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一章

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家から出て右手側、ちょうどこの敷地の入り口となるところに、ヒマワリの種を植えることにした。
鶏たちが草を食べてくれると言ってもまだ一日も経っていないので、まだまだ草はある。
まずは草を刈らなければ。
ヒマワリの種は3つしかないから、2mくらい草を刈ればいいかな?

農具がカマになるように念を込める。
すると、一瞬にしてカマに姿をかえた。

「すごい・・・」

リュリュってやっぱすごいんじゃない。

私は、カマを手にもってヒマワリを植える場所を確保するために草を刈り始めた。

「・・・っ。腕痛い。腰痛い。」

しゃがみながら草を刈るのは思ったより大変だった。
ヒマワリを植える場所を作ったのはいいが、腕も腰も痛くなってしまった。
まだ、草を刈っただけなのに。
これから、種を植えなければならないのに。
慣れないことは、予想以上に身体を酷使するようだ。

少しの休憩を挟むことにした。
別に急いでないからね。
ストレッチをしながら思う。
後、小麦とトマトとマリーゴールドと胡麻を植えなきゃいけないんだよね。
これ、今日中には無理なんじゃない??
ヒマワリだけで、この調子だ。

これは、リュリュのこの変化する農具売れない訳だよねー。
こんなに体力使うなら、自動化の農具の方が遥かにいいかも。
でも、元手がないし。地道にやるっきゃないか。

一休みしたところで、今度は土を柔らかくするために、農具をクワに変化させる。
「えいやっ!」と、地面に叩きつけるが、なかなか地面が掘れない。
ずっと荒れさせていた土地のため、地面が固く引き締まってしまっているようだ。

「これは草を刈るより大変かも・・・」

思わず苦笑いを浮かべる。
意外と田舎のスローライフって体力が必要なのね。

えいや!えいや!
と掛け声をかけながら、一時間。なんとかヒマワリを植えるだけの場所ができた。
後はヒマワリを植えて・・・。

「マユー!」

マリアがやって来たようだ。

「なにやってるの?」

「ヒマワリの種を撒こうと思って、耕してみたの」

私の手元を見ながら「ふぅーん」とマリアが頷く。

「ちょっと植えちゃうね」

私は、作業を一区切りさせるために、マリアに断ってから作業を再開させる。

「あ、ちょっと待って!肥料入れた?」

「え?」

肥料必要なの!?
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