50 / 51
8 たぬき蕎麦 pm11:08
8 たぬき蕎麦 pm11:08(5)
しおりを挟む
「これ、あげる」
「なあに?」
贈り物だろうか。簡素な白い紙袋を紅は不思議そうに受け取った。
中から出てきたのは、上品な黄みがかったクリーム色のエプロンと三角巾だった。
「もしかして、お花で染めたもの?」
エプロンを広げてみながら紅は訊ねた。昴流は頷きながら答える。
「黄色いコスモスで染めたんだ」
「すごくきれいな色。ありがとう。早速明日から使うね。でも……三着も?」
紅と祭と、予備?
「一つは僕の分。こっちにまた帰ってきた時に、お店を手伝えるように」
「手伝ってくれるの?」
「邪魔でなければ」
紅は口を開けたまま、こくこく頷いた。
「……エプロン、着てみていい?」
「もちろん。僕も着てみようか」
「うん、着てみて」
昴流は三着のエプロンをそれぞれ少し触ってなにかを確認し、「紅はこれ」と一つ選んで彼女に差し出した。
エプロンと三角巾は手触りのいい木綿でできている。デザインはシンプルで使いやすい。大きなポケットが前に二つもついているところが紅は気に入った。
「花の色ってこんなにきれいに染まるものなんだね。知らなかった」
「自然からもらった色だから、人肌にもよく馴染むでしょ」
「ほんとに温かい色」
紅は昴流の背後にまわると、エプロンの紐を結んであげた。
「ありがとう」
三角巾もちゃんとした昴流を見て紅は吹き出した。
「変?」
心配そうに昴流は三角巾を手で押さえる。
「変じゃないけど、見慣れないせいかな……給食当番みたい」
「それまずいよ」
「ううん、すごくいい」
「フォローになってない」
「でも本当に似合ってるよ。私もいい感じでしょ?」
部屋の隅にある祖母の鏡台で、二人は自分たちの姿を確認した。
「ポケットの中、見てみて」
昴流にそう言われて、紅は両手をポケットに入れた。何かが右手に当たる。
「なんか入ってる」
引っ張り出すと、それは赤いスカーフだった。
「これは?」
「それは僕が種から育てた紅花で染めたスカーフ。刺繍も自分でしたんだよ」
「刺繍を、昴流が?」
驚いて紅はスカーフを広げてみた。紅色の美しいスカーフの隅の一ヶ所に(BENI)と白い刺繍が入っている。
「こんなことできたんだ?」
「できるようになった」
照れ笑いを浮かべる昴流が見ている前で紅は首にきゅっとスカーフを巻いて結んでみた。鏡を覗き込むと、表情がすごく明るく華やいで見える。自分の頬も負けずに赤い。
「何度も染め直して、やっと納得のいく色に染まったんだ」
「一生大事にする。でも、もったいなくてつけられないかも」
「いっぱい使って。今度、島にも来てみてよ。花染めを教えてあげる」
「私でもできる?」
「僕でもできるんだから、誰でもできるよ。紅用に花を育てておくよ」
「なんの花?」
「いまから種まくなら、パンジーとかはどうかな。いろんな色があるから染めたい色を選べるし」
「私、青がいいな。淡路島って海に囲まれてるでしょ。海の青に染めてみたい」
「わかった。じゃあ、青いパンジーたくさん咲かせとくよ」
「楽しみだな。早く行きたいな」
「早く来過ぎたらまだ咲いてないと思うよ」
「あ、そっか」
二人は今夜初めて声を出して笑い合った。
「そうだ。明日、おせち料理をお客さんに届けに行くの、僕も一緒に行くよ。これ着て」
昴流は着ているエプロンをつまむ。
「いいの?」
にっこり笑って頷く昴流を見上げた紅は、思わず抱き着いた。
「ありがとう昴流」
かた、と物音がして、昴流と紅は同時に振り返った。
部屋の戸が細く開いていて、そこから誰かが覗いている。
わっ、と昴流は声を上げて紅をかばうように抱きしめた。
「あ……僕です」
言いながら戸を開けて入ってきたのは祭だった。大きな袋を両手にぶら下げてへらへら笑っている。
「なんか、間ぁ悪かったね、ごめんごめん。話し声が聞こえたからもしかして泥棒かな~なんてびびっちゃった」
あぁ寒かったとコートとニット帽を剥ぐように脱いで炬燵に潜り込む。
唖然としている紅と昴流の視線をものともせず、残っていたおせち料理を見ておぉ~と歓声をあげる。
「おいしそうにできてるじゃん。ほんと紅さんありがとう。あ、これ、水族館でお土産買ってきたから見てみて。メイちゃんがクラゲのぬいぐるみ欲しいっていうから、紅にも同じの買ってきたんだ。あとね……」
昴流は笑いながら炬燵に入って祭に小さく頭を下げた。
「お邪魔してます」
いま彼に気づいたかのように祭は昴流を振り返る。
「あぁ、いらっしゃい。ほんと昴流は神出鬼没だね。もう驚かないけど」
「デートはどうだった?」
祭は大袈裟にため息をついた。
「紅はなんでも昴流に話すからなぁ」
で、どうだったの、と訊ねながら炬燵にもぐりこむ。
「まぁ、いい感じですよ」
「なにがどういい感じなの?」
祭は伊達巻きを指でつまんで口に入れると、おいしいおいしいと首を左右に振りながら笑った。
「初詣には行ってきたの?」
「まだ。水族館に行ったあと、彼女の行きたい店とか行ってたら時間がなくなって、明後日行こうってことになった」
ふうんと紅は頷きながら、やっぱり私を一人で家に残しているのが気になったのかな、と思った。
「それより」と祭はちらりと昴流と紅を見る。
「あなた方、さっき抱き合ってませんでした?」
内心の焦りを隠しながら、紅は笑いながら答えた。
「えぇ、新年のハグですよ」
「ふうん。じゃあ、僕ともハグしてよ」
祭が昴流を見て両手を広げると、昴流は吹き出した。
「別にいいけど」
昴流にぎゅっと抱きしめられた祭はちょっと嬉しそうにじたばたした。
「苦しぃ。技かけないでよ」
「かけてないだろ。あと、あけましておめでとう、祭。ことしもよろしくね」
「うん、あけましておめでとう。ことしもよろしく、昴流」
紅も炬燵から出ると、二人を抱きしめに行った。
「あけましておめでとう。ことしもよろしく、祭、昴流」
新年のあいさつを交わしたあと、昴流は家に帰っていった。
紅と祭はお重におせちを詰めてから眠った。
なんの夢も見ずに笑顔のまま。
「なあに?」
贈り物だろうか。簡素な白い紙袋を紅は不思議そうに受け取った。
中から出てきたのは、上品な黄みがかったクリーム色のエプロンと三角巾だった。
「もしかして、お花で染めたもの?」
エプロンを広げてみながら紅は訊ねた。昴流は頷きながら答える。
「黄色いコスモスで染めたんだ」
「すごくきれいな色。ありがとう。早速明日から使うね。でも……三着も?」
紅と祭と、予備?
「一つは僕の分。こっちにまた帰ってきた時に、お店を手伝えるように」
「手伝ってくれるの?」
「邪魔でなければ」
紅は口を開けたまま、こくこく頷いた。
「……エプロン、着てみていい?」
「もちろん。僕も着てみようか」
「うん、着てみて」
昴流は三着のエプロンをそれぞれ少し触ってなにかを確認し、「紅はこれ」と一つ選んで彼女に差し出した。
エプロンと三角巾は手触りのいい木綿でできている。デザインはシンプルで使いやすい。大きなポケットが前に二つもついているところが紅は気に入った。
「花の色ってこんなにきれいに染まるものなんだね。知らなかった」
「自然からもらった色だから、人肌にもよく馴染むでしょ」
「ほんとに温かい色」
紅は昴流の背後にまわると、エプロンの紐を結んであげた。
「ありがとう」
三角巾もちゃんとした昴流を見て紅は吹き出した。
「変?」
心配そうに昴流は三角巾を手で押さえる。
「変じゃないけど、見慣れないせいかな……給食当番みたい」
「それまずいよ」
「ううん、すごくいい」
「フォローになってない」
「でも本当に似合ってるよ。私もいい感じでしょ?」
部屋の隅にある祖母の鏡台で、二人は自分たちの姿を確認した。
「ポケットの中、見てみて」
昴流にそう言われて、紅は両手をポケットに入れた。何かが右手に当たる。
「なんか入ってる」
引っ張り出すと、それは赤いスカーフだった。
「これは?」
「それは僕が種から育てた紅花で染めたスカーフ。刺繍も自分でしたんだよ」
「刺繍を、昴流が?」
驚いて紅はスカーフを広げてみた。紅色の美しいスカーフの隅の一ヶ所に(BENI)と白い刺繍が入っている。
「こんなことできたんだ?」
「できるようになった」
照れ笑いを浮かべる昴流が見ている前で紅は首にきゅっとスカーフを巻いて結んでみた。鏡を覗き込むと、表情がすごく明るく華やいで見える。自分の頬も負けずに赤い。
「何度も染め直して、やっと納得のいく色に染まったんだ」
「一生大事にする。でも、もったいなくてつけられないかも」
「いっぱい使って。今度、島にも来てみてよ。花染めを教えてあげる」
「私でもできる?」
「僕でもできるんだから、誰でもできるよ。紅用に花を育てておくよ」
「なんの花?」
「いまから種まくなら、パンジーとかはどうかな。いろんな色があるから染めたい色を選べるし」
「私、青がいいな。淡路島って海に囲まれてるでしょ。海の青に染めてみたい」
「わかった。じゃあ、青いパンジーたくさん咲かせとくよ」
「楽しみだな。早く行きたいな」
「早く来過ぎたらまだ咲いてないと思うよ」
「あ、そっか」
二人は今夜初めて声を出して笑い合った。
「そうだ。明日、おせち料理をお客さんに届けに行くの、僕も一緒に行くよ。これ着て」
昴流は着ているエプロンをつまむ。
「いいの?」
にっこり笑って頷く昴流を見上げた紅は、思わず抱き着いた。
「ありがとう昴流」
かた、と物音がして、昴流と紅は同時に振り返った。
部屋の戸が細く開いていて、そこから誰かが覗いている。
わっ、と昴流は声を上げて紅をかばうように抱きしめた。
「あ……僕です」
言いながら戸を開けて入ってきたのは祭だった。大きな袋を両手にぶら下げてへらへら笑っている。
「なんか、間ぁ悪かったね、ごめんごめん。話し声が聞こえたからもしかして泥棒かな~なんてびびっちゃった」
あぁ寒かったとコートとニット帽を剥ぐように脱いで炬燵に潜り込む。
