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第二章
40.新たな護り手
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城は畳の張り替えが行われていた。
アシュレイ兄弟は珍しそうにそれを見て、匂いを嗅いでいる。
「良い匂いのする物なのですね」
「ああ、畳の新しい物はこのような匂いなんだ。ついでに、靴を脱いでこの上に座るんだぞ」
「「えええええええっ!!!」」
かなりの驚き様。
当然だろう、椅子と机が当たり前で床に座る文化なんて聞いた事も見た事も無かったんだろうから。
「あ、翠蓮様!!!あの部屋の畳は張り替え終わりました」
「そうか。なら、あの5人を呼んでくれ」
「畏まりました」
傍に控えていた者に伝達を頼む。
「団長、その5名とは?」
「ま~~~わかるさ。二人とも座ってろ」
と、促すが、床にどう座れば良いのかわからないらしく、俺が手本同然胡座をかいて座布団に座る。
だが、胡座というものが難しいらしく、ましてや正座なんてもってのほか!
好きなように座らせると、何故か乙女座り。
これって男性が座りにくい形じゃ無かったか?
こっちの世界では特に苦にならず、座れるもんなのか?
二人とも「受け側」だからできるのか?
いやいやいやいやっ!
考えないでおこう!!!
「翠蓮様お連れ致しました」
「入れ」
「「「「「はっ!!!」」」」」
俺の前に胡座をかき、頭を低くして座る5名。
「よく来た。お前らにはやってもらいたいことがある」
「「「「「はっ!!何なりとっ!!!!!」」」」」
「まずは面を上げよ」
その言葉に、スッと音もなく姿勢を正す。
やはり忍びとしては力量があると感じる。
衣が擦れる音一つたてないのだ。
「うん、良い。お前たちにはこの國の5箇所の門を護ってもらう」
「「「「「はっ!!!!!」」」」」
この國は五方向に門が設置されている。
瘴気が晴れた今、この國に攻め込もうとする他国は少なくはないのだそうだ。
だから護る者が必要となるのだが、その力量があるのがこの5名。
存在感を感じさせはしないが、ただ圧倒的な力が他の者を凌駕している。
俺にはかなり劣るがな。
「お前たちの力はこの國では最高クラス。前の5名とは雲泥の差があるといっても過言ではない。何故お前らが上に立つ者で無かったのか残念に思うくらいだ」
忍びとしての力量は先に殺した5名に比べ、この者たちがかなり上だ。だが、加護を持つか持たないかでの差が生じていたのであろう。
「俺は暫くここに留まる。その間、忍びとしての力量を上げてもらう。もちろん俺が教える」
「えっ?」
「は?」
「ん?忍びのノウハウは俺しか適任いないだろう?」
「それはそうですが・・・・・・」
「団長っ!!それは私たちも参加して良いのですか!?」
「って、そっちかいレイン!!ま、ついて来れないと思うけどな」
それはそれは嬉しそうにレインは微笑むが、隣のレイは些か不安げで。
「レイはしなくていいから、民の手伝いをしていてくれるか?」
「っ!!はい!!もちろんです!」
レイフォードは支援向きだ。戦闘に対しては正直不向きなのだ。
性格も含めて。
優しすぎるから。
心を寄り添わせすぎるから。
彼には忍びの本領は見せられない。
「俺に認められる忍びとなれば、前の5人から奪った神獣様たちがお前たちの味方となるだろう」
「「「「「っ!!!!!」」」」」
「よいな!」
「「「「「はっ!!翠蓮様のお心のままに」」」」」
アシュレイ兄弟は珍しそうにそれを見て、匂いを嗅いでいる。
「良い匂いのする物なのですね」
「ああ、畳の新しい物はこのような匂いなんだ。ついでに、靴を脱いでこの上に座るんだぞ」
「「えええええええっ!!!」」
かなりの驚き様。
当然だろう、椅子と机が当たり前で床に座る文化なんて聞いた事も見た事も無かったんだろうから。
「あ、翠蓮様!!!あの部屋の畳は張り替え終わりました」
「そうか。なら、あの5人を呼んでくれ」
「畏まりました」
傍に控えていた者に伝達を頼む。
「団長、その5名とは?」
「ま~~~わかるさ。二人とも座ってろ」
と、促すが、床にどう座れば良いのかわからないらしく、俺が手本同然胡座をかいて座布団に座る。
だが、胡座というものが難しいらしく、ましてや正座なんてもってのほか!
好きなように座らせると、何故か乙女座り。
これって男性が座りにくい形じゃ無かったか?
こっちの世界では特に苦にならず、座れるもんなのか?
二人とも「受け側」だからできるのか?
いやいやいやいやっ!
考えないでおこう!!!
「翠蓮様お連れ致しました」
「入れ」
「「「「「はっ!!!」」」」」
俺の前に胡座をかき、頭を低くして座る5名。
「よく来た。お前らにはやってもらいたいことがある」
「「「「「はっ!!何なりとっ!!!!!」」」」」
「まずは面を上げよ」
その言葉に、スッと音もなく姿勢を正す。
やはり忍びとしては力量があると感じる。
衣が擦れる音一つたてないのだ。
「うん、良い。お前たちにはこの國の5箇所の門を護ってもらう」
「「「「「はっ!!!!!」」」」」
この國は五方向に門が設置されている。
瘴気が晴れた今、この國に攻め込もうとする他国は少なくはないのだそうだ。
だから護る者が必要となるのだが、その力量があるのがこの5名。
存在感を感じさせはしないが、ただ圧倒的な力が他の者を凌駕している。
俺にはかなり劣るがな。
「お前たちの力はこの國では最高クラス。前の5名とは雲泥の差があるといっても過言ではない。何故お前らが上に立つ者で無かったのか残念に思うくらいだ」
忍びとしての力量は先に殺した5名に比べ、この者たちがかなり上だ。だが、加護を持つか持たないかでの差が生じていたのであろう。
「俺は暫くここに留まる。その間、忍びとしての力量を上げてもらう。もちろん俺が教える」
「えっ?」
「は?」
「ん?忍びのノウハウは俺しか適任いないだろう?」
「それはそうですが・・・・・・」
「団長っ!!それは私たちも参加して良いのですか!?」
「って、そっちかいレイン!!ま、ついて来れないと思うけどな」
それはそれは嬉しそうにレインは微笑むが、隣のレイは些か不安げで。
「レイはしなくていいから、民の手伝いをしていてくれるか?」
「っ!!はい!!もちろんです!」
レイフォードは支援向きだ。戦闘に対しては正直不向きなのだ。
性格も含めて。
優しすぎるから。
心を寄り添わせすぎるから。
彼には忍びの本領は見せられない。
「俺に認められる忍びとなれば、前の5人から奪った神獣様たちがお前たちの味方となるだろう」
「「「「「っ!!!!!」」」」」
「よいな!」
「「「「「はっ!!翠蓮様のお心のままに」」」」」
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