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5 陽太さんの酢豚
5 陽太さんの酢豚(2)
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「キャンプ行くの?」
僕のスマホを覗き込んだ叔父が意外そうな声を上げた。
「いや、ただ見てただけです」
今夜はまだ客が来ない。
そういう日もある。
暇過ぎて僕はスマホ、叔父さんは競馬新聞を眺めていた。
「そういや、令子さんがキャンプしたいって言ってたよな、前」
「え、ああ……そうですね」
「ほんとに行けたらいいよなぁ、みんなで」
「そう、ですね」
キャンプ場って、探してみると近場にもけっこうある。
令子さんとキャンプ。
日常を忘れて、自然の中でバーベキューしたり、焚火をしたり。
彼女にとっていい気分転換になるんじゃないだろうか。
「泊まりは大変かもしんないけど、日帰りなら気楽に行けそうだよな」
「ああ……日帰りはいいですね」
荷物も少なくてすみそうだし。
「テントとかはいりますよね? レンタルで一式借りられるのかな……」
「だいじょうぶっしょ。でも、五人となると、車借りないとだな」
「確かに」
運転は僕か。叔父さんはあてにならない。
七尾に声をかけてみようか。
動ける男が二人はいたほうがいい。
「七尾を誘ってもいいですか? あいつがいると何かと便利だと思うんで」
「そりゃいいね。俺、キャンプしたことないから役に立たねえし」
「わかってます」
笑いながらスマホで奥多摩や千葉のキャンプ場をブックマークしていく。
金曜日に令子さんが来た時に相談してみよう。
「こんばんは」
約束の三十分ぐらい早く、石川と陽太さんが現れた。
陽太さんの巨体がずいと店に入ってくると、元々狭い店内がいっそう狭苦しく感じられた。
「すみません、ちょっと早く着いちゃいました」
今夜の石川はさらっとした素材の白いニットワンピースを着ている。陽太さんは黄色いシャツに白いデニムパンツ。
「いらっしゃい」
叔父さんが黒烏龍茶が入ったグラスを掲げる。
「ご店主ですか? はじめまして、石川陽太です。今日はおいしいお酒とご飯をいただきにあがりました」
陽太さんはうやうやしく叔父さんに名刺を差し出す。
「これはこれはご丁寧に」
叔父さんもかしこまって名刺を受け取り、じろじと見た。
「鎌倉におこしの際はお寄りください。これからはあじさいが見頃なので、ぜひ」
「そりゃどうも……」
出不精な叔父さんは誘いを受けるのがとにかく苦手だ。
あとはまかす、というように僕の後ろに下がった。
「なにを召し上がります?」
カウンターに腰を下ろした二人はおすすめメニューの貼り紙をじっと見る。
「ここに書いてあるの全部お願いします。どれもおいしそうなんで。お腹は空いているのでいくらでも食べられますよ」
そう陽太さんは言ってふふっと笑う。
テストというわけではないが、彼に初めて料理を食べてもらうのだからやはり緊張する。
そんな僕の気持ちを察したかのように、石川が笑顔で口を開いた。
「先輩、グラタンなんかできますか?」
グラタン? と不思議そうな陽太さんに、彼女は母親が失敗したグラタンの話をした。
「ああ、あれね。僕も覚えてるよ。どうしてスープみたいになっちゃったのか、あのときは不思議だったなぁ」
春キャベツと新タマネギのサラダをまず出す。濃厚な胡麻だれを軽くかけて。
叔父さんが陽太さんにビールを注ぐ。石川はビールではなく烏龍茶。
「山菜の天麩羅です。塩を少しかけて召し上がってください」
「山菜の天麩羅ははじめてだな」
陽太さんはすぐに箸を伸ばし、さくさくといういい音をたてて食べた。石川も一口食べ、陽太さんと目を見合わせて笑う。
「おいしいね」
「うん、うまい。今度作ってみよう」
いわしと新ショウガのつみれ汁も出す。それから、たけのこご飯の焼きおにぎり。ぱりっと外側に焦げ目をつけるのがポイントだ。
「やっぱり和食はいいな……口にぴたっと合うというか」
陽太さんはそう呟き、ばくばくと大きな口に料理を吸い込ませていく。
メインは得意のメンチカツにした。今日は中にたっぷりチーズを入れてある。
「陽太さんは普段、どんなものを食べられているんですか?」
店では洋食ベースの創作料理を出しているようだけど、普段からそういう料理ばかり食べてるんだろうか。
「やっぱり洋食が多いですね。ハーブやスパイスが好きなんで、アレンジし過ぎて失敗することがよくあります」
「自分で畑を借りて育てるぐらいハーブ好きなんですよ」と石川。
「小さい畑ですけどね。うちで出すハーブティーも自家製なんですよ」
