どちらの王妃でも問題ありません【完】

お友達

温室で出会ったイケオジ。

あれから何となく馬が合い、頻繁に会うようになっていた。

『アンネはいつも暇なのか？』

今日も土だらけのイケオジに

『違う違う！ウィルが１人で頑張ってるからお手伝いだよ。』

そう、いつの間にか愛称で呼び合う仲になっていた。今日も泥だらけの笑顔だが、近くで見ると相当なイケメン。

『ウィル？ウィルは若い頃はモテたでしょう？』

ウィルは不服そうな顔をして

『今も十分モテてるよ!』

そうかそうか。モテてるか（笑）

『ウィル、奥さんは？』


『もちろん、愛妻がいるよ』


『へえ、お子様は？』


『８人だ。』


!　あんた、相当やるね‥

『そっか、私もそれぐらいほしいなぁ』



『ならば、はげめ！』

ストレートな助言に、顔から火が出そうになりリデュアンネは逃げるように温室を後にした。


後では、ウィルの笑い声が響いていた。