46 / 77
45 戦い済んで夜が明けて
しおりを挟む
俺がポピィやライナス様に追いついたときには、すでにボラッド商会の中で激しい乱闘が繰り広げられている最中だった。
途中の地下室には、八人の見張りの男たちの死体と、逃げようとして殺されたのか、二人ほど作業員の男性の死体が転がっていた。残りの働いていた者たちは皆、牢屋の中に入れられていた。
俺はまだわき腹を刺された痛みが残っていたので、無理はせず、ライナス様の側で彼の防御役に専念していた。
路地裏で待機していた、ダルトンさんたちは、裏口が開かれるのと同時に駆け込み、ライナス様たちと合流した。そして、地下道を含む出入り口三か所に三人ずつ配置すると、残りの十一人で先導して、次々に部屋を襲ったのである。
当然、物音に気付いた男たちが、手近にあった武器を持って襲い掛かって来た。だが、ここにいる手下たちのステータスやスキルは調査済みだ。ダルトンさんたちでも十分に制圧できるレベルだ。
ライナス様も、さすがに貴族の息子だけあって剣術の腕はかなりのものだ。だが、何と言っても圧巻だったのは、ポピィだ。
ポピィは、俺が無事な姿を見せると、安心したような喜びの笑顔を見せた。そして、その後は、縦横無尽に駆け回り、男たちの手足や首筋を斬りまくった。ダルトンさんやライナス様の目には驚きと共に、頼もしい姿に映ったに違いない。
しかし、俺はそんなポピィの活躍を見ながら、不安な予感を感じずにはいられなかった。アンジェリカを殺した(と本人は思い込んでいる)ことで、何か吹き切れたように、気配を消して容赦なく男たちを血祭りにあげている姿は、まさにアサシンの面目躍如といったところだ。だが、言い換えれば、それはポピィが《闇属性》に大きく足を踏み込んだことに他ならない。ナビが以前説明してくれた言葉が、俺の胸を締め付けた。
(『……属性は……ある程度、魂にも影響を与えます』)
♢♢♢
「あそこが一番奥の部屋だ」
「ボスはあの中にいるのですね?」
手下をすべて倒し、生きている者は拘束し終えた俺たちは、商会の三階にある一番大きな部屋の前に立っていた。
「窓の外や、隠し通路から逃げられないように、もう何人か出入り口の応援と外の巡回をお願いします」
俺の言葉にダルトンさんは頷いて、五人の部下たちを向かわせた。
「よし、ではドアを開けるぞ。何が飛び出すか分からん。皆、ドアの正面から離れろ」
ダルトンさんはそう言うと、二人の部下にドアを開けるよう命じた。
二人の衛兵は恐る恐るドアの前まで行くと、お互いに頷き合って、一、二の、三でドアを蹴破った。次の瞬間……
ブワォーッ!
音を立てて大きな火の玉が部屋の奥から飛んできた。
「「ウワアアアッ」」
「水の壁っ!」
俺は咄嗟に頭の中でドアと同じ大きさの、水の壁をイメージし、魔力を発動した。
炎に包まれて吹き飛ばされた二人の衛兵は、水の壁に突っ込んで助かり、炎の球も多量の水蒸気と共に消え去った。
「ま、魔法っ! 今のはトーマなのか?」
ダルトンさんが、呆然とした顔で俺を見た。
「はい。どうやら、敵には魔法使いの護衛がいるようですね」
「おいおい、冗談じゃない、魔法使いなんて相手にしてたら、命が幾つあっても足りない。ここは撤退するぞ」
ダルトンさんは、少し声を震わせながらそう言った。
いや、だから、俺も魔法が使えるって、今言ったじゃないすか。対抗できますって。
「ふははは……それは賢明な判断だよ。だが、残念ながら君たちは暴れ過ぎた。僕の許す範囲を大きく越えてしまったからねえ……全員、ここで灰になってもらうよ」
部屋の奥から笑い声が聞こえ、三人のボディーガードに守られた金髪の優男が出てきた。アンジェリカの弟で、ボラッド商会の会長ルイス・ボラッドだ。
「さあ、業火に焼かれて地獄の苦しみを味わうがいい! ドミニク、やれっ!」
ルイスさん、えらく余裕で、ポーズなんか決めてますが、やられませんから。第一、その女の魔法使いさん、まだ詠唱してウンウン唸ってますよ。そりゃあ時間も掛かりますよね。体の中の魔素を絞り出そうとしているんですから。
魔素は体の中にあるんじゃないのですよ、体の外に無限にあるのです。
ダルトンさん、衛兵さんたちも、何でじっと待って、怯えて震えてるんすか? この数秒の間に、飛び掛かってやっつけてくださいよ。
(ウインドカッター!)