なんだか楽しそうだ。
揚げたてのメンチカツを出すと二人ははふはふしながら、食べることに集中した。
楽しんで料理を作る。
そういう発想が以前の僕にはなかった気がする。
料理は戦い。
そんな意識が常につきまとっていた。
料理は他の人より上手に作り、食べる人を圧倒するものでなければいけない。
一番になれなければ、この道を志した意味がない。
ずっとそう思い、自分にも他人にも厳しくあるようにしてきた。
そうすることが正しいと信じて。
でも僕は藤堂からはじき出された。
いらない、と言われたようなものだ。
職場の同僚だけでなく、客からも見放されたら本当に終わりだ。
食べるほうにしたら、料理人の自己主張ほどうっとうしいものはないだろう。
お客さんはみんな自分が食べたいものをちゃんとわかっている。
それをきちんと提供するのが僕らの役目なんだろう。
「お客さんの体のことも考えて作ってたりします?」
梅で風味を加えた蛸とキュウリの酢の物を出すと、陽太さんはふとそんなことを訊ねた。
「多少は。うちのお客さんと話してると、一人暮らしで外食ばかりの人も多いので。あと、血圧や血糖値が高いって話を聞くと、味付けなんかも少し変えることもあります」
生い立ちからいまの暮らしまで赤裸々に語る客もけっこういる。
誰かと話をしたくて、話を聞いて欲しくて来る客が本当に多いのだ。
「そういうの苦じゃないんですね。お客さんとのやりとりや、味を変えたりすることは」
陽太さんの言葉に僕は「ええ」と即答する。
「もう慣れました。それに、お客さんの要望に合わせて作ってあげると、みんなすごく喜んでくれるんです。それが僕も嬉しいんですよね」
こんな簡単なことで、というような些細な気遣いをみんなとても感謝してくれる。
そうすると僕はもっと喜んでもらいたくなって、あれこれ工夫をこらしてもてなそうとする。
お客さんも頻繁に足を運んでくれるようになるし、会話も弾む。
それが楽しい。
「いや、ちょっと驚いてます。前に月菜から聞いていた話だと、斎藤さんは仕事に対してきわめて厳しい方だという印象を抱いていたので……」
厳しい。
七尾もこの前、そんなことを言っていた。
自分では気づいてなかったけれど、僕はずっとまわりを緊張させていたのかもしれない。
仕事に緊張感を持つのは当たり前だとは思う。
でも良い緊張と悪い緊張がある。
僕のは悪い緊張感だった。
僕のスマホを覗き込んだ叔父が意外そうな声を上げた。
「いや、ただ見てただけです」
今夜はまだ客が来ない。
そういう日もある。
暇過ぎて僕はスマホ、叔父さんは競馬新聞を眺めていた。
「そういや、令子さんがキャンプしたいって言ってたよな、前」
「え、ああ……そうですね」
「ほんとに行けたらいいよなぁ、みんなで」
「そう、ですね」
キャンプ場って、探してみると近場にもけっこうある。
令子さんとキャンプ。
日常を忘れて、自然の中でバーベキューしたり、焚火をしたり。
彼女にとっていい気分転換になるんじゃないだろうか。
「泊まりは大変かもしんないけど、日帰りなら気楽に行けそうだよな」
「ああ……日帰りはいいですね」
荷物も少なくてすみそうだし。
「テントとかはいりますよね? レンタルで一式借りられるのかな……」
「だいじょうぶっしょ。でも、五人となると、車借りないとだな」
「確かに」
運転は僕か。叔父さんはあてにならない。
七尾に声をかけてみようか。
動ける男が二人はいたほうがいい。
「七尾を誘ってもいいですか? あいつがいると何かと便利だと思うんで」
「そりゃいいね。俺、キャンプしたことないから役に立たねえし」
「わかってます」
笑いながらスマホで奥多摩や千葉のキャンプ場をブックマークしていく。
金曜日に令子さんが来た時に相談してみよう。
「こんばんは」
約束の三十分ぐらい早く、石川と陽太さんが現れた。
陽太さんの巨体がずいと店に入ってくると、元々狭い店内がいっそう狭苦しく感じられた。
「すみません、ちょっと早く着いちゃいました」
今夜の石川はさらっとした素材の白いニットワンピースを着ている。陽太さんは黄色いシャツに白いデニムパンツ。
「いらっしゃい」
叔父さんが黒烏龍茶が入ったグラスを掲げる。
「ご店主ですか? はじめまして、石川陽太です。今日はおいしいお酒とご飯をいただきにあがりました」
陽太さんはうやうやしく叔父さんに名刺を差し出す。
「これはこれはご丁寧に」
叔父さんもかしこまって名刺を受け取り、じろじと見た。
「鎌倉におこしの際はお寄りください。これからはあじさいが見頃なので、ぜひ」
「そりゃどうも……」
