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五日目

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『では、全自動ピストン機能を解放してあげます。リクト様のきもちいいところを狙ってずこずこしてくれますから、腰浮かして逃げちゃダメですよ。十連続アクメきめるまで、お尻をぴったり床につけたまま奥まで咥えていてくださいね』
「……わかっ、った、あ゛ぁあ!?」
『それから、ちゃんとイく時はイくって言ってくださいね。でなければアクメカウントされないので』
「っひぐ、ん゛んんんん────!」
 尻を落とした瞬間にはじまった。最初から容赦のない動きに、咄嗟に逃げようとする身体を押さえつける。
「あっ、あっ、あ゛っ……♡!!」
 自分ではできない力強さで、速さで繰りだされるピストンに、唇の端から唾液を零しながら陸人は絶頂に達した。
「……っは、っは、あ゛っ、あ」
 それから、アオの言葉を思いだした。
「あっ、イッた、いま、イッた……!」
『遅いです。ちゃんとその時点で口にしなければ無効です。今のはカウントしませんよ』
「あう゛っく、ぅんんっ……!!」
 言い訳を蹴散らすようにディルドに突き上げられた。ずるるる、と内壁をこそぐように抜かれて、ずんっと敏感な前立腺から奥までを抉るように突き入れられる。それを何度も何度も一定のペースで繰り返されて、昂ぶる身体は絶頂の痙攣が終わらないうちからまた高みに達する。
「イ゛っく、いぐいぐいぐ、っ、あ゛~~~♡♡」
 両手でくちゃくちゃにシーツをわし掴みながら強烈な性感に身悶える。絶頂の最中も止まらない刺激につい腰がひけてしまうが、ちゃんと、ちゃんと十連続アクメキめないと、と快感から逃れたい気持ちを懸命に堪えて尻を下ろし、激しい抽挿を自ら迎え入れる。
「あ゛あぁあ゛っ♡ あ゛っあっ♡ またイ゛っく、イく……っ!!」
『はい。これで二回目ですね』
「ん゛────ッ♡♡ ん゛、ぅ゛、すぐっ、すぐイ、っく……ぅ゛♡」
『これで三回目』
「ア゛ッ……!! いっ、っ、ま、ってぇ゛♡ もうちょっと、もうちょっとゆっくり……っ!! すぐ、あっ、またイっちゃうからッ……♡♡」
『何をおっしゃいますか。すぐイかないとだめなんですよ』
「あぁあア゛ッ、んんっ、ん゛っ、すぐイくの、きついぃ゛……!! いうぅう゛いく、いくいくぅ゛♡♡♡」
『はい、四回目です』
「っ、っ、っ~~~~~!!! ぁああ゛ぁあ゛っ、あ゛ぁああ゛っ、やだっ、あ、あ、そこ、そこだめぇ゛♡♡ すぐくるっくるっ♡♡ ……ッァアアアッ♡ あっ゛───♡♡♡!!」
『……リクト様?』
「あ゛っ、ま、あぁ゛あ゛、い、いま、今っ、今も……っ!!」
『今も? なんですか。ちゃんと言わなきゃわかりません。最初からやり直しです』
 陸人は必死にかぶりを振った。
「むりっ、ごめんっ、むり……!!」
『ごめん? なにがですか』
「強制終了して、わるかった、からっ……」
『あは。だから怒っていませんって。意地悪でしろって言ってるんじゃありませんよ。デイリーミッションですから、わたくしの意思とは無関係です。大丈夫、安心してください。リクト様がちゃんとできるようになるまで、わたくしがずうっと、何十分でも何時間でも見守っていてあげますからね』
 慈愛に歪む笑みが涙でにじんだ。
「そ、んなにできないっ、こわれる……」
『リクト様。余計なことを考えないで。イくときにイくって言うだけですよ。もう高校生なんですから、自分の体の反応を口にすることぐらいできるでしょう?』
「ひぐっ……ゃ、……」
 やだ、むり、と突っ伏しているうちに緩やかにディルドが動きだした。
「……あ、っ、ひぅ、うん……ッ」
 ぶるりと背筋を震わせながら、アオの言葉を反芻する。言う。言うだけ。イくときに、イくって、
「っ、んっ♡ んんん゛♡ ッイ、く、イく……っ♡」
『そうです。お上手ですよ』
「……あ゛ッ♡ あう、っ、っ~~~♡♡ ひぅ、んんん゛んんっ……い、ぐ、イく、またイく、イくいく、ぅううう゛♡♡」
『はい。二回目です』
「や゛ぁあああっ……♡♡ あっあ゛♡ きもち、きもちよすぎる……♡♡ だ、めぇ゛♡♡ またイ、っく……!!!」
『これで三回目。あと七回です』
「っは……あ、あ゛……い、いまも、今もっ、まだイッてるぅ゛……♡」
『継続絶頂はあくまでカウント1なので、それが終わらないと次には進みませんね』
「お゛わんな、い゛ぃ!? ひううぅんっ♡ だめっ、だめ♡ イくイくイく、イッでるの、のに、いくぅ………♡♡!!!」
 腰の痙攣に合わせて震える尻たぶが床を打つ。もうだめだ、だめ、だめ、ぜんぶぜんぶだめだ。ずこずこと疲れ知らずの玩具にピストンされるのがきもちいい。抜かれるのがきもちいい。突かれるのがきもちいい。なかを押し広げられているのがきもちいい。尻穴の痙攣が止まらず、ぐちゅぐちゅと絶えない水音も相まって、ほんとうにそこが性器になってしまったみたいだった。しかし蕩けきった脳では、それを怖いだとかイヤだとかおもう思考すら沸かず、ただ快感をむさぼり、ただただ絶頂にあわせてイく、イく、と鳴くことだけしかもう頭になかった。でも時々あまりに深い絶頂に堕ちると言葉が出なかったり、意識を飛ばしかけてうまく言えなかったりして、そうするとすぐに最初からと言われて、打しおれては咽び泣いた。あと一回、というところで言えなかったときはほんとうに限界で、身体も心も変になってしまいそうだった。やけになって、わけもわからずイく、イくととにかく繰り返すようにしたら、すぐにバレて、ディルドのカリ首に引っ掛けるみたいにして小刻みに前立腺だけを突き上げられて、ほんとうに何も言えなくなった。その時だって十回連続イキなんて優に越していただろうに。反省しましたか?と問われて、必死にうなずいて、そうしてまた、最初からだった。
「……あ、あっ♡ あ゛……っ♡ また、い、く……っ♡♡」
 ぐずぐずのアナルをぐちゅぐちゅと掘られる。
「……っイ゛ッ、った、ぁイッてる……ッ♡♡ あんっんっんんん♡♡ またイぐぅ……♡」
『ふふ。もうお目目がどっかに飛んでいってしまってますね』
「はっ、ひぐっ、ひ、っく……ッ♡♡ あ゛ぁあああ゛っ♡ ッ、あっ、そこ、そこ突かれるとすぐイく……!!」
『奥も大分具合がよくなってきたみたいですね。ほら、こんな風にぐりぐりされるのはどうですか?』
「あ゛っ──♡♡ イくっイくいくいくぅ゛っ♡ ッ、く、ぅううう゛んん……っ! も、きもち、ぜんぶっ、ぜんぶきもちいい゛ッ……い゛ぅ、ッいく、っ~~~~!!!」
 太ももを伝う汗が激しい痙攣に合わせて床に散る。あたまはもう真っ白で、視界もずっと歪んでいて、なんのためにそうしてるかもわからないまま、快感を拾い上げては言葉にした。
『ああ、もうすっかりディルドの虜ですね。抜こうとすると、ねっとりと絡んできて……』