俺はため息を吐きながら、心の中で魔法を唱え、手を左右に振って、風魔法を少し強めに数発ぶっ放した。
「なっ! む、無詠唱だと!? うああっ、グアアァアアッ!」
「ギャアァァ!」
ルイスと女魔法使いの悲鳴が響き渡った。ああ、死んだかも……。
残り一人になったアサシンらしい陰気な顔つきの男は、慌てて背を向けて窓に走り寄り、ガラスを割って外に飛び出そうとしたが、それよりもポピィの方が早かった。
一瞬のうちに距離を詰めたポピィは、ダガーナイフを男の腿に突き刺した。
「ガアアアッ!」
男は苦痛に叫びながら、なおも窓に体をぶつけて飛び出していった。しかし、そこは建物の三階だった。
ドスンッという鈍い音が下から聞こえてきた。窓から下を見ると、夜が明け始めた微かな光の中で、地面にうつ伏せに倒れ、首が変な方向に曲がった男の姿があった。
♢♢♢
戦いは終わった。ちょうど夜明けの光が城壁の向こうから街の屋根を照らす時間になっていた。
ずっと家の中で外の騒ぎに怯えていたのか、近所の住人たちが恐る恐る、ドアの陰や窓から俺たちの方を見つめていた。
「よし、これで全員だな? いったん官舎に連れて行け」
地下室に囚われていた人たちを連れて、衛兵たちが去って行く。一方では、大きな馬車が商会の入り口前に止まっており、建物の中から次々に死体が運び込まれていた。
「副隊長、店の中をくまなく探しましたが、二人の姿はありませんでした」
一人の衛兵がやって来て、ダルトンさんに報告した。
「くそ、逃げられたか……店の女たちには聞いたのか?」
「はい。皆、動揺して混乱しておりましたが、姿は見ていないと言っております」
「……あのう……」
俺はダルトンさんの腕をつついて、手招きした。
「どうした?」
俺は、小さな声で言った。
「お探しの二人は、その、俺が持ってます」
ダルトンさんとライナス様の頭の上に?マークがはっきりと見えた。
「は? 持ってる? いったい何を言ってるんだ?」
「い、いや、だからですね、俺は収納魔法が使えるんで……二人は、俺が収納しています」
「「えええええっ!」」
ダルトンさんとライナス様が同時に叫んだ。
「おいおい、勘弁してくれ……もう何を聞いても驚かないと決めていたが……」
「ト、トーマ、君は一体何者なんだい?」
「いやいや、お二人とも、どうか落ち着いてください。俺は本当に、田舎から出てきたただの平民ですから」
「ただの平民が、魔法を無詠唱で、しかも収納魔法まで使えるかっ! あ、いや、すまん、つい興奮してしまった。おい、お前ら、今聞いたことは口外無用だ。いいな?」
ダルトンさんは、近くであんぐり口を開けている部下たちに言った。
「「「は、はい、了解です(であります)」」」
「よし、では作戦終了だ。全員、撤収!」
「お疲れ様でした。では、俺たちもこれで……」
俺とポピィも、どさくさに紛れて立ち去ろうとしたが、それは無理だった。
「お前たちは、ダメだ。例の二人のこともあるし、報酬のこともある。ライナス様と一緒にお屋敷で待っていてくれ。後の処理を終えたら、俺もすぐ行くから」
「い、いや、あの」
「分かったな?」
「トーマ、ポピィ、じゃあ行こうか」
「は、はい」
俺たちは、ライナス様の馬車に乗せられて、領主館へ向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
読んでくださって、ありがとうございます。
少しでも面白いと思われたら、📢の応援よろしくお願いします。
途中の地下室には、八人の見張りの男たちの死体と、逃げようとして殺されたのか、二人ほど作業員の男性の死体が転がっていた。残りの働いていた者たちは皆、牢屋の中に入れられていた。
俺はまだわき腹を刺された痛みが残っていたので、無理はせず、ライナス様の側で彼の防御役に専念していた。
