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ステファニーの戦い
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前回の夜会とは違いステファニーはスモーキーピンクのマーメイドドレスに、髪型は敢えてダウンスタイルにて仕上げて貰った。
侍女のメアリーは満足気に言う
『ステファニー様、素敵でございますわ。』
鏡越しに納得の表情。
『でもね、今夜は仮面装置なしだから緊張しちゃうわ。』
憂鬱そうに答えるステファニーに
『大丈夫でございます。あれはあまり効果がございませんわ。クォリティが低すぎますから!』
自信たっぷりで答えるメアリーにステファニーを迎えにきたフレディックが
『相変わらずの腕と口だね!メアリー。』
ステファニーは唇を尖らせ
『行って参ります!』
その後を追うフレディックはメアリーに手を上げ部屋を出た。
『ステフ、今宵は一段と美しいな!』
無表情からパッと笑顔になるレオナルド。
ステファニーの腰を抱き会場までエスコートする。
扉の前まで来ると、ステファニーは
『今日も頑張りますね』
レオナルドを見上げると、レオナルドは優しく微笑み
『ステフ、頑張らなくてもよい。ステフはステフのまま私の隣に居てくれればよい。』
ステファニーの頬に手をやり‥
『続きは後にしてください。さっさと入場して貰わないと困りますが?』
後ろからフレディックが声を掛け会場に2人を押し込んだ。
ファーストダンスからレオナルドは貴族らに見せた事の無い笑顔をステファニーに向けた。
無表情な氷の国王の微笑みに貴族らは驚きを隠せない。
国王の寵愛を受ける王妃。誰も文句の付けようが無い関係を知らしめたのだ。
あれほどまでに悩んでいたステファニーは、仮面なしでもその存在だけで十分という事を、レオナルドは貴族たちよりもステファニー自身に伝えたかったのだ。
貴族たちに認めてもらうのではなく、認めざるを得ない状況にレオナルドの力は十分すぎる程あった。
その姿を眺める二人の側近も納得するように頷いた。
『ステフ、そろそろお腹が鳴る頃か?』
ステファニーはレオナルドを小さく睨み
『レオ!』
『そうか?私はお腹が空いて死にそうだが。』
『‥』
『では、1人で行って来るかな?』
レオナルドの腕をを小さく引っ張るステファニー。
『一緒に行くか?』
ステファニーは大きく頷いた。
そこまでを見届けるとアホくさくなってきたフレディックは
ファビウスに後を任せて会場を出た。
侍女のメアリーは満足気に言う
『ステファニー様、素敵でございますわ。』
鏡越しに納得の表情。
『でもね、今夜は仮面装置なしだから緊張しちゃうわ。』
憂鬱そうに答えるステファニーに
『大丈夫でございます。あれはあまり効果がございませんわ。クォリティが低すぎますから!』
自信たっぷりで答えるメアリーにステファニーを迎えにきたフレディックが
『相変わらずの腕と口だね!メアリー。』
ステファニーは唇を尖らせ
『行って参ります!』
その後を追うフレディックはメアリーに手を上げ部屋を出た。
『ステフ、今宵は一段と美しいな!』
無表情からパッと笑顔になるレオナルド。
ステファニーの腰を抱き会場までエスコートする。
扉の前まで来ると、ステファニーは
『今日も頑張りますね』
レオナルドを見上げると、レオナルドは優しく微笑み
『ステフ、頑張らなくてもよい。ステフはステフのまま私の隣に居てくれればよい。』
ステファニーの頬に手をやり‥
『続きは後にしてください。さっさと入場して貰わないと困りますが?』
後ろからフレディックが声を掛け会場に2人を押し込んだ。
ファーストダンスからレオナルドは貴族らに見せた事の無い笑顔をステファニーに向けた。
無表情な氷の国王の微笑みに貴族らは驚きを隠せない。
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あれほどまでに悩んでいたステファニーは、仮面なしでもその存在だけで十分という事を、レオナルドは貴族たちよりもステファニー自身に伝えたかったのだ。
貴族たちに認めてもらうのではなく、認めざるを得ない状況にレオナルドの力は十分すぎる程あった。
その姿を眺める二人の側近も納得するように頷いた。
『ステフ、そろそろお腹が鳴る頃か?』
ステファニーはレオナルドを小さく睨み
『レオ!』
『そうか?私はお腹が空いて死にそうだが。』
『‥』
『では、1人で行って来るかな?』
レオナルドの腕をを小さく引っ張るステファニー。
『一緒に行くか?』
ステファニーは大きく頷いた。
そこまでを見届けるとアホくさくなってきたフレディックは
ファビウスに後を任せて会場を出た。
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