず声が出てしまった。
「と、とりあえず来た道戻って探そう。」
三人は急いで引き返した。村まで戻ってきたところで祐太郎が指をさす。
「もしかして、あれじゃないですか?」
示す先には女の子がいた。手には真っ黒な塊。
「それ! あたしのなんだけど!」
寧々が武器を取り戻そうと女の子に飛びかかった。驚いた女の子はそれを手から落とした。
『ガシャン』
真っ黒な塊は地面にぶつかり、その衝撃で短剣の形に変形した。
「真希! あれ!」
祐太郎が声をあげる。見ると一体のマナンが女の子の方に近づいてきていた。さっきまでは気がつかなかったのに。
この前みたいに子供を操らせたりなんかさせない。真希は自分の武器を開いた。
「やぁぁー!」
真希はマナンに斬りかかった。コアが破壊され、マナンが消滅する。今回は間に合った。
「お姉ちゃん、何してるの?」
女の子が不思議そうな顔で見てくる。
「あー、えっとね……素振り! お姉ちゃん、自分の剣捌きを人に見てもらいたくなる癖があるんだよねー」
「変なのー」
「あはは……」
女の子と手を振って別れ、三人は再び歩き始めた。
「寧々ちゃん、僕は絶対なくさないでって言いましたよね」
優しく微笑んでいるけど目は笑っていない。こういう人怒らせるのが一番怖いよな……
「ひゃ、ひゃい! ごめんなさい!」
寧々がビクビクしながら謝る。
「うん。分かってもらえればいいんだよ。とりあえず、武器は僕が預かっておくね」
そう言って寧々の手から武器を取り上げた。
「真希ちゃんはいい反応だったね。さすがだよ」
「ありがとうございます」
祐太郎は顎に手を当てて呟いた。
「……柚葉ちゃんは急な対応に弱いからなぁ。最終的にはきっちり仕留めてくれるけど、マナンを見つけた時はいつも硬くなっちゃうし。どうにか特訓しないとな……」
祐太郎さんもチームメンバーのこと、よく考えているんだな。
「遅れた分もあるし、急いでいかないとね」
祐太郎を先頭に私達は歩みを速めた。
朔、つるぎ、柚葉の目的地は新潟支部近くにある山の中腹だった。まずは登山道の入り口に向かう。
祐太郎のやつ、僕に見せつけるみたいに真希とくっついて……どういうつもりなんだ。
「朔? 聞いていますか?」
祐太郎と真希のことが頭をぐるぐるして、つるぎが話しかけているのに気が付かなかった。
「ごめん、もう一度頼む」
「目的地はここから片道二時間くらいです」
そう言って手に持った地図を見せる。
「そうか。前に杏奈は過酷な場所って言ってたのに、大したことなかったな」
「そうですね、拍子抜けです。」
「行って帰ってきたら四時間ですよ!? 十分過酷ですって!」
柚葉があわあわとした様子で言う。
「まあ、柚葉のペースに合わせてやるから安心しろ」
山の中には他の登山客の姿は見えなかった。
「つるぎ、他に人もいないみたいだし、念のため武器はすぐ使えるように持っていてくれ」
朔の言葉につるぎが武器を開く。
しばらく山を登ると、視界を覆う木々が晴れて村を見下ろせるポイントがあった。黄金色に輝く美しい棚田が広がっている。
「綺麗だな」
うっとりとした表情の柚葉が答える。
「はい……とっても美味しそうです」
「稲穂の状態を見て美味しそうって思うやつがいるか!」
……もしかして水族館の魚を見ても美味しそうとか言うのか?
