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疑心暗鬼
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『ロブ、どうした?』
カールトンの目の前でグラスを傾けるロブを見てカールトンは問うた。
ロブは溜息を1つ。
『で?側妃を娶るの?』
カールトンは首を傾げ
『側妃?』
イライラした様子でロブはからになったグラスにワインを自ら注ぎ
『社交界ではお前がエリーヌ嬢を娶るともっぱらのウワサになっているぞ?』
『エリーヌを?ウワサだろう?』
『ウワサであっても、それに流されるのが貴族だろ?この話は他国にも広がっているよ。今頃はね。ってかどうなってるんだ?』
睨み付けるロブに
『前に話したろ?エリーヌの心の傷の話し。あれをキャシーに話したんだ。』
ロブは徐ろに咳き込み
『妃殿下に?話したの?』
カールトンは当然の様に
『そりゃあそうだろ?エリーヌは妹みたいなものだ。そのエリーヌから笑顔を奪ったキャシーの言い分も聞かなきゃならないからね。』
ロブは驚いたように
『お前、あの話を鵜呑みにしたの?』
カールトンは不思議そうに
『鵜呑みって、別にエリーヌは嘘を付いても何の得にもならないからね。我が妻には貴族令嬢みたいな陰湿な真似はしてほしくないから。でもさ所詮は一国の王女だよ。プライドも高ければ謝罪もしない。呆れたね。』
カールトンはグラスのワインを飲み干した。その様子をじっとみつめながらロブは言う。
『お前それ間違ってると思うぞ?』
カールトンはロブを睨み
『何が?』
カールトンからの視線を受けロブは
『妃殿下はそんな人ではないではないか?それは誰よりもお前が知っているだろ?』
『だから猫を被っていたんだ。お前も私もすっかり騙されていたのだ。』
カールトン言葉にロブは
『がっかりだ。』
それだけ言うとロブは部屋を後にした。
カールトンの目の前でグラスを傾けるロブを見てカールトンは問うた。
ロブは溜息を1つ。
『で?側妃を娶るの?』
カールトンは首を傾げ
『側妃?』
イライラした様子でロブはからになったグラスにワインを自ら注ぎ
『社交界ではお前がエリーヌ嬢を娶るともっぱらのウワサになっているぞ?』
『エリーヌを?ウワサだろう?』
『ウワサであっても、それに流されるのが貴族だろ?この話は他国にも広がっているよ。今頃はね。ってかどうなってるんだ?』
睨み付けるロブに
『前に話したろ?エリーヌの心の傷の話し。あれをキャシーに話したんだ。』
ロブは徐ろに咳き込み
『妃殿下に?話したの?』
カールトンは当然の様に
『そりゃあそうだろ?エリーヌは妹みたいなものだ。そのエリーヌから笑顔を奪ったキャシーの言い分も聞かなきゃならないからね。』
ロブは驚いたように
『お前、あの話を鵜呑みにしたの?』
カールトンは不思議そうに
『鵜呑みって、別にエリーヌは嘘を付いても何の得にもならないからね。我が妻には貴族令嬢みたいな陰湿な真似はしてほしくないから。でもさ所詮は一国の王女だよ。プライドも高ければ謝罪もしない。呆れたね。』
カールトンはグラスのワインを飲み干した。その様子をじっとみつめながらロブは言う。
『お前それ間違ってると思うぞ?』
カールトンはロブを睨み
『何が?』
カールトンからの視線を受けロブは
『妃殿下はそんな人ではないではないか?それは誰よりもお前が知っているだろ?』
『だから猫を被っていたんだ。お前も私もすっかり騙されていたのだ。』
カールトン言葉にロブは
『がっかりだ。』
それだけ言うとロブは部屋を後にした。
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