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四章
4ー91
しおりを挟む「え?ぇええええええええええええっ!!!?」
「なっなっなななななななっ!!!そ、それはなりません、魔王様っ!!」
「あら、まあ・・・。」
『ほぅ。なかなか良い選択かもしれぬのぉ。』
上から順に、私、タイチャン、女王様、タマちゃんが魔王様の言葉に反応する。
いや、ほら。
まさか、魔王様が私に魔王になれなんて言うとは思わなかったし。
「ふむ。なかなか良い提案だとは思うがのぉ。」
「魔王様っ!こやつは人間ですよっ!!魔族じゃないのに魔王を名乗るだなんて許されません!それに魔力だって寿命だって魔族より短いじゃないですかっ!」
タイチャンは断然反対!とばかりに魔王様に食って掛かっている。
まあ、その気持ちはわからなくもない。
よりによって自分たちよりか弱い人間である私を魔王にしようと言っているのだから。
自分たちの王には相応しくはない。そう思うのが普通である。
それに、魔王様とは旧知の仲って訳でもないしね。
「おや。タイチャンは気づかなかったのか。マユさんの魔力はタイチャンよりも多いぞ。それに寿命は・・・ここにいる誰よりも長そうじゃ。先が見えぬ。」
「へ?」
「は?」
「ほ?」
『そうじゃ。そうじゃ。』
続く魔王様の言葉に私たちは驚きを隠せない。
ただ、タマちゃんだけは頷いているだけだったが。
私がここにいる誰よりも寿命が長いとはどういうことだろうか。それに、魔力もタイチャンよりも多いとは・・・。
全く理解が追い付かないぞ。
人間である私の寿命なんて残り50年もあればいいほどだろう。
魔族がどれほど長生きするのかはわからないが、まさかタイチャンが後50年で寿命を迎えるようなことはないだろう。たぶん。
それに、ここにいる誰よりもってことはタマちゃんやプーちゃんまでも含まれているのだ。
彼らよりも私の寿命が長いだなんて信じられない。
あ、あれ?
でも、もしかしたらビール味の化粧水の効果、か?
そう言えば、あの化粧水を飲むと寿命が1年増える効果があったはず。
でもそんなにたくさん飲んでいないはずだしなぁ。
「あの、寿命も魔力も私はそんなにないはずなのですが・・・。」
「なにを言っておるのだ?マユの魔力はかなり多いぞ。それに寿命は先が見えぬ。つまり後1000年は生きるであろう。」
「はあっ!?」
魔王様の口からまたもや意味不明な言葉が発せられる。
私の寿命があと1000年はあるってどういうことだろうか。
『マオマオよ。訂正するのじゃ。マユの寿命はない。この世界が滅びるまで生きるじゃろう。』
「へっ!?」
魔王様の言葉に反応するように、タマちゃんが衝撃的なことを言った。
私の寿命がないってどういうことなの!?
この世界が滅びるまでってなにそれ。こわいんだけどっ!
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