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闘技場についたオレは、すでに闘技場の中央に用意されていたテーブルに持ってきたコカトリスの卵を5個置いた。
本当はクイーンコカトリスの卵は置かずにしまっておこうとしたのだが、なぜか楽しそうな笑みを浮かべたトリスがそれを止めた。仕方なくオレはクイーンコカトリスの卵もテーブルに並べる。
っていうか、一つだけ明らかに色が違うし、ユージンさんという凄腕の冒険者ならきっとクイーンコカトリスの卵だってわかって、クイーンコカトリスの卵を選ぶことはないだろう。
なんか、シラネ様たちの話じゃクイーンコカトリスの卵を割ってしまったら大事になりそうなことを話していたし。
「5個も……用意したのか。」
「はい。2個だけだと勝負をした際に不公平だと言われた時に不利なので。公平を期すためにも、卵を複数個用意させていただきました。お好きな卵を選んでください。」
なにやらユージンさんはボソッと呟くと、コカトリスの卵を一つずつ見て回った。ひとつずつ手にとって目をこらしてジッと見ている。オレが卵になにか仕掛けをしているのではないかと思っているのだろうか。どれも本物のコカトリスの卵で、なんの仕掛けもしていないのに……。あ、いや。クイーンコカトリスの卵が混ざってるのは、仕掛けっていうのか?でも、明らかにひとつだけ違うし、あんまり意味のない仕掛けだよな。むしろ避けると思うし。
ユージンさんはひとつひとつコカトリスの卵を調べたあと、5つあるコカトリスの卵のうちのひとつを手に取って、
「……これにする。」
そう神妙な顔つきで告げた。
オレは、ユージンさんが手に持った卵を見て、オレは思わず目を疑ってしまった。
だって、ユージンさんはあのクイーンコカトリスの卵を手に持っていたのだから。
闘技場についたオレは、すでに闘技場の中央に用意されていたテーブルに持ってきたコカトリスの卵を5個置いた。
本当はクイーンコカトリスの卵は置かずにしまっておこうとしたのだが、なぜか楽しそうな笑みを浮かべたトリスがそれを止めた。仕方なくオレはクイーンコカトリスの卵もテーブルに並べる。
っていうか、一つだけ明らかに色が違うし、ユージンさんという凄腕の冒険者ならきっとクイーンコカトリスの卵だってわかって、クイーンコカトリスの卵を選ぶことはないだろう。
なんか、シラネ様たちの話じゃクイーンコカトリスの卵を割ってしまったら大事になりそうなことを話していたし。
「5個も……用意したのか。」
「はい。2個だけだと勝負をした際に不公平だと言われた時に不利なので。公平を期すためにも、卵を複数個用意させていただきました。お好きな卵を選んでください。」
なにやらユージンさんはボソッと呟くと、コカトリスの卵を一つずつ見て回った。ひとつずつ手にとって目をこらしてジッと見ている。オレが卵になにか仕掛けをしているのではないかと思っているのだろうか。どれも本物のコカトリスの卵で、なんの仕掛けもしていないのに……。あ、いや。クイーンコカトリスの卵が混ざってるのは、仕掛けっていうのか?でも、明らかにひとつだけ違うし、あんまり意味のない仕掛けだよな。むしろ避けると思うし。
ユージンさんはひとつひとつコカトリスの卵を調べたあと、5つあるコカトリスの卵のうちのひとつを手に取って、
「……これにする。」
そう神妙な顔つきで告げた。
オレは、ユージンさんが手に持った卵を見て、オレは思わず目を疑ってしまった。
だって、ユージンさんはあのクイーンコカトリスの卵を手に持っていたのだから。
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