その時、複数のマナンの存在を感じた。
「マナンが近くにいるぞ! 複数だ!」
つるぎが斧を構える。四方からマナンが現れた。
「柚葉はこっち!」
急いで柚葉の頭を引き寄せて額を合わせる。できればしないつもりだったが仕方ない。
「ほや! こんなにたくさん……」
柚葉は驚いたのか固まっている。柚葉の手を取って弓矢を持たせる。
「柚葉、とりあえず武器を構えろ!」
「あ、ああ……」
柚葉はもたもたとして矢を地面に落としてしまった。つるぎは複数のマナンを相手にしているが、とどめが刺せない分、終わりが見えない。
柚葉の背後から一体のマナンが襲い掛かってくる。つるぎは間に合いそうにない。……仕方ない、非常事態だ。
朔はマナンを蹴り上げた。そして柚葉のほうを振り向く。
「お前は目の前のマナンにだけ集中してろ! 後は俺たちが場を整える!」
「わ、分かりました!」
ふうっと息をつくと、柚葉は美しい所作で弓矢を構える。どうやら集中のスイッチが入ったみたいだ。
柚葉の様子を見て、つるぎはマナンを柚葉の視界中央に誘導した。朔は柚葉に向かってくるマナンを蹴り飛ばす。
柚葉は次々と矢を放ち、全てのコアを射止めた。
「何とかなりましたね」
つるぎは息をついた。
「私、ちゃんとできましたよ! 見てましたか!」
「ちゃんと、じゃないだろ! マナンが一度に出てきただけであんなに慌てて……お前は東京に戻ったら特訓だ!」
「そんなぁ……」
うなだれる柚葉。集中できた時の命中率は大したものだが、メンタルが弱すぎる。こんなヘタレとガキの手綱を引くなんて、祐太郎も苦労してんだな。
あとは、つるぎはいいとして、
「柚葉。指令官はマナンとの戦闘に参加しちゃいけないことになってるんだ。全員が戦闘に参加すると冷静に戦況を見れる人がいなくなるからな。だから、今回のことは秘密、な」
「えー、さっくん、規則破りですか? 悪い子なんだぁ」
柚葉が怒られた仕返しか、ぷぷぷとからかってくる。
「よほど厳しくされたいみたいだな。よし、さっきの戦闘で時間を使ったから走って登るぞ!」
「む、むりぃ……」
……それにしても、なんであんなにマナンがいるんだ。武器を出しておびき寄せたとはいえ、ここではもう二年以上発見させていないはずだ。
疑問を持ちながらも目的地を目指した。
「祐太郎さん! なんで朔にこの前のこと言ったんですか!」
「僕も真希ちゃんと組めるってこと、朔も知っておいた方がいいと思ってね。この前のことも事例としてみんなにも共有しておいた方がいいでしょ。それとも、何か言わないほうがいい事情あった?」
「それは、ないですけど……」
「朔には後で僕の方からどういういきさつだったか説明しておくよ」
「おい、なんのことかあたしにも説明しろ」
寧々が不機嫌そうに話に入ってきた。祐太郎が公園での一件を説明する。
「なるほどな……DAMが駆けつけるより先にマナンを発見して倒したってわけか。じゃあ、やっぱり武器は自分で持っておいた方がいいよな。なぁ、祐太郎?」
「確かに今回はそのおかげで助かりましたけど……でも執行官一人ではマナンを破壊できませんし」
「今あたしに武器渡さないなら、その日祐太郎は真希とデートしてたとか適当な話でっち上げて朔に吹き込むぞ」
「それは、面倒なことになりそうですね……」
祐太郎は寧々に武器を渡した。
「絶対になくさないでくださいよ」
「当たり前だろ」
寧々はスカートのポケットにしまった。
「ない……」
村を越え、山の麓まで歩いたところで寧々がそう言った。
「ないって何がないんですか?」
祐太郎が尋ねる。
「あたしの武器が……ない!」
「ええーー!?」
思わず声が出てしまった。
「と、とりあえず来た道戻って探そう。」
三人は急いで引き返した。村まで戻ってきたところで祐太郎が指をさす。
「もしかして、あれじゃないですか?」
示す先には女の子がいた。手には真っ黒な塊。
「それ! あたしのなんだけど!」
寧々が武器を取り戻そうと女の子に飛びかかった。驚いた女の子はそれを手から落とした。
『ガシャン』
真っ黒な塊は地面にぶつかり、その衝撃で短剣の形に変形した。
「真希! あれ!」
祐太郎が声をあげる。見ると一体のマナンが女の子の方に近づいてきていた。さっきまでは気がつかなかったのに。
この前みたいに子供を操らせたりなんかさせない。真希は自分の武器を開いた。
「やぁぁー!」
真希はマナンに斬りかかった。コアが破壊され、マナンが消滅する。今回は間に合った。
「お姉ちゃん、何してるの?」
女の子が不思議そうな顔で見てくる。
「あー、えっとね……素振り! お姉ちゃん、自分の剣捌きを人に見てもらいたくなる癖があるんだよねー」
「変なのー」
