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公爵夫人教育3

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レイモンドの公爵夫人教育も終わりを告げる夜、2人はいつもの様に、湯浴みを済ませてワインを開けていた。

シルビアもすっかり公爵家に慣れてきている。

『あぁ、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうね。結婚式の後はこの倍は休みをもぎ取ってみせるからね。』

にっこり微笑むレイモンドにシルビアは

『あまりご無理なさいません様に』

控えめに答えると

『ヴィアは私の休みはいらないの?』

シルビアの顔を合わせるのぞとシルビアは真っ赤になって

『‥要ります。』

レイモンドは満足気に抱き寄せた。 

湯浴み後のシルビアからは甘い香りが漂い、化粧こそしていないがワインのせいか顔が赤みを帯びている。

レイモンドは腕の中の婚約者に反応する。
しかしアレクセイの様なテクニックは持ち合わせていない。

シルビアは心地よい腕の中で幸せそうに目を閉じている。

『ヴィア?』

シルビアはそっと大きな瞳を開くと、潤んだ瞳出レイモンドを見上げる。


‥これは駄目なやつ。


レイモンドはシルビアを抱き上げベッドまで運ぶと、落とされない様に懸命にレイモンドにしがみつくシルビアを降ろせなく、抱き込んだままベッドに沈む。

驚いたシルビアは上から見下ろすレイモンドに首を傾げると

『‥もう無理。』


レイモンドのスイッチは簡単にオンとなりそのままシルビアの首元に顔を埋める。


首筋へキスを落としていくレイモンドにシルビアは我に返り大きな瞳を白黒させている。

『‥レイ?』


『うん?』



『あの、その。コレはその、初夜でなければ‥』



レイモンドはにっこり微笑み


『大丈夫、責任はアレクが取ってくれるからね。』


訳の分からない事を言うレイモンドにシルビアは


『‥殿下が?』


レイモンドは顔を上げ


『ヴィアは落ちこぼれだね。愛を確かめ合う時に他の男の名を呼ぶなんて。』


‥名前なんて。

『愛を確かめる?』


レイモンドは当然の様に


『そうだよ?ヴィアはイヤ?』


表情だけは今でも安定の王子様モードのレイモンドがシルビアの瞳を射抜く。


『愛‥。』


『そう、ヴィアは知りたくないの?私の愛を。』


耳元で囁くレイモンドにシルビアは固まりながら

『‥知りたいです。』


最後の言葉を聞き終える前にレイモンドの手は既にシルビアの白い肌を露わにしていた。

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