路地裏で待機していた、ダルトンさんたちは、裏口が開かれるのと同時に駆け込み、ライナス様たちと合流した。そして、地下道を含む出入り口三か所に三人ずつ配置すると、残りの十一人で先導して、次々に部屋を襲ったのである。
当然、物音に気付いた男たちが、手近にあった武器を持って襲い掛かって来た。だが、ここにいる手下たちのステータスやスキルは調査済みだ。ダルトンさんたちでも十分に制圧できるレベルだ。
ライナス様も、さすがに貴族の息子だけあって剣術の腕はかなりのものだ。だが、何と言っても圧巻だったのは、ポピィだ。
ポピィは、俺が無事な姿を見せると、安心したような喜びの笑顔を見せた。そして、その後は、縦横無尽に駆け回り、男たちの手足や首筋を斬りまくった。ダルトンさんやライナス様の目には驚きと共に、頼もしい姿に映ったに違いない。
しかし、俺はそんなポピィの活躍を見ながら、不安な予感を感じずにはいられなかった。アンジェリカを殺した(と本人は思い込んでいる)ことで、何か吹き切れたように、気配を消して容赦なく男たちを血祭りにあげている姿は、まさにアサシンの面目躍如といったところだ。だが、言い換えれば、それはポピィが《闇属性》に大きく足を踏み込んだことに他ならない。ナビが以前説明してくれた言葉が、俺の胸を締め付けた。
(『……属性は……ある程度、魂にも影響を与えます』)
♢♢♢
「あそこが一番奥の部屋だ」
「ボスはあの中にいるのですね?」
手下をすべて倒し、生きている者は拘束し終えた俺たちは、商会の三階にある一番大きな部屋の前に立っていた。
「窓の外や、隠し通路から逃げられないように、もう何人か出入り口の応援と外の巡回をお願いします」
俺の言葉にダルトンさんは頷いて、五人の部下たちを向かわせた。
「よし、ではドアを開けるぞ。何が飛び出すか分からん。皆、ドアの正面から離れろ」
ダルトンさんはそう言うと、二人の部下にドアを開けるよう命じた。
二人の衛兵は恐る恐るドアの前まで行くと、お互いに頷き合って、一、二の、三でドアを蹴破った。次の瞬間……
ブワォーッ!
音を立てて大きな火の玉が部屋の奥から飛んできた。
「「ウワアアアッ」」
「水の壁っ!」
俺は咄嗟に頭の中でドアと同じ大きさの、水の壁をイメージし、魔力を発動した。
炎に包まれて吹き飛ばされた二人の衛兵は、水の壁に突っ込んで助かり、炎の球も多量の水蒸気と共に消え去った。
「ま、魔法っ! 今のはトーマなのか?」
ダルトンさんが、呆然とした顔で俺を見た。
「はい。どうやら、敵には魔法使いの護衛がいるようですね」
「おいおい、冗談じゃない、魔法使いなんて相手にしてたら、命が幾つあっても足りない。ここは撤退するぞ」
ダルトンさんは、少し声を震わせながらそう言った。
いや、だから、俺も魔法が使えるって、今言ったじゃないすか。対抗できますって。
「ふははは……それは賢明な判断だよ。だが、残念ながら君たちは暴れ過ぎた。僕の許す範囲を大きく越えてしまったからねえ……全員、ここで灰になってもらうよ」
部屋の奥から笑い声が聞こえ、三人のボディーガードに守られた金髪の優男が出てきた。アンジェリカの弟で、ボラッド商会の会長ルイス・ボラッドだ。
「さあ、業火に焼かれて地獄の苦しみを味わうがいい! ドミニク、やれっ!」
ルイスさん、えらく余裕で、ポーズなんか決めてますが、やられませんから。第一、その女の魔法使いさん、まだ詠唱してウンウン唸ってますよ。そりゃあ時間も掛かりますよね。体の中の魔素を絞り出そうとしているんですから。
魔素は体の中にあるんじゃないのですよ、体の外に無限にあるのです。
ダルトンさん、衛兵さんたちも、何でじっと待って、怯えて震えてるんすか? この数秒の間に、飛び掛かってやっつけてくださいよ。
(ウインドカッター!)
俺はため息を吐きながら、心の中で魔法を唱え、手を左右に振って、風魔法を少し強めに数発ぶっ放した。
「なっ! む、無詠唱だと!? うああっ、グアアァアアッ!」
「ギャアァァ!」
ルイスと女魔法使いの悲鳴が響き渡った。ああ、死んだかも……。
残り一人になったアサシンらしい陰気な顔つきの男は、慌てて背を向けて窓に走り寄り、ガラスを割って外に飛び出そうとしたが、それよりもポピィの方が早かった。
一瞬のうちに距離を詰めたポピィは、ダガーナイフを男の腿に突き刺した。
「ガアアアッ!」
男は苦痛に叫びながら、なおも窓に体をぶつけて飛び出していった。しかし、そこは建物の三階だった。
ドスンッという鈍い音が下から聞こえてきた。窓から下を見ると、夜が明け始めた微かな光の中で、地面にうつ伏せに倒れ、首が変な方向に曲がった男の姿があった。
♢♢♢
戦いは終わった。ちょうど夜明けの光が城壁の向こうから街の屋根を照らす時間になっていた。
ずっと家の中で外の騒ぎに怯えていたのか、近所の住人たちが恐る恐る、ドアの陰や窓から俺たちの方を見つめていた。
「よし、これで全員だな? いったん官舎に連れて行け」
地下室に囚われていた人たちを連れて、衛兵たちが去って行く。一方では、大きな馬車が商会の入り口前に止まっており、建物の中から次々に死体が運び込まれていた。
「副隊長、店の中をくまなく探しましたが、二人の姿はありませんでした」
一人の衛兵がやって来て、ダルトンさんに報告した。
「くそ、逃げられたか……店の女たちには聞いたのか?」
「はい。皆、動揺して混乱しておりましたが、姿は見ていないと言っております」
「……あのう……」
俺はダルトンさんの腕をつついて、手招きした。
「どうした?」
俺は、小さな声で言った。
「お探しの二人は、その、俺が持ってます」
ダルトンさんとライナス様の頭の上に?マークがはっきりと見えた。
「は? 持ってる? いったい何を言ってるんだ?」
「い、いや、だからですね、俺は収納魔法が使えるんで……二人は、俺が収納しています」
「「えええええっ!」」
ダルトンさんとライナス様が同時に叫んだ。
「おいおい、勘弁してくれ……もう何を聞いても驚かないと決めていたが……」
「ト、トーマ、君は一体何者なんだい?」
「いやいや、お二人とも、どうか落ち着いてください。俺は本当に、田舎から出てきたただの平民ですから」
「ただの平民が、魔法を無詠唱で、しかも収納魔法まで使えるかっ! あ、いや、すまん、つい興奮してしまった。おい、お前ら、今聞いたことは口外無用だ。いいな?」
ダルトンさんは、近くであんぐり口を開けている部下たちに言った。
「「「は、はい、了解です(であります)」」」
「よし、では作戦終了だ。全員、撤収!」
「お疲れ様でした。では、俺たちもこれで……」
俺とポピィも、どさくさに紛れて立ち去ろうとしたが、それは無理だった。
「お前たちは、ダメだ。例の二人のこともあるし、報酬のこともある。ライナス様と一緒にお屋敷で待っていてくれ。後の処理を終えたら、俺もすぐ行くから」
「い、いや、あの」
「分かったな?」
「トーマ、ポピィ、じゃあ行こうか」
「は、はい」
俺たちは、ライナス様の馬車に乗せられて、領主館へ向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
読んでくださって、ありがとうございます。
少しでも面白いと思われたら、📢の応援よろしくお願いします。
61
お気に入りに追加
2,218
あなたにおすすめの小説
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる