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王太子妃誕生
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王太子となったエドワードは忙しい日々を送っていた。
ガゼボにイザベラ王女を見つけルリネットは走り寄る。
『イザベラ様!』
ルリネットを見つけるとイザベラ王女は嬉しそうに手を招いた。
『おめでとうございます。ルリネット様。』
???
『相変わらずですね~ルリネット様は。』
イザベラ王女はあれからアルフレッド王子と婚約することになっていた。
『ルリネット様、私は貴女の義姉になるのですね?貴女と殿下のおかげですわね。でもね私、貴女の義妹になりたいとも思ってましたのよ。』
そうイザベラは兄であるマクシミリアンがルリネットを気にかけて居るのを知っていた。あの無機質なマクシミリアンが人間味を身に付けたのはルリネットのおかけであろう。
『私達兄弟は、一方幸せになり一方涙を飲む事になりました。でも兄がルリネット様と結ばれましたら私はアルフレッド様とは結ばれませんでしたね。きっと‥』
遠くを見つめながら話すイザベラに
『あの、私はどなたと結ばれますの?』
‥
『アハハハ、流石はルリネット様。才女であるのに、本当にこういう事には疎いのですね。貴女は恋をしていらっしゃるわ。』
えっと、誰と。
『貴女が1度目に拉致された時、心の中でどなたに助けを求めました?そしてどなたが貴女をお助けされました?』
‥正確にはマクシミリアン王太子が助けてくれたんだけど、その後エドワードの胸で泣いたわ。私。
『大概鈍いですわね。私の義妹は。いいですか?ではエドワード殿下の王太子妃選定でどこかの王女がその椅子にお座りになったらどう?』
‥それは、嫌。
『では、ルリネット様にはまだお早いかもですが、ちょっと大人のお話しをしましょうか?』
‥ちょっと早いって、貴女は私より年下よね?
『ルリネット様は初夜をご存知ですね?』
‥そりゃ貴女。こう見えても嫁入り前の王女よ!
ルリネットは一言も喋らずイザベラ王女はルリネットの表情と会話している。
『ですね?では、それを私の兄と営むと想像してみたらいかが?』
『無理!絶対無理。私こうみえても、格闘技もなかなかの腕前ですのよ。』
『わ、わかりました。そのくらいで結構。では、フリードリヒ殿下だったら?』
『え~?私はあの王子スマイルには騙されませんのよ』
想像しただけで、痒くなりそう。
『では、エドワード殿下であれば?』
‥
俯き赤くなるルリネット。
『そう、そうゆう事ですわ!
私もね、留学先でアルフレッド様と過ごしている時は愛など思ってもみなかったの。そうね、同士?
でも、アルフレッド様が帰国されもう会えないとなった時、絶望を感じたもの。そうならない為にも、ご自分と向き合う良い機会となりますわよ。』
ルリネットはイザベラ王女に言われた事で頭が既にキャパオーバーとなり、寝付けなかった。何故か無性にエドワードの顔を見たくなったが、エドワードの部屋は王族専用エリアに有る。会えないとなると会いたくなるのがルリネット。
ガウンを着て部屋を出ると、ちょうどルリネットの部屋に寄るエドワードと鉢合わせた。
『どこへ行くの?』
エドワードが走り寄る。ルリネットは踵を翻して部屋に戻る。
『ルリネット、どうした?』
エドワードは部屋に入りルリネットの腕を掴む。
『ズルいわ!』
ルリネットはエドワードに言い放つと、
『何が?』
『だって、エドはいつでも好きな時にここに来られるわ。でも私はエドと会いたいと思っても会えないもの。』
‥
沈黙に耐えられずルリネットはソファに腰を下ろした。
『会いたいって、私に?』
放心状態のエドワードを睨み付け
『他に誰がいるのよ!』
ルリネットはプイっと顔を背けた。
エドワードは片手で口を押さえ固まっている。
‥
次の瞬間、エドワードはルリネットをソファからお越し満面の笑みでこう告げた。
『王太子妃になればいつでも会える。いや、いつも同じ部屋だ。ルリネット王太子妃になってくれるな?』
ルリネットはエドワードに飛びついた。
『なるなるなる!私王太子妃になるわ。』
そう言うと急いで地図に向かい、山の上の駒をダリス大王国へ移した。
ガゼボにイザベラ王女を見つけルリネットは走り寄る。
『イザベラ様!』
ルリネットを見つけるとイザベラ王女は嬉しそうに手を招いた。
『おめでとうございます。ルリネット様。』
???
『相変わらずですね~ルリネット様は。』
イザベラ王女はあれからアルフレッド王子と婚約することになっていた。
『ルリネット様、私は貴女の義姉になるのですね?貴女と殿下のおかげですわね。でもね私、貴女の義妹になりたいとも思ってましたのよ。』
そうイザベラは兄であるマクシミリアンがルリネットを気にかけて居るのを知っていた。あの無機質なマクシミリアンが人間味を身に付けたのはルリネットのおかけであろう。
『私達兄弟は、一方幸せになり一方涙を飲む事になりました。でも兄がルリネット様と結ばれましたら私はアルフレッド様とは結ばれませんでしたね。きっと‥』
遠くを見つめながら話すイザベラに
『あの、私はどなたと結ばれますの?』
‥
『アハハハ、流石はルリネット様。才女であるのに、本当にこういう事には疎いのですね。貴女は恋をしていらっしゃるわ。』
えっと、誰と。
『貴女が1度目に拉致された時、心の中でどなたに助けを求めました?そしてどなたが貴女をお助けされました?』
‥正確にはマクシミリアン王太子が助けてくれたんだけど、その後エドワードの胸で泣いたわ。私。
『大概鈍いですわね。私の義妹は。いいですか?ではエドワード殿下の王太子妃選定でどこかの王女がその椅子にお座りになったらどう?』
‥それは、嫌。
『では、ルリネット様にはまだお早いかもですが、ちょっと大人のお話しをしましょうか?』
‥ちょっと早いって、貴女は私より年下よね?
『ルリネット様は初夜をご存知ですね?』
‥そりゃ貴女。こう見えても嫁入り前の王女よ!
ルリネットは一言も喋らずイザベラ王女はルリネットの表情と会話している。
『ですね?では、それを私の兄と営むと想像してみたらいかが?』
『無理!絶対無理。私こうみえても、格闘技もなかなかの腕前ですのよ。』
『わ、わかりました。そのくらいで結構。では、フリードリヒ殿下だったら?』
『え~?私はあの王子スマイルには騙されませんのよ』
想像しただけで、痒くなりそう。
『では、エドワード殿下であれば?』
‥
俯き赤くなるルリネット。
『そう、そうゆう事ですわ!
私もね、留学先でアルフレッド様と過ごしている時は愛など思ってもみなかったの。そうね、同士?
でも、アルフレッド様が帰国されもう会えないとなった時、絶望を感じたもの。そうならない為にも、ご自分と向き合う良い機会となりますわよ。』
ルリネットはイザベラ王女に言われた事で頭が既にキャパオーバーとなり、寝付けなかった。何故か無性にエドワードの顔を見たくなったが、エドワードの部屋は王族専用エリアに有る。会えないとなると会いたくなるのがルリネット。
ガウンを着て部屋を出ると、ちょうどルリネットの部屋に寄るエドワードと鉢合わせた。
『どこへ行くの?』
エドワードが走り寄る。ルリネットは踵を翻して部屋に戻る。
『ルリネット、どうした?』
エドワードは部屋に入りルリネットの腕を掴む。
『ズルいわ!』
ルリネットはエドワードに言い放つと、
『何が?』
『だって、エドはいつでも好きな時にここに来られるわ。でも私はエドと会いたいと思っても会えないもの。』
‥
沈黙に耐えられずルリネットはソファに腰を下ろした。
『会いたいって、私に?』
放心状態のエドワードを睨み付け
『他に誰がいるのよ!』
ルリネットはプイっと顔を背けた。
エドワードは片手で口を押さえ固まっている。
‥
次の瞬間、エドワードはルリネットをソファからお越し満面の笑みでこう告げた。
『王太子妃になればいつでも会える。いや、いつも同じ部屋だ。ルリネット王太子妃になってくれるな?』
ルリネットはエドワードに飛びついた。
『なるなるなる!私王太子妃になるわ。』
そう言うと急いで地図に向かい、山の上の駒をダリス大王国へ移した。
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