唖然としている紅と昴流の視線をものともせず、残っていたおせち料理を見ておぉ~と歓声をあげる。
「おいしそうにできてるじゃん。ほんと紅さんありがとう。あ、これ、水族館でお土産買ってきたから見てみて。メイちゃんがクラゲのぬいぐるみ欲しいっていうから、紅にも同じの買ってきたんだ。あとね……」
昴流は笑いながら炬燵に入って祭に小さく頭を下げた。
「お邪魔してます」
いま彼に気づいたかのように祭は昴流を振り返る。
「あぁ、いらっしゃい。ほんと昴流は神出鬼没だね。もう驚かないけど」
「デートはどうだった?」
祭は大袈裟にため息をついた。
「紅はなんでも昴流に話すからなぁ」
で、どうだったの、と訊ねながら炬燵にもぐりこむ。
「まぁ、いい感じですよ」
「なにがどういい感じなの?」
祭は伊達巻きを指でつまんで口に入れると、おいしいおいしいと首を左右に振りながら笑った。
「初詣には行ってきたの?」
「まだ。水族館に行ったあと、彼女の行きたい店とか行ってたら時間がなくなって、明後日行こうってことになった」
ふうんと紅は頷きながら、やっぱり私を一人で家に残しているのが気になったのかな、と思った。
「それより」と祭はちらりと昴流と紅を見る。
「あなた方、さっき抱き合ってませんでした?」
内心の焦りを隠しながら、紅は笑いながら答えた。
「えぇ、新年のハグですよ」
「ふうん。じゃあ、僕ともハグしてよ」
祭が昴流を見て両手を広げると、昴流は吹き出した。
「別にいいけど」
昴流にぎゅっと抱きしめられた祭はちょっと嬉しそうにじたばたした。
「苦しぃ。技かけないでよ」
「かけてないだろ。あと、あけましておめでとう、祭。ことしもよろしくね」
「うん、あけましておめでとう。ことしもよろしく、昴流」
紅も炬燵から出ると、二人を抱きしめに行った。
「あけましておめでとう。ことしもよろしく、祭、昴流」
新年のあいさつを交わしたあと、昴流は家に帰っていった。
紅と祭はお重におせちを詰めてから眠った。
なんの夢も見ずに笑顔のまま。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
水曜日のパン屋さん
水瀬さら
ライト文芸
些細なことから不登校になってしまった中学三年生の芽衣。偶然立ち寄った店は水曜日だけ営業しているパン屋さんだった。一人でパンを焼くさくらという女性。その息子で高校生の音羽。それぞれの事情を抱えパンを買いにくるお客さんたち。あたたかな人たちと触れ合い、悩み、励まされ、芽衣は少しずつ前を向いていく。
第2回ほっこり・じんわり大賞 奨励賞
希望が丘駅前商店街 in 『居酒屋とうてつ』とその周辺の人々
饕餮
ライト文芸
ここは東京郊外松平市にある商店街。
国会議員の重光幸太郎先生の地元である。
そんな商店街にある、『居酒屋とうてつ』やその周辺で繰り広げられる、一話完結型の面白おかしな商店街住人たちのひとこまです。
★このお話は、鏡野ゆう様のお話
『政治家の嫁は秘書様』https://www.alphapolis.co.jp/novel/210140744/354151981
に出てくる重光先生の地元の商店街のお話です。当然の事ながら、鏡野ゆう様には許可をいただいております。他の住人に関してもそれぞれ許可をいただいてから書いています。
★他にコラボしている作品
・『桃と料理人』http://ncode.syosetu.com/n9554cb/
・『青いヤツと特別国家公務員 - 希望が丘駅前商店街 -』http://ncode.syosetu.com/n5361cb/
・『希望が丘駅前商店街~透明人間の憂鬱~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/427152271
・『希望が丘駅前商店街 ―姉さん。篠宮酒店は、今日も平常運転です。―』https://www.alphapolis.co.jp/novel/172101828/491152376
・『日々是好日、希望が丘駅前商店街-神神飯店エソ、オソオセヨ(にいらっしゃいませ)』https://www.alphapolis.co.jp/novel/177101198/505152232
・『希望が丘駅前商店街~看板娘は招き猫?喫茶トムトム元気に開店中~』https://ncode.syosetu.com/n7423cb/
・『Blue Mallowへようこそ~希望が丘駅前商店街』https://ncode.syosetu.com/n2519cc/
伊緒さんの食べものがたり
三條すずしろ
ライト文芸
いっしょだと、なんだっておいしいーー。
伊緒さんだって、たまにはインスタントで済ませたり、旅先の名物に舌鼓を打ったりもするのです……。
そんな「手作らず」な料理の数々も、今度のご飯の大事なヒント。
いっしょに食べると、なんだっておいしい!
