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第二章
29.瘴気の森
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「団長っ!!すみませんっ!!!」
バンッと館の玄関扉を勢いよく開けて入ってきたのは、俺に「ゆっくり過ごせ」と言った副官のレインだった。
あの冷静なレインがここまで慌てているのは大変に珍しく、それほど緊迫した状況下だと言うことだ。
「ホルシオの状況が変わりました!!」
「っ!!!着替えて執務室に行く!お前は先に行って待ってろ。あ、紅茶頼むわ」
「はいっ!!気分を落ち着かせるためハーブティにしておきますので、急いでお越しください!」
再び勢いよく扉を閉めて、戻っていったレイン。
「お茶を頼むなんて、度胸が据わってるというかなんというか・・・・・・」
「そこを突っ込むんですか、団長?」
第一が何か言っているが、知らん。
俺は自室に戻り、騎士服に着替えて、執務室に赴く。
何故か一緒に第一も来たけど。
「ジルフォード殿下っ!状況が変わったとは?」
「ああ、スイ休ませてやれなくてすまない。ホルシオで暴動が起きた」
「っ!!」
「近隣の村々がついにキレた、ということだ。ホルシオの住民は避難を開始しているようだ」
「・・・・・・どの程度ホルシオの背後を突き止めていますか?」
俺はそっちの方から攻めるのが得策であると思ったため、質問をしたのだが。
隣の部屋からジオルド殿下たちも第四執務室に入室してくる。
「村々から働き手を奪った後、とんでもないところに送り込んでいたことが判明しました」
レインが皆の前に紅茶を用意している間、レイから報告を受ける。
「瘴気が濃く、近づかないよう入山禁止としているエリアがあるのですが、そこに送り込まれているようです」
「そんなところがあるなら、もっと早く教えてくれ」
「すみません。しかし、スイ団長でも対処できるかどうか判らないほど、濃い瘴気なのです」
「俺に『濃さ』や『規模』は大して関係ない。その後の俺の体質の方が問題なだけだ」
「「「あ~~~」」」
と、皆さん一斉にご納得されました。
「とりあえず、俺はそこに向かう。そんな場所で生きているかどうか定かではないが、『瘴気』を放置するわけにはいかんからな」
精霊の子を産んだ後に受けた恩恵で、俺のあの特異体質は軽減され遅効も付与されているため、そこまで副作用はひどくはないと思・・・いたい。
「第四はそこに向かう。他の騎士団はホルシオの制圧にかかって欲しい」
「3人で大丈夫なのかい?私たち第三も行くよ?」
「いや、正直ジルフォード殿下も制圧に加わって欲しいが、もし万が一生きている人が居た場合、それを見届ける『王族』が必要だ。だから、俺の第四の主である『ジルフォード殿下』が相応しい。人手なら、レイを借りたい。レインとの合わせ技がもしかしたら上手くいくかもしれない」
「「合わせ技?」」
「ああ、現地に着いたらこの間『氷』を作った時みたいに二人で行う。ただし、今回はお互いの力の『量』が均等でないと成功はしない」
「「っ!!!わかりました」」
俺は二人の手を取り、彼らの身体に俺の力を流す。そうすることで、彼らの『加護の質』を上げられるのだ。
「温かい・・・・・」
「心地良いです」
「ん、流れたな。よし!では、いっちょ行きますかっ!」
印を組み
「我を支えし神々よ、我の声が聞こえたならば門を開き、顕現されよ」
吉相体の印を地面に押しつけると、それが光り輝き、青龍が中から飛び出してきた。
『お、スイレン、また何か起ったのか?』
「うん、ごめん。ちょっと俺たちを乗せて『瘴気溢れる山』まで連れてってくんない?」
『ああ、そのくらいなら良いだろう。馬など罪のない動物が瘴気に充てられるのは見ていられんからな。我らならそんなもの空気のようなものだしな』
「そういうこと!と、いうことで、さ、ジル殿下、アシュレイ兄弟背中に乗って!落とされるなよ!」
「「「ええええええええええええええっ!!!」」」
怖がる3人を青龍の背にしがみつかせて、出発―――――――!!!
で、
「うん、これはないわ・・・・・・」
ついた山は死んでいた。
生命を全く感じない。
ここまで酷くなるとは一体どんなことを行ったらこうなるのか。
呪術の類いなのだろう、ここまでにしたのは。
「3人は『瘴気』に充てられない位置で待っててくれ」
俺は青龍の背から3人を降ろすと、
そのまま空へ昇り、苦無を5本飛ばし、
五星結界
バリバリという音と共に雷の光が苦無を繋ぎ、五芒星の形を取る。
そして、白の帳が降りたのだった。
これで中に入れるし、簡単に清浄化もできているはず。
だが、あまりに濃すぎる。
これでは状況判断も難しいし、清浄化も進まない。
一刻も早く浄化した方が良いと判断して、
浄霊清流
結界を張った中から、綺麗に『瘴気』が晴れていく。
これで3人は森の中に入れる。
そして、アシュレイ兄弟にはこの場を完璧に清浄化してもらう。
その間に俺とジル殿下が浄化作業に当たられるということだ。
青龍に3人をここまで連れてきて貰い、説明をすると、二人は力を合わせて、俺が提言したとおりに行ってみせた。
素晴らしいほど、清浄化され、辛うじて息のあった植物は色を取り戻し始めている。
ただ、動物の鼓動はどこからも聞こえない。
俺は浄化をしながら、奥へ進んでいくと、一つの大きな建物と洞窟があった。
その建物からこの世の物と思えない呻き声が溢れ出ている。
正気の沙汰では無い声色だ。
俺は慌てて、その建物を浄化し中に入ると、細く窶れ、ほとんど骨と皮と化し、辛うじて息のある人が幾人も転がっている。
皆の目は淀みきっていて、普通では無い。
アシュレイ兄弟に清浄化してもらい、殿下には彼らの保護と小さな『瘴気』を浄化してもらう。
俺は隣の洞窟にも行ってみると、人や動物たちの遺体が転がされていた。
何ということだ。
余りに悍ましい。
ただ、これは意志のある者がしている、と判断が簡単についた。
一体誰だ!
