72 / 72
第72話
しおりを挟む
★★★★★
「……ヒューレッド様が魔法を使ったわねぇ。」
聖女マリルリは王都のベッドの上でヒューレッドが魔法を使ったのを感じた。
ヒューレッドの魔力はとても繊細でとても綺麗で聖女マリルリの興味を引いた。だから、ヒューレッドが魔法を使ったことは聖女マリルリにはすぐにわかるのだ。
聖女マリルリは転移するわけではなく、自分の虚像をヒューレッドが転移の魔法を使用した宿屋に送った。
聖女マリルリはすぐにヒューレッドが残した魔力の残滓を見つけ、そっと触れる。
「……見たことの無い、魔法式だわ。ふふふっ。ヒューレッド様ったら、魔法式まで独自に構築できるのね。もっと興味が沸いたわ。絶対にヒューレッド様は私のものにするんだから。どこにいても、絶対に見つけてあげるわ。この魔法式を解読して、絶対にヒューレッド様の元に辿り着くから。待っていてくださいね。ヒューレッド様。」
聖女マリルリは、ヒューレッドが残した魔力の残滓から魔法式を写し取ると脳裏に記憶させる。
その魔法式を見て、聖女マリルリは嬉しそうにニッコリと笑って東の空を見上げた。
☆☆☆ 第一部 完 ☆☆☆
ここまで、お付き合いくださりありがとうございました。
第二部は今月中に執筆を開始予定です。引き続きお付き合いいただけると嬉しく思います。
葉柚
「……ヒューレッド様が魔法を使ったわねぇ。」
聖女マリルリは王都のベッドの上でヒューレッドが魔法を使ったのを感じた。
ヒューレッドの魔力はとても繊細でとても綺麗で聖女マリルリの興味を引いた。だから、ヒューレッドが魔法を使ったことは聖女マリルリにはすぐにわかるのだ。
聖女マリルリは転移するわけではなく、自分の虚像をヒューレッドが転移の魔法を使用した宿屋に送った。
聖女マリルリはすぐにヒューレッドが残した魔力の残滓を見つけ、そっと触れる。
「……見たことの無い、魔法式だわ。ふふふっ。ヒューレッド様ったら、魔法式まで独自に構築できるのね。もっと興味が沸いたわ。絶対にヒューレッド様は私のものにするんだから。どこにいても、絶対に見つけてあげるわ。この魔法式を解読して、絶対にヒューレッド様の元に辿り着くから。待っていてくださいね。ヒューレッド様。」
聖女マリルリは、ヒューレッドが残した魔力の残滓から魔法式を写し取ると脳裏に記憶させる。
その魔法式を見て、聖女マリルリは嬉しそうにニッコリと笑って東の空を見上げた。
☆☆☆ 第一部 完 ☆☆☆
ここまで、お付き合いくださりありがとうございました。
第二部は今月中に執筆を開始予定です。引き続きお付き合いいただけると嬉しく思います。
葉柚
0
お気に入りに追加
213
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
私の魔力は2ですから〜婚約者を妹に取られて、家族に奴隷のように扱われてる私が何故か魔王候補達に迫られる〜
御用改
恋愛
人魔戦争、遥か昔人族と魔族が戦った戦争、だがお互いに戦争の愚かさを理解し、和平交渉を結ぶ、その証として魔族は魔力を手放し、人族は魔法を手放した、つまり人が魔力を魔族へと供給し、魔族は貰った魔力で魔法を使う、共存しなければ魔法を使えない以上、人族と魔族が争うことは未来永劫なくなった………そうして世界に平和が訪れた、だが、それは新たな差別の始まりでもあった。
私、リレイ・ロレーヌは小さい頃は神童と称えられた、貴族は生まれた時に魔力の素質をおおよそを検査される、結果、自分は貴族の中でも選りすぐりの魔力の素質があり、将来有望な魔族との婚約もあった、順風満帆な私にも転機が訪れる、貴族が通う魔法学校グランフィリア入学時に魔力測定、今度はおおよそなどという大雑把なモノではなく、ちゃんと数値化される、しかし魔力の才能は多少鍛える事も出来るが、基本生まれた時から変わる事は無い、この魔力測定を気にかける生徒は殆どいない、わかっている結果が出るだけなのだから、しかし、私の日常はここから一変した、ずば抜けて高い魔力だったはずが、測定結果の魔力量は僅か2、平均的な生徒の魔力量の数値が100、平均と比べても明らかに低い魔力量、一気に落ちこぼれの烙印を押され、妹コブリー・ロレーヌの結果が上々だったことから力関係も逆転し、婚約者も妹に取られる、家では奴隷のように扱われ、学校でも妹に虐められ、その上小さい頃の話は私が裏でイカサマをしたと言われる始末、そんな地獄の日々の中、突如編入してきた人狼族、族長の息子レクス ・ウルトス、何故か初対面の自分を助けてくれ、パートナーになってほしいと言われる、次第に心惹かれていく私、それを契機に賑やかになっていく私の周囲………その事を心良く思わない家族や妹、元婚約者は何かにつけて突っかかってきて、力の差を理解すると媚びてくる家族と妹、元婚約者、許せるはずがない。
宝剣と指輪~精霊に愛されすぎた暴走令嬢は、不能公爵を奮い起たせる~
音海秀和
恋愛
宝剣と指輪が対を成す世界。
紳士が宝剣を振るい、
淑女が指輪に宿した魔力でそれを補佐する。
サルヴァリン王国は、建国依頼そうやって領土を守ってきた。
初代国王陛下が、王妃陛下の魔力を宝剣に宿し、魔を退けたことがその起源だと言われている。
フランク侯爵家令嬢アルネリア・フランクも、その例に漏れず、ログスタイン伯の第1子息にして剣技の秀才、ギルバート・ログスタインのパートナーとして、婚約者に選ばれる。
しかし、アルネリアには魔力操作の才がなかった。無いと思われた。
王立学園では、度々魔力を暴走させ、『魔の劣等生』『暴走令嬢』と蔑まれるようになる。
家族にも、学友にも教師にも、遂には、婚約者からも愛想を尽かされたアルネリアは、マルグレーテ公爵家令嬢
マリア・マルグレーテの思惑により、ギルバートと婚約破棄することになった。
婚姻の道具にすらならないことを激怒したフランク侯爵に、領地での謹慎を命じられたアルネリアであったが、サルヴィア公爵家からの申し出により、急遽、そちらに嫁ぐこととなる。
サルヴィア公爵もまた、10年前の『厄災』が原因で、宝剣を振れぬ『不能公爵』と揶揄される存在だった。
『暴走令嬢』と『不能公爵』が出会ったことで、サルヴィア公爵家の運命は、大きく好転していく。
その最中、サルヴァリン王国に、再び10年前の『厄災』が襲いかかり……
これは、精霊に愛され過ぎて 魔力を暴走させる不遇の『暴走令嬢』が、病に犯された『不能公爵』を知らぬ間に治癒し、再起させ、溺愛されるまでの物語である。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています
葉柚
ファンタジー
婚約者の二股により婚約破棄をされた33才の真由は、突如異世界に飛ばされた。
そこはど田舎だった。
住む家と土地と可愛い3匹の猫をもらった真由は、猫たちに囲まれてストレスフリーなスローライフ生活を送る日常を送ることになった。
レコンティーニ王国は猫に優しい国です。
小説家になろう様にも掲載してます。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
もふもふ好き王子の婚約破棄
しろ卯
恋愛
王子ロミオは幼いころに一目ぼれし、周囲の反対を押し切って婚約したジュリエットに、婚約破棄を宣言する。
つぶらな瞳でロミオを見つめるジュリエットに心を痛めながらも、ロミオが彼女との婚約破棄に踏み切った理由は……。
◇
軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
おもしろい!
お気に入りに登録しました~
ありがとうございます(*^^*)