13 / 32
三日目
3-3
しおりを挟む「やあ゛っ、あっあぁああ゛♡♡!! だめぇ゛♡♡ あっあっあ゛───♡ いまっ、いまイ゛ってる、のにぃ゛……!!」
『うーん。しかしリクト様。今は右乳首イキ、さっきは左乳首とほぼ交互に達しているようですので、次は両乳首同時イキにチャレンジしてみましょうか』
「やだあっ!! なんでっ、そんなのむり゛っ、やだっ、やッ♡♡」
『ご安心ください。わたくしが完璧にコントロールしてさしあげますので、リクト様はただ与えられる快感に身を任せていれば良いですよ』
「あ゛っ♡♡ それがっ、それがやなんだって、言ってッ、ッ、っ~~~~~~!!!」
先端のブラシは回転したまま、突起をぎゅむぎゅむと摘むように刺激されて、左右に微細な調整を施されて、快感が同じペースで駆け上がっていく。
「……っひ、ぐ、やだっ、や゛っ、りょうほ、やなのにぃ゛……んんん゛♡♡ っく、いくっ、いくいくいぐいぐ、イ、っくぅ─────♡♡♡」
左右の突起が一辺に絶頂に落とされる。かっと全身が熱くなり、細やかな汗が吹きだす。小さな突起のなかで快感が何度も何度も爆発する。限界を通り越した頭の中で閃光が弾け、瞑った目蓋の端からはポロポロと涙が溢れた。
『これを何度か繰り返しましょうね。そうすれば片方の刺激や絶頂だけで、もう一方も勝手に気持ちよくなれますよ。おやリクト様? とんでますか? だめですよ。ほら、時間は限られているんですから、ちゃんと味わってくださいね』
じかん、そうだ。時間。陸人は一抹の期待を抱いてアプリの画面を覗き込んだ。しかしまだ十分と進んでないタイマーにくしゃりと心を折られた。
「ひぃっ、っ、あぁあああ゛……♡♡♡!!」
むりだ。むり、もう一秒だって耐えられない。もう一瞬だって敏感なそこに触れてほしくないのに。どんなに身悶え、腰をよじっても、突起を根から絞り上げる吸引器は一瞬だってそこをはなしてはくれない。
「あ゛───っ♡♡!! やっ、もういや゛っ♡ も……やだっ、やだ、って♡ ……ッ、ア゛ッぁ」
小刻みに吸引されて、玩具からぶちゅぶちゅといやらしい音が響く。ひたすらにきつい刺激をそそがれるのでなく、時折吸引を緩め、触れるか触れないかの距離でゆ~っくりと擽るように繊毛に撫でられる。そうして焦れて焦れて、勃起乳首が更にびくびくと膨れあがり、一方でからだが完全に弛緩し油断しきったところで不意につよく吸引される。そのままブラシの先が折れるほど乳首に押しつけられ無作為な回転しはじめると、もはや快感の頂きから降りてこられず、息もつけないまま身体を震わせ、甘い声を搾り取られるしかなかった。その中で気まぐれにくらわせられる同時イキは本当につらくて、頭が真っ白にさせられるのに、愛撫は途切れず無垢な突起へ徹底的に快感を練りこんでいく。
「……っ、っっ~~~~~♡♡!! ちっ、くび、ちくび、もうやだっ♡ も、とけるぅ゛……♡♡」
とまって、とまって、とまれ……!!