「あはは……」
女の子と手を振って別れ、三人は再び歩き始めた。
「寧々ちゃん、僕は絶対なくさないでって言いましたよね」
優しく微笑んでいるけど目は笑っていない。こういう人怒らせるのが一番怖いよな……
「ひゃ、ひゃい! ごめんなさい!」
寧々がビクビクしながら謝る。
「うん。分かってもらえればいいんだよ。とりあえず、武器は僕が預かっておくね」
そう言って寧々の手から武器を取り上げた。
「真希ちゃんはいい反応だったね。さすがだよ」
「ありがとうございます」
祐太郎は顎に手を当てて呟いた。
「……柚葉ちゃんは急な対応に弱いからなぁ。最終的にはきっちり仕留めてくれるけど、マナンを見つけた時はいつも硬くなっちゃうし。どうにか特訓しないとな……」
祐太郎さんもチームメンバーのこと、よく考えているんだな。
「遅れた分もあるし、急いでいかないとね」
祐太郎を先頭に私達は歩みを速めた。
朔、つるぎ、柚葉の目的地は新潟支部近くにある山の中腹だった。まずは登山道の入り口に向かう。
祐太郎のやつ、僕に見せつけるみたいに真希とくっついて……どういうつもりなんだ。
「朔? 聞いていますか?」
祐太郎と真希のことが頭をぐるぐるして、つるぎが話しかけているのに気が付かなかった。
「ごめん、もう一度頼む」
「目的地はここから片道二時間くらいです」
そう言って手に持った地図を見せる。
「そうか。前に杏奈は過酷な場所って言ってたのに、大したことなかったな」
「そうですね、拍子抜けです。」
「行って帰ってきたら四時間ですよ!? 十分過酷ですって!」
柚葉があわあわとした様子で言う。
「まあ、柚葉のペースに合わせてやるから安心しろ」
山の中には他の登山客の姿は見えなかった。
「つるぎ、他に人もいないみたいだし、念のため武器はすぐ使えるように持っていてくれ」
朔の言葉につるぎが武器を開く。
しばらく山を登ると、視界を覆う木々が晴れて村を見下ろせるポイントがあった。黄金色に輝く美しい棚田が広がっている。
「綺麗だな」
うっとりとした表情の柚葉が答える。
「はい……とっても美味しそうです」
「稲穂の状態を見て美味しそうって思うやつがいるか!」
……もしかして水族館の魚を見ても美味しそうとか言うのか?
その時、複数のマナンの存在を感じた。
「マナンが近くにいるぞ! 複数だ!」
つるぎが斧を構える。四方からマナンが現れた。
「柚葉はこっち!」
急いで柚葉の頭を引き寄せて額を合わせる。できればしないつもりだったが仕方ない。
「ほや! こんなにたくさん……」
柚葉は驚いたのか固まっている。柚葉の手を取って弓矢を持たせる。
「柚葉、とりあえず武器を構えろ!」
「あ、ああ……」
柚葉はもたもたとして矢を地面に落としてしまった。つるぎは複数のマナンを相手にしているが、とどめが刺せない分、終わりが見えない。
柚葉の背後から一体のマナンが襲い掛かってくる。つるぎは間に合いそうにない。……仕方ない、非常事態だ。
朔はマナンを蹴り上げた。そして柚葉のほうを振り向く。
「お前は目の前のマナンにだけ集中してろ! 後は俺たちが場を整える!」
「わ、分かりました!」
ふうっと息をつくと、柚葉は美しい所作で弓矢を構える。どうやら集中のスイッチが入ったみたいだ。
柚葉の様子を見て、つるぎはマナンを柚葉の視界中央に誘導した。朔は柚葉に向かってくるマナンを蹴り飛ばす。
柚葉は次々と矢を放ち、全てのコアを射止めた。
「何とかなりましたね」
つるぎは息をついた。
「私、ちゃんとできましたよ! 見てましたか!」
「ちゃんと、じゃないだろ! マナンが一度に出てきただけであんなに慌てて……お前は東京に戻ったら特訓だ!」
「そんなぁ……」
うなだれる柚葉。集中できた時の命中率は大したものだが、メンタルが弱すぎる。こんなヘタレとガキの手綱を引くなんて、祐太郎も苦労してんだな。
あとは、つるぎはいいとして、
「柚葉。指令官はマナンとの戦闘に参加しちゃいけないことになってるんだ。全員が戦闘に参加すると冷静に戦況を見れる人がいなくなるからな。だから、今回のことは秘密、な」
「えー、さっくん、規則破りですか? 悪い子なんだぁ」
柚葉が怒られた仕返しか、ぷぷぷとからかってくる。
「よほど厳しくされたいみたいだな。よし、さっきの戦闘で時間を使ったから走って登るぞ!」
「む、むりぃ……」
……それにしても、なんであんなにマナンがいるんだ。武器を出しておびき寄せたとはいえ、ここではもう二年以上発見させていないはずだ。
疑問を持ちながらも目的地を目指した。
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