『伊緒さんのお嫁ご飯』からほんの少し未来の、異なる時間軸のお話です。
「エブリスタ」「カクヨム」「すずしろブログ」にても公開中です。
『伊緒さんのお嫁ご飯〜番外・手作らず編〜』改題。
【本編完結】繚乱ロンド
由宇ノ木
ライト文芸
番外編更新日 12/25日
*『とわずがたり~思い出を辿れば~1 』
本編は完結。番外編を不定期で更新。
11/11,11/15,11/19
*『夫の疑問、妻の確信1~3』
10/12
*『いつもあなたの幸せを。』
9/14
*『伝統行事』
8/24
*『ひとりがたり~人生を振り返る~』
お盆期間限定番外編 8月11日~8月16日まで
*『日常のひとこま』は公開終了しました。
7月31日
*『恋心』・・・本編の171、180、188話にチラッと出てきた京司朗の自室に礼夏が現れたときの話です。
6/18
*『ある時代の出来事』
6/8
*女の子は『かわいい』を見せびらかしたい。全1頁。
*光と影 全1頁。
-本編大まかなあらすじ-
*青木みふゆは23歳。両親も妹も失ってしまったみふゆは一人暮らしで、花屋の堀内花壇の支店と本店に勤めている。花の仕事は好きで楽しいが、本店勤務時は事務を任されている二つ年上の林香苗に妬まれ嫌がらせを受けている。嫌がらせは徐々に増え、辟易しているみふゆは転職も思案中。
林香苗は堀内花壇社長の愛人でありながら、店のお得意様の、裏社会組織も持つといわれる惣領家の当主・惣領貴之がみふゆを気に入ってかわいがっているのを妬んでいるのだ。
そして、惣領貴之の懐刀とされる若頭・仙道京司朗も海外から帰国。みふゆが貴之に取り入ろうとしているのではないかと、京司朗から疑いをかけられる。
みふゆは自分の微妙な立場に悩みつつも、惣領貴之との親交を深め養女となるが、ある日予知をきっかけに高熱を出し年齢を退行させてゆくことになる。みふゆの心は子供に戻っていってしまう。
令和5年11/11更新内容(最終回)
*199. (2)
*200. ロンド~踊る命~ -17- (1)~(6)
*エピローグ ロンド~廻る命~
本編最終回です。200話の一部を199.(2)にしたため、199.(2)から最終話シリーズになりました。
※この物語はフィクションです。実在する団体・企業・人物とはなんら関係ありません。架空の町が舞台です。
現在の関連作品
『邪眼の娘』更新 令和6年1/7
『月光に咲く花』(ショートショート)
以上2作品はみふゆの母親・水無瀬礼夏(青木礼夏)の物語。
『恋人はメリーさん』(主人公は京司朗の後輩・東雲結)
『繚乱ロンド』の元になった2作品
『花物語』に入っている『カサブランカ・ダディ(全五話)』『花冠はタンポポで(ショートショート)』
日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~
海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。
そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。
そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
独り日和 ―春夏秋冬―
八雲翔
ライト文芸
主人公は櫻野冬という老女。
彼を取り巻く人と犬と猫の日常を書いたストーリーです。
仕事を探す四十代女性。
子供を一人で育てている未亡人。
元ヤクザ。
冬とひょんなことでの出会いから、
繋がる物語です。
春夏秋冬。
数ヶ月の出会いが一生の家族になる。
そんな冬と彼女を取り巻く人たちを見守ってください。
*この物語はフィクションです。
実在の人物や団体、地名などとは一切関係ありません。
八雲翔
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる