猫好き悪役令嬢の華麗なる！？スローライフ計画

第二章

３７

リザ、貴女はもしかして・・・。
もしかして貴女も・・・。

「アルメディア嬢！具合はいかが？」

リザに真意を確認してみようとしたが、突然の来客で確認することができなかった。

やってきたのは、ヒロインちゃんことアンナ嬢だった。
どうやら、心配して来てくれたようだ。

「もう大丈夫よ。今日は学校に行ってみようかと思っているの」

「無理しないでね」

「ええ、それよりナギ様のことで話しておきたいことがあるの。今、学校に行く支度をするから少し待っていてくれるかしら？学校に向かう道すがらに説明するわ」

「ナギ様について何かわかったの！！わかった。待っているからゆっくり支度をしてきて」

ヒロインちゃんはリザにより応接室に通されたようだ。
しばらくしてリザが部屋にやってきて、私の支度を手伝ってくれる。
と、いっても自分で着替えられるから、髪を結ってもらうだけだけれども。

リザも転生者かもしれない。
それも私にちかしい人物。
でも、そう考えると一人しかいない。
もしかして、リザは・・・・・・。
確認したいけど、拒絶されたら私はまた自分を閉じ込めてしまうだろう。
だから、聞けない。
今はまだ勇気がでない。
でも、本当はリザに抱きついて頭を撫でてもらいたい。
全部話して。
今は幸せだよって・・・。

「アルメディアお嬢様。とても素敵ですよ。アンナ嬢は応接室で待っております。どうぞ、お気をつけていってらっしゃいませ」

「ありがとう。行ってくるわ」

私は立ち上がり、部屋を後にする。
そうして、ヒロインちゃんがいる応接室に入るとヒロインちゃんに声をかける。

「お待たせいたしましたわ。参りましょう」

「リザさんのお茶美味しかったです。お邪魔しました。アルメディア嬢、一緒に参りましょう」

アンナ嬢は、持っていたカップをソーサーの上に置き、そっと立ち上がる。
その姿はもう淑女そのものだ。

私たちは供に、学園に向かって歩き始めた。