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いつまで子供気分なんですの……?

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 お父様とお母様にルーンファクト様のことで何か言われたのか、その日の夕食の場に現れたアルフォネアは不機嫌そうな表情をして私を睨みつけてきた。

 私はそんなアルフォネアを無視してアルフォネアの隣の椅子に座った。

「……お姉さまばかりずるいわ。お父様もお母様もお姉さまにばかり甘すぎるわ。ルーンファクト様というとても素晴らしい婚約者までお姉さまのために用意するのだもの。」

 アルフォネアは憮然とした表情でそう言った。

 普通の声量で話しているのだから、お父様もお母様もアルフォネアの言葉はしっかりと耳に届いている。側で給仕を担当している侍女たちもだ。

「侯爵家の婚約は政治的要素が強いわ。王家にとって我が家と婚姻関係を結ぶのが一番安泰だっただけのことよ。」

 お母様がアルフォネアに諭すように言う。その表情はどこか疲れている。

 きっと、お母様は何度もアルフォネアに言ったのだろう。真実を隠して。

「お姉さまばかりずるいわ。家の繋がりなら私だっていいじゃない。」

「……長女から婚姻を結ぶべきでしょう。長女がいるのに次女の婚姻を先に結ぶなんてこと、王家に失礼すぎて顔向けができないわ。先ほどもアルフォネアには説明しましたでしょう?」

「でも、お姉さまばかりずるいわ。お姉さまは伯爵家に嫁ぐことがすでに決まっていたってことにして、私がルーンファクト様と婚約することはできないの?」

「……もう決まったことです。今更そのようなことできません。謀反の疑いをかけられたいのですか?」

「でも!私の方がルーンファクト様に相応しいわ。見た目も性格も!!そうでしょう?」

 アルフォネアはなおも言い募る。

「いい加減にしないか!!」

 見かねたお父様がアルフォネアに向かって声を荒げた。
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