たまらずにシーツを膝で蹴ると、勃起したペニスが擦れて身が強張った。陰茎が、吐精を求めて鈴口をぱくぱくさせている。射精を抑制されるもどかしさが腰に渦巻いたまま、べつの性感帯の感度を引き上げられ、そこで味わう快感を教え込まれ何度もなんども絶頂を強いられる。こんなの毎日続けていたら、ほんとうにおかしくなる。
「……ううぅう゛っ、やだ、ぁああ゛、いぅっ、く、ううう……!! あついぃ゛、もうやだ、やだあ゛っ♡♡」
乳首が熱い。感じすぎて怖い。自分の意思で制御できない快楽に脳が掻き回される不安感に、陸人はかぶりを振って拒否を示した。
「も……っ、や、だ、あ゛っ、あ、ぁあうう、うう゛……♡♡!! なんでこんな、こんな゛ぁ……っぁああ゛♡」
『最初から、わたくしの言う通りにしていればよかったんですよ』
ねえリクト様、とアオが静かに続ける。
『わたくしの声に素直に従っていれば。許容範囲を越えた感度を乳首に強いられることはなかったんです。ただ三十分耐えるだけのこと、もっともっと楽にすませられていたはずです』
「ふっ、ぅ、っ」
『そんなふうに何度も惨めな乳首アクメをきめることもなかったんですよ?』
「っ、っ~~~~~~~♡♡♡」
『リクト様。わたくしは貴方の味方です』
わたくしの声にしたがえば、従っていれば。あとの日もつつがなくこなせるはずです。陸人は涙にゆれる瞳で画面を見た。所詮AIが慈愛を模した笑みを浮かべたが、甘い声、甘いほほえみ、そのすべてが蠱惑的におもえて、本能的にそれをシャットダウンした。
「……ん゛っ、っ、っ~~~~~♡♡!!」
枕に顔を埋めて耳を塞ぐ。そうすると余計に身体の感覚が刺激される乳首のみに集中してしまって、陸人はくぐもった声で喉を震わせた。
「ん゛───っ、っ、っ、んんぅう゛……!!」
『おや、気丈ですね。そんな態度も魅力的ですよ』
「ふぐっ、うっ♡ うぅうううう゛う゛……♡♡!!」
なんでもいい。なんでもいいから早く終わってくれ、と僅かに残る理性で訴えつづけた。
吸引器がぽとりと落ちた。
「はっ……、あ、あ……♡」
全身が弛緩して、ぱたりとシーツに落ちる。重い瞼を開くと転がった玩具がちょうど目の前にあって、こんな小さいものにしぬほど狂わされたのかとおもうと、泣きたいような情けない気持ちになった。
「……っ」
まだ、じんじんする。こんな敏感になって、明日から普通に生活できるんだろうか。服に擦れて感じてしまったらどうしよう。風呂で洗うのもこわい。
『リクト様。リクト様。放心しているところ失礼します』
目だけを動かしてスマホをみる。
『遅ればせながら、本日のログインボーナスです。今日は昨日までと少し趣向が異なりますよ。その名もエクステンションルーレットです』
「えくす、なに……?」
『ほら、ここです、ここ。お好きなタイミングでタップしてくださいね』
画面上部。ぐるぐるとルーレットが回っている。まともに働かない頭のままタップすると、ルーレットはぴたりと『30minutes』と書かれたラベルで止まった。
『あ~~惜しい。あとちょっとで激レアの朝までコースでしたのに』
「……なにこれ」
嫌な予感がする。
『エクステンション、つまり延長です。ルーレットによりセットされた時間分、当日のデイリーミッションの時間が延長となります。つまり、あともう三十分! ボーナスタイムゲットです』
「……」
『なんでしょう、どういうお顔でしょうかそれは。もしかしてこちらの玩具には飽きてしまいましたか? それでしたらちょうど先程の連続乳首イキにより稼いだマネマネが貯まっておりますので、新たにガチャを回すことができますよ! 乳首の玩具も多種多様。リクト様のお好きなおもちゃで、快楽で、ボーナスタイムを楽しみましょう♡』
陸人はそっと瞼を閉じ、ただただ最短で十万円を稼ぐ方法をかんがえていた。
53
お気に入りに追加
603
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
犬用オ●ホ工場~兄アナル凌辱雌穴化計画~
雷音
BL
全12話 本編完結済み
雄っパイ●リ/モブ姦/獣姦/フィスト●ァック/スパンキング/ギ●チン/玩具責め/イ●マ/飲●ー/スカ/搾乳/雄母乳/複数/乳合わせ/リバ/NTR/♡喘ぎ/汚喘ぎ
一文無しとなったオジ兄(陸郎)が金銭目的で実家の工場に忍び込むと、レーン上で後転開脚状態の男が泣き喚きながら●姦されている姿を目撃する。工場の残酷な裏業務を知った陸郎に忍び寄る魔の手。義父や弟から容赦なく責められるR18。甚振られ続ける陸郎は、やがて快楽に溺れていき――。
※闇堕ち、♂♂寄りとなります※
単話ごとのプレイ内容を12本全てに記載致しました。
(登場人物は全員成人済みです)
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる