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無礼講
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お酒も進み、皆寛ぎのひととき、和やかなムードで晩餐は進んでいた。
『アレクセイ殿下が、おかしくなられたおかげで我が国は宝を手にする事ができたのです。アレクセイ殿下には頭があがりません。』
フレディックは顔を赤らめ振り返ると、顔を青くするレイモンドは言う。
『アレクがおかしくなった時には、私は生きた心地がしなかったよ。』
アナスタージアも続く。
『アレクがおかしくなったおかげで、私は代わりとして出会えましたわ。』
『‥。』
アレクセイは気まずそうに苦笑い。
そこにフレディックは
『アナスタージア様は代わりではありませんよ。アレクセイ殿下がおかしくなられなければ、ステファニー様はメープル王国で王太子妃として活躍された事でしょうが、そうしたらアナスタージア様、あなたは我が国で王妃になられてた事でしょう。』
一同がフレディックを見る。フレディックは胸を張り
『メープル王国の優秀な側近がアナスタージア様を連れて来られたと思っていらっしゃると存じますが、我が国とてステファニー様と言う宝をたまたま見つける事ができただけの事。それ以前はロマニア王国の優秀な側近もアナスタージア様に目星を付けておりましたよ。』
納得するかのようにレイモンドは
『ではステファニー様がメープル王国でアナスタージア様がロマニア王国で妃となられていたかもしれませんね。』
レオナルドは頷きながら
『アレク殿がおかしくなられて感謝する。』
頭を下げられたアレクセイは
『おい、いい加減にしろ!揃いも揃っておかしくなったとは‥』
レイモンドが問う。
『おかしくなっていなかったのか?』
‥
アレクセイは声をおとし
『‥なってたな。』
一同に本日1番の笑いが起こる。
皆の笑顔があふれる会場にレオナルドは
『フレディック・アルマー。私は帝国下において、このメープル王国の同盟国とし、互いの国の発展に尽力する。よいな?』
フレディックは立ち上がり
『はっ』
最上級の礼を取る。
それを見届けたアレクセイもまた
『レイモンド・グランチェスター。私は我が国、公爵令嬢をロマニア王国へ送り、そこからの交流に感謝する。我が国もロマニア王国と共に帝国の繁栄、両国の繁栄に尽力することを誓う。良いな?』
レイモンドも最上級の礼で応えると、その後ろにバーナディン公爵と公爵令息も、続き最上級の礼を取った。
その後、両国国王が固く握手を交わし晩餐会はお開きとなったのである。
『アレクセイ殿下が、おかしくなられたおかげで我が国は宝を手にする事ができたのです。アレクセイ殿下には頭があがりません。』
フレディックは顔を赤らめ振り返ると、顔を青くするレイモンドは言う。
『アレクがおかしくなった時には、私は生きた心地がしなかったよ。』
アナスタージアも続く。
『アレクがおかしくなったおかげで、私は代わりとして出会えましたわ。』
『‥。』
アレクセイは気まずそうに苦笑い。
そこにフレディックは
『アナスタージア様は代わりではありませんよ。アレクセイ殿下がおかしくなられなければ、ステファニー様はメープル王国で王太子妃として活躍された事でしょうが、そうしたらアナスタージア様、あなたは我が国で王妃になられてた事でしょう。』
一同がフレディックを見る。フレディックは胸を張り
『メープル王国の優秀な側近がアナスタージア様を連れて来られたと思っていらっしゃると存じますが、我が国とてステファニー様と言う宝をたまたま見つける事ができただけの事。それ以前はロマニア王国の優秀な側近もアナスタージア様に目星を付けておりましたよ。』
納得するかのようにレイモンドは
『ではステファニー様がメープル王国でアナスタージア様がロマニア王国で妃となられていたかもしれませんね。』
レオナルドは頷きながら
『アレク殿がおかしくなられて感謝する。』
頭を下げられたアレクセイは
『おい、いい加減にしろ!揃いも揃っておかしくなったとは‥』
レイモンドが問う。
『おかしくなっていなかったのか?』
‥
アレクセイは声をおとし
『‥なってたな。』
一同に本日1番の笑いが起こる。
皆の笑顔があふれる会場にレオナルドは
『フレディック・アルマー。私は帝国下において、このメープル王国の同盟国とし、互いの国の発展に尽力する。よいな?』
フレディックは立ち上がり
『はっ』
最上級の礼を取る。
それを見届けたアレクセイもまた
『レイモンド・グランチェスター。私は我が国、公爵令嬢をロマニア王国へ送り、そこからの交流に感謝する。我が国もロマニア王国と共に帝国の繁栄、両国の繁栄に尽力することを誓う。良いな?』
レイモンドも最上級の礼で応えると、その後ろにバーナディン公爵と公爵令息も、続き最上級の礼を取った。
その後、両国国王が固く握手を交わし晩餐会はお開きとなったのである。
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