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リディアンネの底力
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2人の予想は裏切られる事なくその話題は翌日から社交界を賑わした。
何かに付けて招待状がリディアンネに届くとリディアンネはそれらから逃げる事なく参加した。
時にユリウスが間に入ろうとするならばリディアンネはそれを制するように睨みをきかす。
…こんな事くらいで出てくんな!
何とも強気な王女様にユリウスは苦笑いをしながら見守っていたのである。
そんなリディアンネの対応はやがて貴族の中でも評価する者も現れ始めた。本当にリディアンネが皇太子妃となるならば、彼らは動向を視野に入れてくるのは当然である。次第に皇女らに付いていた貴族らはリディアンネを支持するようになっていった。
リディアンネは又、勢力的に自らが慈善活動に参加したり時間を見つけては帝国図書館へ通い学びの時間を設けてもいた。
もはや肩書だけでは無く、名実ともにリディアンネは帝国での居場所を自らが確保したのである。
そんなリディアンネに皇女たちは対抗するかの様に様々な式典に参加し実績を作りはじめた。かつてリディアンネが話したように王女や皇女は肩書のみで中身の無い者が多かったのである。切磋琢磨することは素晴らしいのだが、やはり昨日今日で実力が就くことは無く早々に音を上げる者も多かった。
帝国第3皇女エマニュエル。彼女だけはその流れに乗る事なく自らを貫いていた。ある日の茶会でエマニュエルは皇女を集めてこう説いた。
『威厳をお持ちになったらいかがかしら。所詮は他国の王女。そんな者に振り回されてどうするのです?我らは帝国皇帝が娘。皇女なのですよ。』
エマニュエルは自らの気質を物語るような真っ赤なドレスに真っ赤なルージュを引き、美しさを全面に出す出で立ちで威厳を見せつけた。
『しかし、あの方が皇太子妃になられたら私達はどうなるのかしら?』
皇宮で贅沢三昧で暮らしているだけの皇女もいる。
『どうもなりませんわ。我らは皇女。行く末を案じる貴族のような真似事はお止めになって。』
エマニュエルの訴えに皆強く頷くと茶会はお開きとなったのである。
何かに付けて招待状がリディアンネに届くとリディアンネはそれらから逃げる事なく参加した。
時にユリウスが間に入ろうとするならばリディアンネはそれを制するように睨みをきかす。
…こんな事くらいで出てくんな!
何とも強気な王女様にユリウスは苦笑いをしながら見守っていたのである。
そんなリディアンネの対応はやがて貴族の中でも評価する者も現れ始めた。本当にリディアンネが皇太子妃となるならば、彼らは動向を視野に入れてくるのは当然である。次第に皇女らに付いていた貴族らはリディアンネを支持するようになっていった。
リディアンネは又、勢力的に自らが慈善活動に参加したり時間を見つけては帝国図書館へ通い学びの時間を設けてもいた。
もはや肩書だけでは無く、名実ともにリディアンネは帝国での居場所を自らが確保したのである。
そんなリディアンネに皇女たちは対抗するかの様に様々な式典に参加し実績を作りはじめた。かつてリディアンネが話したように王女や皇女は肩書のみで中身の無い者が多かったのである。切磋琢磨することは素晴らしいのだが、やはり昨日今日で実力が就くことは無く早々に音を上げる者も多かった。
帝国第3皇女エマニュエル。彼女だけはその流れに乗る事なく自らを貫いていた。ある日の茶会でエマニュエルは皇女を集めてこう説いた。
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『しかし、あの方が皇太子妃になられたら私達はどうなるのかしら?』
皇宮で贅沢三昧で暮らしているだけの皇女もいる。
『どうもなりませんわ。我らは皇女。行く末を案じる貴族のような真似事はお止めになって。』
エマニュエルの訴えに皆強く頷くと茶会はお開きとなったのである。
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