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「そういや、良君はアンケートになんて書いたの?」
大さんに突然訊かれて、僕はちょっと焦る。
「あ、フレンチトーストとホットドッグです」
「一位と二位のじゃん」
意外そうな顔で美帆さんが僕を見る。もっと的外れなこと書いてたと思ったのだろうか。
「料理スタッフの小鹿さんとかも同じの書いてました」
柳子が言うと、へえと美帆さんと大さんはまたアンケート用紙を覗き込んだ。
「てことは、そのへんが一番現実味のあるメニューなわけだ。コスト的にも」
美帆さんの言葉に、大さんは首を捻りながら指摘する。
「でもなんか、他の店もやってそう」
「他の店がやってるメニューなら、うちならではの特色を出したいです。ボリュームアップか、具材を増やすとか」
柳子の言葉に二人ともふんふんと頷く。
「でもそうなると、手間とコストかかっちゃうよね。小鹿さんはそういうのわかってるから、シンプルなものをイメージしてるんじゃない?」
小鹿さんは料理スタッフの中では、年長者で一番の古株だ。寡黙で真面目。自分の意見はきちんと店長に伝える人でもある。
「小鹿さんたち料理スタッフにも納得してもらえるメニューにするつもりです」
なんか難しそう。できるんだろうか、この四人に。
それから、僕らはよくあるモーニングメニューのアレンジ案をあれこれ出し合ってみた。
僕はピザトーストを提案した。もちろん『旋律』のおいしいモーニングが念頭にある。ピザトーストならコストや手間もかからないし、みんな好きだ。すごくおいしいし。朝らしくヘルシーに野菜たっぷりにすれば、目立つし満足感もあるのではないか。
美帆さんは、スイーツ系のパンケーキを提案した。ホイップたっぷり、フルーツも添える。やっぱり女性はパンケーキや生クリームが好きだから、と。
大さんは特大ホットドッグをプッシュした。やっぱり男は食べ応えや肉を求めてる。若い女性にもうけるだろうし、チーズをたっぷりかけるのもいい、と。
柳子はオリジナルのスペシャル感を演出したいと訴えた。
「パンケーキかトーストの上に、チョコペンで絵かメッセージを描くなんてどうですかね。毎日違うものを描けば飽きないし、今日はどんなのが描かれてるかってわくわくするでしょ?」
それ意外といいかも、と美帆さんは賛成した。
「誕生日のデザートプレートに、(ハッピーバースデー)とか書くのあるじゃん。あれ、意外と嬉しいよね」
写真撮っちゃうよね、と大さんも笑う。
それだとコストや手間もかからないけど、新鮮味もあっていいかもなぁと僕も思った。
「じゃあ、みんなの案とまとめて店長に提出しときますね」
柳子はそう言うと、壁の古時計を見た。
ちょうど一時間がたったので、大さんは帰らないといけない。
「あっという間だったなぁ。なんか楽しくなってきた」
大さんは充実した表情で帰っていった。
「じゃあ僕もそろそろ」
僕が腰をあげかけた時、トントンとドアがノックされた。
「はぁい」と返事をして柳子が玄関に向かう。
「剣太郎です。おばあちゃんから、おやつ食べに来るようにって伝言です」
柳子がドアを開けると、グレーのスウェットの上下を着た剣太郎君がぺこりと頭を下げた。
「スイートポテト作ったそうです」
「ありがとう。いますぐ行くって伝えてね」
剣太郎君がいなくなると、柳子は美帆さんと僕を誘った。
「私もいいの?」
「美帆さんたちがいると思っておやつ用意してくれたんですよ。今日集まるって教えておいたので」
「じゃあ、お呼ばれしようかな。スイートポテト好きなんだ」
僕たち三人が隣の正子さんの家に行くと、そこには灰野さんもいた。
縁側で庭をスケッチしながらスイートポテトを食べている。
「やほー」
ちらっと僕を見上げた灰野さんは、一瞬だけバツの悪そうな表情を浮かべた。
ちょっと頬から顎のあたりがふっくらしている。
「食べる?」
どうやら食事の量は減らしてもらえなかったようだ。もう諦めたかのように、皿のスイートポテトを手に取るともぐもぐ頬張る。
「いただきます」
僕は隣に座ってスイートポテトを食べた。手作りなので甘さ控えめでおいしい。ところどころサツマイモの塊が残っていているのがいい。
「いいアイデアは出たの?」
正子さんが紅茶を出してくれながら僕らに訊ねた。
「けっこう出ましたよ」
そう言って柳子は、さっきあがったメニューを正子さんたちに披露する。
「まあ、モーニングならそんなとこかしらね」
正子さんはラジオのボリュームを少し下げた。昭和っぽい歌謡曲が流れている。
「私も考えてみたんだけど、うどんなんてどう?」
正子さんの提案に柳子はスマホを取り出してメモしだした。
「麺類もいいですね。体が温まるし食べやすいし」
「でしょ」
「牛丼は?」
剣太郎君の意見に正子は呆れた声を出した。
「あんた、モーニングってのをわかって言ってんの?」
剣太郎君は口を閉じて背中を丸める。
「灰野さんは好きなモーニングってあるんですか?」
僕が訊ねると、灰野さんは二十顎を触りながら考えこんだ。
「トーストにゆで卵だけでいいかなぁ」
「野菜と肉は?」
正子さんに突っ込まれて黙り込む灰野さん。恨めしそうにぷにぷにの顎の肉をつまんでいる。
スイートポテトを食べ終えた美帆さんは帰り、僕も正子さんがトイレにたった隙を狙ってアパートに戻った。あのままいたら、確実に夕飯も食べていけと言われる。
別に正子さんの家でご飯をご馳走になるのが嫌なわけではないけれど、人が多いとやっぱり緊張するのだ。休みの日ぐらい、一人でだらけていたい。
スケッチブックを持ってスポーツ公園に向かった。さっき灰野さんが庭をスケッチしているのを見て、僕も描きたくなったのだ。漫画日記は午前中に『旋律』で描いたから、夕方まで好きなものを描いて過ごそう。
スポーツ公園はアパートから歩いて十分ほどのところにある。来るのはけっこう久しぶりだ。お花見をしに行った三月以来だろうか。
週末とあって、公園には人が多かった。小さい子供連れの家族にカップルたち。
僕は芝生の片隅を陣取ると、あぐらをかいてスケッチブックを開いた。
このひとたち、うちのファミレスに来てくれるのかなぁと考えながらスケッチしていく。
気づくと、さっき考えたモーニングの料理を描いていた。ホットドッグにうどん、パンケーキ。
パンケーキの上に(have a nice day!)と書いてみる。こういう感じの書くんだよな、たぶん。あとなにがあっただろう。意外と思いつかない。
「すみません」
急に声をかけられて、びくっとしながら振り返ると、四十代ぐらいの女性がビラのようなものを差し出していた。それを受け取る。
「この猫、見たことありませんか?」
ビラには大きく迷い猫、とある。茶色い猫の写真には見覚えがない。赤いリボンの首輪をしている。
「すみません、見たことがないです」
「そうですか。ありがとうございました」
肩を落としながら、その女性は他の人のところへ歩いていった。
可愛がっていたペットがいなくなったら、どんなに心配だろう。大事な家族なのだから。
ふと柳子の顔が浮かぶ。
柳子には家族や友達がいないんだろうか。そういう話をまったくしない。過去の話を避けている感じがする。
大さんに突然訊かれて、僕はちょっと焦る。
「あ、フレンチトーストとホットドッグです」
「一位と二位のじゃん」
意外そうな顔で美帆さんが僕を見る。もっと的外れなこと書いてたと思ったのだろうか。
「料理スタッフの小鹿さんとかも同じの書いてました」
柳子が言うと、へえと美帆さんと大さんはまたアンケート用紙を覗き込んだ。
「てことは、そのへんが一番現実味のあるメニューなわけだ。コスト的にも」
美帆さんの言葉に、大さんは首を捻りながら指摘する。
「でもなんか、他の店もやってそう」
「他の店がやってるメニューなら、うちならではの特色を出したいです。ボリュームアップか、具材を増やすとか」
柳子の言葉に二人ともふんふんと頷く。
「でもそうなると、手間とコストかかっちゃうよね。小鹿さんはそういうのわかってるから、シンプルなものをイメージしてるんじゃない?」
小鹿さんは料理スタッフの中では、年長者で一番の古株だ。寡黙で真面目。自分の意見はきちんと店長に伝える人でもある。
「小鹿さんたち料理スタッフにも納得してもらえるメニューにするつもりです」
なんか難しそう。できるんだろうか、この四人に。
それから、僕らはよくあるモーニングメニューのアレンジ案をあれこれ出し合ってみた。
僕はピザトーストを提案した。もちろん『旋律』のおいしいモーニングが念頭にある。ピザトーストならコストや手間もかからないし、みんな好きだ。すごくおいしいし。朝らしくヘルシーに野菜たっぷりにすれば、目立つし満足感もあるのではないか。
美帆さんは、スイーツ系のパンケーキを提案した。ホイップたっぷり、フルーツも添える。やっぱり女性はパンケーキや生クリームが好きだから、と。
大さんは特大ホットドッグをプッシュした。やっぱり男は食べ応えや肉を求めてる。若い女性にもうけるだろうし、チーズをたっぷりかけるのもいい、と。
柳子はオリジナルのスペシャル感を演出したいと訴えた。
「パンケーキかトーストの上に、チョコペンで絵かメッセージを描くなんてどうですかね。毎日違うものを描けば飽きないし、今日はどんなのが描かれてるかってわくわくするでしょ?」
それ意外といいかも、と美帆さんは賛成した。
「誕生日のデザートプレートに、(ハッピーバースデー)とか書くのあるじゃん。あれ、意外と嬉しいよね」
写真撮っちゃうよね、と大さんも笑う。
それだとコストや手間もかからないけど、新鮮味もあっていいかもなぁと僕も思った。
「じゃあ、みんなの案とまとめて店長に提出しときますね」
柳子はそう言うと、壁の古時計を見た。
ちょうど一時間がたったので、大さんは帰らないといけない。
「あっという間だったなぁ。なんか楽しくなってきた」
大さんは充実した表情で帰っていった。
「じゃあ僕もそろそろ」
僕が腰をあげかけた時、トントンとドアがノックされた。
「はぁい」と返事をして柳子が玄関に向かう。
「剣太郎です。おばあちゃんから、おやつ食べに来るようにって伝言です」
柳子がドアを開けると、グレーのスウェットの上下を着た剣太郎君がぺこりと頭を下げた。
「スイートポテト作ったそうです」
「ありがとう。いますぐ行くって伝えてね」
剣太郎君がいなくなると、柳子は美帆さんと僕を誘った。
「私もいいの?」
「美帆さんたちがいると思っておやつ用意してくれたんですよ。今日集まるって教えておいたので」
「じゃあ、お呼ばれしようかな。スイートポテト好きなんだ」
僕たち三人が隣の正子さんの家に行くと、そこには灰野さんもいた。
縁側で庭をスケッチしながらスイートポテトを食べている。
「やほー」
ちらっと僕を見上げた灰野さんは、一瞬だけバツの悪そうな表情を浮かべた。
ちょっと頬から顎のあたりがふっくらしている。
「食べる?」
どうやら食事の量は減らしてもらえなかったようだ。もう諦めたかのように、皿のスイートポテトを手に取るともぐもぐ頬張る。
「いただきます」
僕は隣に座ってスイートポテトを食べた。手作りなので甘さ控えめでおいしい。ところどころサツマイモの塊が残っていているのがいい。
「いいアイデアは出たの?」
正子さんが紅茶を出してくれながら僕らに訊ねた。
「けっこう出ましたよ」
そう言って柳子は、さっきあがったメニューを正子さんたちに披露する。
「まあ、モーニングならそんなとこかしらね」
正子さんはラジオのボリュームを少し下げた。昭和っぽい歌謡曲が流れている。
「私も考えてみたんだけど、うどんなんてどう?」
正子さんの提案に柳子はスマホを取り出してメモしだした。
「麺類もいいですね。体が温まるし食べやすいし」
「でしょ」
「牛丼は?」
剣太郎君の意見に正子は呆れた声を出した。
「あんた、モーニングってのをわかって言ってんの?」
剣太郎君は口を閉じて背中を丸める。
「灰野さんは好きなモーニングってあるんですか?」
僕が訊ねると、灰野さんは二十顎を触りながら考えこんだ。
「トーストにゆで卵だけでいいかなぁ」
「野菜と肉は?」
正子さんに突っ込まれて黙り込む灰野さん。恨めしそうにぷにぷにの顎の肉をつまんでいる。
スイートポテトを食べ終えた美帆さんは帰り、僕も正子さんがトイレにたった隙を狙ってアパートに戻った。あのままいたら、確実に夕飯も食べていけと言われる。
別に正子さんの家でご飯をご馳走になるのが嫌なわけではないけれど、人が多いとやっぱり緊張するのだ。休みの日ぐらい、一人でだらけていたい。
スケッチブックを持ってスポーツ公園に向かった。さっき灰野さんが庭をスケッチしているのを見て、僕も描きたくなったのだ。漫画日記は午前中に『旋律』で描いたから、夕方まで好きなものを描いて過ごそう。
スポーツ公園はアパートから歩いて十分ほどのところにある。来るのはけっこう久しぶりだ。お花見をしに行った三月以来だろうか。
週末とあって、公園には人が多かった。小さい子供連れの家族にカップルたち。
僕は芝生の片隅を陣取ると、あぐらをかいてスケッチブックを開いた。
このひとたち、うちのファミレスに来てくれるのかなぁと考えながらスケッチしていく。
気づくと、さっき考えたモーニングの料理を描いていた。ホットドッグにうどん、パンケーキ。
パンケーキの上に(have a nice day!)と書いてみる。こういう感じの書くんだよな、たぶん。あとなにがあっただろう。意外と思いつかない。
「すみません」
急に声をかけられて、びくっとしながら振り返ると、四十代ぐらいの女性がビラのようなものを差し出していた。それを受け取る。
「この猫、見たことありませんか?」
ビラには大きく迷い猫、とある。茶色い猫の写真には見覚えがない。赤いリボンの首輪をしている。
「すみません、見たことがないです」
「そうですか。ありがとうございました」
肩を落としながら、その女性は他の人のところへ歩いていった。
可愛がっていたペットがいなくなったら、どんなに心配だろう。大事な家族なのだから。
ふと柳子の顔が浮かぶ。
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