「あんっ、んんんん゛……!!」
『突き上げると嬉しそうにひくひくと咥え込んで』
「ひぃ゛いいいい♡♡♡」
『ほら、どうですか? リクト様が連続アクメをきめられるように刺激してさしあげますよ。どれがいいか教えてください。長いストロークでとろとろのアナルを擦られるのがいいですか?』
「あ゛ぁあああ゛っ♡♡ だめっ、イくっ、それ、それ゛イっちゃう♡♡♡」
『こうして掻き回されるのもお好きですね?』
「あん゛っ♡ あ゛っ♡ あっ♡ それっ、それぇ゛♡♡♡」
『それともさっきみたいな高速小刻みピストンでいっぱい前立腺虐められるほうがいいですか?』
「っ、っ、っ~~~~~♡♡♡!!!!」
『リクトさま?』
「きも、っち、ぃ゛、いぐぅ……♡!! イッ、てる、うぅ゛………♡♡♡」
 ペニスを模した梁型に突かれながら、アオの声にぐわんぐわんと鼓膜を撫でられて、まるでこいつにされてるみたいに錯覚する。
「んんっんんん゛……♡♡ イく、いくぅ゛……!!!」
『これで七回目ですね。いい調子ですよ』
「い゛ってる、いってるぅ゛……!! もうっ♡ もうずっとイッて、ずうっと、きもちいいっ、なか熱くてっ、おかしくなる゛ッ……♡♡」
『おかしくなるのはかまいませんが、意識は飛ばしちゃだめですよ。そうするとカウント0ですからね』
「……ア゛、ぃ゛……ッ、あ、イくッ、~~~!! も、だめ……っ!!!」
『だめ? じゃあ止めますか?』
「だっ、だめ!! とめんなっ♡ っと、めないで♡ 突いてっ、イかせて、もっと、あっ、あっあ゛、イかせてっ……♡♡♡」
『はい♡ おおせの通りに』
「……あっ、あ゛───!!! イくっ♡ またいくっいくいく、いくぅ゛~~~~♡♡♡!!!」
 奥をぐぽぐぽと突き上げるピストンが止まらない。まだイき終わってないのに次の絶頂が立て続けにこみ上げてくる。
「っ、っ、ひっ、ィ゛!!? やんっ♡ やっ♡ やだっ♡ でかいのくる、くるっ、っ、ッ、いやだ、こわいっ……♡!」
『なにも怖くないですよ。めいっぱいきもちいいだけです。だからリクト様、抗わないで、身を任せてください』
「はぅ゛っ、~~~~♡♡」
『ここまでできたリクト様なら上手にできますね? ほら。余計な力は抜いて、与えられる快楽にだけ集中してください』
「……ア゛ッ、」
 大きく背筋が反る。シーツを手放して、手の平を後ろについた。
「あ゛ッッッ!!! い、く、ぅ゛……!!!」
 おもいきり腰を突き出し、自ら前立腺に玩具を押しつけるような体勢で穿たれる。強烈な快感に思考が白く染まり、目蓋の裏で閃光が弾けた。息もつけないまま、からだは激しく痙攣を繰り返す。
『おめでとうございます。これで十回連続アクメ達成ですよ』
 脱力した肢体が背から床に落ちていく。同時にディルドがちゅぽんっと抜けて、衝撃にまた甘く震える。
「んんぅ゛……っ♡♡」
 火照った体温が冷たい床に溶けていく。瞳を虚ろに瞬かせながら、昨日まともに眠れなかったせいか、陸人は強烈な睡魔に襲われた。
『リクト様。おつかれさまでした』
 すこし遠くからアオの声が聞こえる。
『たくさんがんばりましたね。ペナルティもありましたが、明日からのことを考えると今日のうちにたくさんイけてよかったと思いますよ』
 なにが、どうして。
 聞きたいけれど聞きたくなくて、陸人は空虚に引かれるまま意識を手放した。

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