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四章

4ー18

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「そ、そそそそそそそそんなことは・・・。し、ししししし始祖竜様と、せ、せせせせせせせせせ精霊王様のせいなんかでは・・・。そ、そそそそそそれはちょっっっっっとは、思ったりなんかは・・・・・・あ、いえ。な、ななななななんでもありません。き、ききききき聞かなかったことにしてくださぁぁぁぁいっ。」

そう言ってエーちゃんはテーブルの下にまた潜り込んでしまった。

なんだ、やっぱりエーちゃんもプーちゃんとタマちゃんのせいだって思ってたんだね。よかったよかった。

「タマちゃん、プーちゃん。」

私はエーちゃんから視線を外してプーちゃんとタマちゃんに向き直る。

『なんじゃ?』

『怖い顔してどうしたのだ?』

私が真剣な表情をしていることに、タマちゃんとプーちゃんは首を傾げた。

二人とも身に覚えがないらしい。

「プーちゃんたちが作成したエルフのことです。ちゃぁんと今度は封印ではなくやっつけてください。またエーちゃんが困っちゃうよ!」

『ほぇ?あやつかのぉ。』

『でもなぁ、せっかく我らがエーちゃんの伴侶にと思って用意したのだが・・・。』

って、プーちゃんにタマちゃんってば!

エーちゃんの伴侶として作成したのかいっ!

それにしてはエーちゃんたちエルフに迷惑ばかりかけているようだ。

エーちゃんの伴侶としてはダメダメなのではないだろうか。

『あやつにはお灸もすえたしのぉ。ちょっと話を聞いてみようかのぉ。』

『そうだな。もしかしたら、改心しているかもしれないのだ。』

どうやらプーちゃんとタマちゃんは我が子に甘いらしい。

ってさぁ、既にエーちゃんがエルフの集落から逃げてきちゃってるんだから、改心していないと思うんだけどな、私は。

『説得に行ってくるのだ。』

『うむ。任せたのじゃ。プーちゃん。』

「えっ!?タマちゃんは行かないの!?」

『タマちゃんも来るのだ!!』

『嫌なのじゃ。妾もあやつは苦手なのじゃ!!』

『我だって苦手なのだ!!』

ああ・・・。プーちゃんとタマちゃんが喧嘩をはじめてしまった。

ってさあ、二人とも苦手な相手をどうしてエーちゃんの伴侶にしようと思ったのだろうか。まったく。

エーちゃんにとってはいい迷惑だろうに。

『うるさいの!!マユ、お腹すいたのー!』

プーちゃんとタマちゃんが喧嘩をしていると、空腹に堪えかねたマーニャがタマちゃんの空間から飛び出してきた。

そうして、私のそばにピョンっと跳んできた。

『マユ、ご飯ちょうだいなのー。』

「そうだったね。もうご飯の時間だったね。ちょっと待っててね。」

マーニャの頭を撫で撫でしながら、エーちゃんの方を向いた。

ここは食堂だから、もしかしたらマーニャたちのご飯を作ってもらえるかもしれないと考えてのことだ。

レコンティーニ王国から支給されている猫様用のご飯もいいけれども、出来立てを食べさせることができるのならばその方がいいだろう。

「・・・エーちゃん?」

そう、思ったのだが、エーちゃんの様子がどこかおかしかった。
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