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アルベルタの社交

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アルベルタは日に日に勢力的に動くようになった。

公爵邸の中も賑やかになりいつも一人で取っていた朝食も面談と称して数人の使用人と共にした。

使用人たちは皆、食べたことのない料理に舌鼓を打ち、アルベルタもまた皆で食べる朝食が楽しみであった。

『奥様、夜会などの社交はいつ頃からお考えですか?』

美容に長けた侍女のパティが嬉しそうに問う。


『そうね、次の王宮での夜会はどうかしら?』


目を輝かせる使用人。

『王宮主催の夜会だなんて!準備は我々にお任せ下さい!誰よりも美しく仕上げてみせますわ!』

アルベルタは大きく笑う。

『アハハハ!素材がしれてるもの。程々でいいのよ!ただ公爵夫人が引きこもりだと言う事だけは撤回してきてやるんだから!』


アルベルタの宣戦布告に一同大きな声を上げて笑った。



そこへレオナルドが入ってくると皆、面談会の面々は顔がこわばる。


レオンハルトは楽しそうに食卓を囲む面談会の5人を横目に主の席に付く。


『‥』


『さあ、続けましょう?ほら?貴方たちは本日の私の面談の相手なのよ?何を恐ているかは知らないけれど、きっちり職務を全うしなさい?』


隣に座るレオンハルトへの牽制をするアルベルタ。


尚も続けるアルベルタ。


『いくら日頃滅多にお帰りにならない旦那様がいきなりお帰りになられたからと言ってそんなにも驚かなくても大丈夫よ。

あちらこちらの女性と遊んでいたとしても、顔だけ男ではなくて仕事もおできになるの。我が家が仲良く活気付くのを咎めるはずございませんわ!ねえ?旦那様?』


レオンハルトはアルベルタを睨み付けながらも

『あぁ、もちろんだ。気にせず続けてくれ。』


レオンハルトはそそくさと朝食を済ませ席を立った。


その後も面談と称したお楽しみ会はまだまだ続くのであった。







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