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1章

20話──孵化

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「ふあーー眠い...」
時計を見ると6時になっていた。

「朝ごはん作り置きてし早くログインするか。」いつもよりテキパキと朝ごはんを作ることが出来た。

「よし!じゃあログインだ!」

リュウがログインしました。

「あと3時間で産まれるっぽいな。それまで魔力を与えつつマイさんのお店に寄ろうかな。」
卵を抱えながら街中を歩いていると色んな人からの視線を感じる。ま、まさか俺が変なやつだと思われてるのか?なんか少し恥ずかしくなってきたな。早くマイさんのお店に行くか。

『チリンチリン』

「いらっしゃい~」

「マイさんおはようございます。」

「リュウくんおはよ!」

「今日はテイムしようと思って暇になったので寄り道しに来ました。」

「私のお店は休憩所じゃないんだけどね。まあいいわ!それでそれはなんの卵?初めて見るのだけれども...」

「これは【召喚魔法】で出てきた卵です。でも、まだなんの卵が分からないんですよね。」

「そうなんだ!楽しみね。これでまたリュウくんがチートの道へと歩んでくことを期待してるわ!」

「そういうフラグを建てないでくださいよ。」

「ごめんごめん。で、あとどのぐらいで産まれるの?」

「あと1時間半で産まれますよ。」

「へーいいわね!私も見てみたいわー。」

「いいですけど産まれる時は街の外でやりますよ?」

「じゃあお店ちょっと閉めようかしらね。」

「そうですね。あと30分したら行きましょうか。」

「わかったわ!じゃあちょっと準備してくるわね。」

「はーい。」

【待つこと20分】

「おまたせー!」

「おかえりなさい。」
私服に着替えてる。とても可愛い洋服だ。白のワンピースにちょっとフリルがついてる。街の外なのに平気かな?

「可愛いですね。でも街の外なのに平気ですか?」

「大丈夫よ!リュウくんがいるもの!多分死に戻りはしないと思うわ!」

「あははそうですね。じゃあ行きましょうか。」

「うん!」

【始まりの平原】

「あと5分で産まれるって。」

「お!楽しみ!なにが生まれるかな?」

「んーかっこいいやつがいいなー」

「屈強な魔物ってやつ?」

「それはちょっと違うような気もするけど...まあそんな感じじゃないかな?」


「そうなんだ!いいじゃん!いいじゃん!あと1分だよ!」

「ドキドキしてきた。」

『パキッ!』卵が割れる音が聞こえてきた。
すると
『ピカッ!』と光って産まれた!

???「我を呼んだのはお主か」
脳に直接男の人の声が聞こえた。

「そうだと思います。」

???「そうか。分かった。では、これは何かの縁だな。お前と共に旅をしてやろうじゃないか。」そういったのは大人の犬ぐらいの大きさのグリフォンだった。

「え?そんな簡単にいいの?」

「うむ。良いのだ。それとも不満か?」

「いえ!そんなことはありません。」

「ねえ!リュウくん何1人で話してるの?」

「あぁ、このグリフォンが脳に直接話しかけてくるんだ。」

「そうなんだ!じゃあテイム出来たの?」

「いや、これからだよ。」

──────────────────

テイム

このグリフォンをテイムしますか?

           ➤はい                          いいえ

──────────────────

──────────────────
このグリフォンの名前を決めてください。


名前         グレイス


──────────────────

「よし!これでおっけー!」

「グレイスこれから宜しくね!」

(うむ。よろしく頼む。)

「じゃあ街まで帰りましょ?」

「うん!」
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