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第三章
36 女性
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そして、俺はフィルハートに戻ってきた。
日本の仲間を連れて。
竜胆、菖蒲、葵を。
三人をっ!と、思っていると、
「俺様を忘れてんじゃねーぞ、翠蓮!!」
シュタリ!と綺麗な着地音。
「「「「桃季っ!???」」」」
「悪い、他の料理に手こずってさ!菖蒲姐さんに渡した弁当とは別に作ってきた!これはフィルハート勢の為だ!」
と言って大きな鞄から取り出したのは、ジャム。
「『風磨衆』の本家の森で採取した果物で作ったものだ!風磨の森は特別な力が宿っているからな~。それで作る食いもんは大抵何らかの力を有すからな!」
大きく胸を張って、「わっはっは」と笑い出す桃季に俺たち四人は『洗礼』を忘れなかった。
「スイっ!!」
と、俺の名前を呼んでぎゅ~~~と抱きしめてくるサーシャ様。
ああ、柔らかいお胸の谷間にダイブさせていただき誠にありがとうございます!!
「スイ・・・・・・一体何回お仕置きすれば、女性の胸から離れられるの?」
「ばっ!男だったらこんなおいしいシチュエーション黙って享受しろよ!!」
当然のことを言ったまでのはずなのに、サーシャ様から引き離されて、皆の前で濃厚な口づけを食らう羽目になりました。
その様子に「きゃーーーーー☆」と歓声をあげる女性たち。
あ、うん、そうだったね、この国は。
俺と殿下たちが愛し合っている妄想を漫画や小説にする程だもんな。
そんな女性たちに桃季が
「おい、この世界はどうなってんだ?」
と、尤もな疑問を俺に突きつけてくれました。
その質問に答える間もなく、違う歓声も届いてくる。
『翠蓮様たちのあのお洋服。黒一色で装飾など一切ございませんのにとても素敵ですわね!!』
『ええっ!それに体型にピッタリと張り付いたなんとも言えず淫らで美しいわ!』
『あら?真っ黒じゃないようですわよ?知りたいですわね、あの美しい色を』
『美しいのは服だけじゃなくてよっ!こちらの男性方と違い筋肉はしっかりついておられるのに、細身でとても美しいですわ!!』
『見て、あの剥き出しの肩!筋肉が美しく輝いているわ!!』
『ああ、翠蓮様は殿下たちの奥方様ですから他の方々を狙うべきですわね!!』
『ええ、本当に~~~ああ~~何てお美しい方たちなのでしょう!!!』
こんな会話に一番喜ぶのは絶賛彼女募集中の桃季で、早速、自分と『相性』が良さそうな女性を口説こうと足を伸ばしているので、足をかけて転ばしてやった!
「何する、翠蓮!!お美しい女性方との時間を邪魔済んじゃな・・・・・・・あ、まじ、すんません」
桃季は俺の表情を見た瞬間一瞬固まり、そして本気で謝り倒してきた。
それだけの表情を俺は今作っている自信がある。
だって、今は『性』より『瘴気』だ!って、言ったら、「あんたが真っ先に女性の胸にデレデレしてたんでしょうがっ!」と菖蒲姐さんより拳骨を頂戴致しました!
「っつううううううううううううううううううううううううううううっ!!手加減なしかよ~~」
「あんたにそんなの必要ないでしょうが!あら、綺麗な女性方が固まってしまったわね?」
小さく小首を傾げ可愛く見せるも、葵に
「止めとけ、お前のは可愛いとか綺麗とかじゃなく『獰猛』に見える」
「なんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
菖蒲の絶叫と共に本物の雷が落ちました。諸に『俺』に。
「・・・・・・・・・神獣様たちがいい加減にしろって怒ってる。つか、俺に直撃させなくてよくね?」
プスプスと煙を撒き散らす俺。
それを見た者たちの表情は驚愕を通り越して真っ青な顔、いや、色がない顔があちらこちらに。
で、もちろん倒れる者もいる。
「スイ、だ、大丈夫なのか???」
と、ジオルドが心配し、レインは泡を吹いて倒れてしまって・・・・・・・
「ええええええええええええっ!レインーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
日本の仲間を連れて。
竜胆、菖蒲、葵を。
三人をっ!と、思っていると、
「俺様を忘れてんじゃねーぞ、翠蓮!!」
シュタリ!と綺麗な着地音。
「「「「桃季っ!???」」」」
「悪い、他の料理に手こずってさ!菖蒲姐さんに渡した弁当とは別に作ってきた!これはフィルハート勢の為だ!」
と言って大きな鞄から取り出したのは、ジャム。
「『風磨衆』の本家の森で採取した果物で作ったものだ!風磨の森は特別な力が宿っているからな~。それで作る食いもんは大抵何らかの力を有すからな!」
大きく胸を張って、「わっはっは」と笑い出す桃季に俺たち四人は『洗礼』を忘れなかった。
「スイっ!!」
と、俺の名前を呼んでぎゅ~~~と抱きしめてくるサーシャ様。
ああ、柔らかいお胸の谷間にダイブさせていただき誠にありがとうございます!!
「スイ・・・・・・一体何回お仕置きすれば、女性の胸から離れられるの?」
「ばっ!男だったらこんなおいしいシチュエーション黙って享受しろよ!!」
当然のことを言ったまでのはずなのに、サーシャ様から引き離されて、皆の前で濃厚な口づけを食らう羽目になりました。
その様子に「きゃーーーーー☆」と歓声をあげる女性たち。
あ、うん、そうだったね、この国は。
俺と殿下たちが愛し合っている妄想を漫画や小説にする程だもんな。
そんな女性たちに桃季が
「おい、この世界はどうなってんだ?」
と、尤もな疑問を俺に突きつけてくれました。
その質問に答える間もなく、違う歓声も届いてくる。
『翠蓮様たちのあのお洋服。黒一色で装飾など一切ございませんのにとても素敵ですわね!!』
『ええっ!それに体型にピッタリと張り付いたなんとも言えず淫らで美しいわ!』
『あら?真っ黒じゃないようですわよ?知りたいですわね、あの美しい色を』
『美しいのは服だけじゃなくてよっ!こちらの男性方と違い筋肉はしっかりついておられるのに、細身でとても美しいですわ!!』
『見て、あの剥き出しの肩!筋肉が美しく輝いているわ!!』
『ああ、翠蓮様は殿下たちの奥方様ですから他の方々を狙うべきですわね!!』
『ええ、本当に~~~ああ~~何てお美しい方たちなのでしょう!!!』
こんな会話に一番喜ぶのは絶賛彼女募集中の桃季で、早速、自分と『相性』が良さそうな女性を口説こうと足を伸ばしているので、足をかけて転ばしてやった!
「何する、翠蓮!!お美しい女性方との時間を邪魔済んじゃな・・・・・・・あ、まじ、すんません」
桃季は俺の表情を見た瞬間一瞬固まり、そして本気で謝り倒してきた。
それだけの表情を俺は今作っている自信がある。
だって、今は『性』より『瘴気』だ!って、言ったら、「あんたが真っ先に女性の胸にデレデレしてたんでしょうがっ!」と菖蒲姐さんより拳骨を頂戴致しました!
「っつううううううううううううううううううううううううううううっ!!手加減なしかよ~~」
「あんたにそんなの必要ないでしょうが!あら、綺麗な女性方が固まってしまったわね?」
小さく小首を傾げ可愛く見せるも、葵に
「止めとけ、お前のは可愛いとか綺麗とかじゃなく『獰猛』に見える」
「なんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
菖蒲の絶叫と共に本物の雷が落ちました。諸に『俺』に。
「・・・・・・・・・神獣様たちがいい加減にしろって怒ってる。つか、俺に直撃させなくてよくね?」
プスプスと煙を撒き散らす俺。
それを見た者たちの表情は驚愕を通り越して真っ青な顔、いや、色がない顔があちらこちらに。
で、もちろん倒れる者もいる。
「スイ、だ、大丈夫なのか???」
と、ジオルドが心配し、レインは泡を吹いて倒れてしまって・・・・・・・
「ええええええええええええっ!レインーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
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