出不精な叔父さんは誘いを受けるのがとにかく苦手だ。
あとはまかす、というように僕の後ろに下がった。
「なにを召し上がります?」
カウンターに腰を下ろした二人はおすすめメニューの貼り紙をじっと見る。
「ここに書いてあるの全部お願いします。どれもおいしそうなんで。お腹は空いているのでいくらでも食べられますよ」
そう陽太さんは言ってふふっと笑う。
テストというわけではないが、彼に初めて料理を食べてもらうのだからやはり緊張する。
そんな僕の気持ちを察したかのように、石川が笑顔で口を開いた。
「先輩、グラタンなんかできますか?」
グラタン? と不思議そうな陽太さんに、彼女は母親が失敗したグラタンの話をした。
「ああ、あれね。僕も覚えてるよ。どうしてスープみたいになっちゃったのか、あのときは不思議だったなぁ」
春キャベツと新タマネギのサラダをまず出す。濃厚な胡麻だれを軽くかけて。
叔父さんが陽太さんにビールを注ぐ。石川はビールではなく烏龍茶。
「山菜の天麩羅です。塩を少しかけて召し上がってください」
「山菜の天麩羅ははじめてだな」
陽太さんはすぐに箸を伸ばし、さくさくといういい音をたてて食べた。石川も一口食べ、陽太さんと目を見合わせて笑う。
「おいしいね」
「うん、うまい。今度作ってみよう」
いわしと新ショウガのつみれ汁も出す。それから、たけのこご飯の焼きおにぎり。ぱりっと外側に焦げ目をつけるのがポイントだ。
「やっぱり和食はいいな……口にぴたっと合うというか」
陽太さんはそう呟き、ばくばくと大きな口に料理を吸い込ませていく。
メインは得意のメンチカツにした。今日は中にたっぷりチーズを入れてある。
「陽太さんは普段、どんなものを食べられているんですか?」
店では洋食ベースの創作料理を出しているようだけど、普段からそういう料理ばかり食べてるんだろうか。
「やっぱり洋食が多いですね。ハーブやスパイスが好きなんで、アレンジし過ぎて失敗することがよくあります」
「自分で畑を借りて育てるぐらいハーブ好きなんですよ」と石川。
「小さい畑ですけどね。うちで出すハーブティーも自家製なんですよ」
なんだか楽しそうだ。
揚げたてのメンチカツを出すと二人ははふはふしながら、食べることに集中した。
楽しんで料理を作る。
そういう発想が以前の僕にはなかった気がする。
料理は戦い。
そんな意識が常につきまとっていた。
料理は他の人より上手に作り、食べる人を圧倒するものでなければいけない。
一番になれなければ、この道を志した意味がない。
ずっとそう思い、自分にも他人にも厳しくあるようにしてきた。
そうすることが正しいと信じて。
でも僕は藤堂からはじき出された。
いらない、と言われたようなものだ。
職場の同僚だけでなく、客からも見放されたら本当に終わりだ。
食べるほうにしたら、料理人の自己主張ほどうっとうしいものはないだろう。
お客さんはみんな自分が食べたいものをちゃんとわかっている。
それをきちんと提供するのが僕らの役目なんだろう。
「お客さんの体のことも考えて作ってたりします?」
梅で風味を加えた蛸とキュウリの酢の物を出すと、陽太さんはふとそんなことを訊ねた。
「多少は。うちのお客さんと話してると、一人暮らしで外食ばかりの人も多いので。あと、血圧や血糖値が高いって話を聞くと、味付けなんかも少し変えることもあります」
生い立ちからいまの暮らしまで赤裸々に語る客もけっこういる。
誰かと話をしたくて、話を聞いて欲しくて来る客が本当に多いのだ。
「そういうの苦じゃないんですね。お客さんとのやりとりや、味を変えたりすることは」
陽太さんの言葉に僕は「ええ」と即答する。
「もう慣れました。それに、お客さんの要望に合わせて作ってあげると、みんなすごく喜んでくれるんです。それが僕も嬉しいんですよね」
こんな簡単なことで、というような些細な気遣いをみんなとても感謝してくれる。
そうすると僕はもっと喜んでもらいたくなって、あれこれ工夫をこらしてもてなそうとする。
お客さんも頻繁に足を運んでくれるようになるし、会話も弾む。
それが楽しい。
「いや、ちょっと驚いてます。前に月菜から聞いていた話だと、斎藤さんは仕事に対してきわめて厳しい方だという印象を抱いていたので……」
厳しい。
七尾もこの前、そんなことを言っていた。
自分では気づいてなかったけれど、僕はずっとまわりを緊張させていたのかもしれない。
仕事に緊張感を持つのは当たり前だとは思う。
でも良い緊張と悪い緊張がある。
僕のは悪い緊張感だった。
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