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しおりを挟む肉球ふにふに。
まあ、最初はびっくりしたけど。
今はそれほどでもない。
ぎゃくに触られると気持ちいいって感じるときもある。
「だんだん難易度あがってくるねー」
「ほんとー難しいわ」
「触られるのってこっちからさわるより嫌だな」
そうだよね。
猫って基本的に単独行動だから、成猫になってからはさわられることはほぼないといっていい。
親猫が子供のときに毛繕いしてくれるのが基本的に最後だ。
それ以降は、たまーに仲のよい猫同士でグルーミングしあうこともあるけど、本当にまれなことだ。
普通は成人になってからはしない。
だから、猫はさわられることが苦手だ。
「まあ、すべて信頼できる人間がみつかったらだね。それまでは、離れたところからアピールするといいよ。やっぱり最初は可愛く鳴くところからはじめるといいね」
第三回はそう締め括る。
難しいことは百も承知だから、無理強いはしない。
まずは少しずつできるところから実践していってもらえればいいと思っている。
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