『瘴気に抗える身体を持つ人間』とは・・・・・・・。
洞窟は俺が浄化も清浄も行い、とりあえず、この山に『瘴気』は一切存在しなくなった。
息吹を感じることが出来るようになるまで、一体幾年の年月を数えたら良いのだろうか。
横たわる痛ましい遺体に手を合わせる。
ああ、送らなければならない、あちらの世界へ。
傷みも苦しみも、辛さも感じない『向こう』へ。
皮と化した遺体には辛うじて見える乾いた涙の跡が残されている。
俺が見つけるまでの間に、それは消えていてもおかしくない痕跡。
その跡は、俺に敵を取って貰いたいという意志に感じられた。
「ああ、もちろんお前たちの無念を晴らしてやる」
バンッと館の玄関扉を勢いよく開けて入ってきたのは、俺に「ゆっくり過ごせ」と言った副官のレインだった。
あの冷静なレインがここまで慌てているのは大変に珍しく、それほど緊迫した状況下だと言うことだ。
「ホルシオの状況が変わりました!!」
「っ!!!着替えて執務室に行く!お前は先に行って待ってろ。あ、紅茶頼むわ」
「はいっ!!気分を落ち着かせるためハーブティにしておきますので、急いでお越しください!」
再び勢いよく扉を閉めて、戻っていったレイン。
「お茶を頼むなんて、度胸が据わってるというかなんというか・・・・・・」
「そこを突っ込むんですか、団長?」
第一が何か言っているが、知らん。
俺は自室に戻り、騎士服に着替えて、執務室に赴く。
何故か一緒に第一も来たけど。
「ジルフォード殿下っ!状況が変わったとは?」
「ああ、スイ休ませてやれなくてすまない。ホルシオで暴動が起きた」
「っ!!」
「近隣の村々がついにキレた、ということだ。ホルシオの住民は避難を開始しているようだ」
「・・・・・・どの程度ホルシオの背後を突き止めていますか?」
俺はそっちの方から攻めるのが得策であると思ったため、質問をしたのだが。
隣の部屋からジオルド殿下たちも第四執務室に入室してくる。
「村々から働き手を奪った後、とんでもないところに送り込んでいたことが判明しました」
レインが皆の前に紅茶を用意している間、レイから報告を受ける。
「瘴気が濃く、近づかないよう入山禁止としているエリアがあるのですが、そこに送り込まれているようです」
「そんなところがあるなら、もっと早く教えてくれ」
「すみません。しかし、スイ団長でも対処できるかどうか判らないほど、濃い瘴気なのです」
「俺に『濃さ』や『規模』は大して関係ない。その後の俺の体質の方が問題なだけだ」
「「「あ~~~」」」
と、皆さん一斉にご納得されました。
「とりあえず、俺はそこに向かう。そんな場所で生きているかどうか定かではないが、『瘴気』を放置するわけにはいかんからな」
精霊の子を産んだ後に受けた恩恵で、俺のあの特異体質は軽減され遅効も付与されているため、そこまで副作用はひどくはないと思・・・いたい。
「第四はそこに向かう。他の騎士団はホルシオの制圧にかかって欲しい」
「3人で大丈夫なのかい?私たち第三も行くよ?」
「いや、正直ジルフォード殿下も制圧に加わって欲しいが、もし万が一生きている人が居た場合、それを見届ける『王族』が必要だ。だから、俺の第四の主である『ジルフォード殿下』が相応しい。人手なら、レイを借りたい。レインとの合わせ技がもしかしたら上手くいくかもしれない」
「「合わせ技?」」
「ああ、現地に着いたらこの間『氷』を作った時みたいに二人で行う。ただし、今回はお互いの力の『量』が均等でないと成功はしない」
「「っ!!!わかりました」」
俺は二人の手を取り、彼らの身体に俺の力を流す。そうすることで、彼らの『加護の質』を上げられるのだ。
「温かい・・・・・」
「心地良いです」
「ん、流れたな。よし!では、いっちょ行きますかっ!」
印を組み
「我を支えし神々よ、我の声が聞こえたならば門を開き、顕現されよ」
吉相体の印を地面に押しつけると、それが光り輝き、青龍が中から飛び出してきた。
『お、スイレン、また何か起ったのか?』
「うん、ごめん。ちょっと俺たちを乗せて『瘴気溢れる山』まで連れてってくんない?」
『ああ、そのくらいなら良いだろう。馬など罪のない動物が瘴気に充てられるのは見ていられんからな。我らならそんなもの空気のようなものだしな』
「そういうこと!と、いうことで、さ、ジル殿下、アシュレイ兄弟背中に乗って!落とされるなよ!」
「「「ええええええええええええええっ!!!」」」
怖がる3人を青龍の背にしがみつかせて、出発―――――――!!!
で、
「うん、これはないわ・・・・・・」
ついた山は死んでいた。
生命を全く感じない。
ここまで酷くなるとは一体どんなことを行ったらこうなるのか。
呪術の類いなのだろう、ここまでにしたのは。
「3人は『瘴気』に充てられない位置で待っててくれ」
俺は青龍の背から3人を降ろすと、
そのまま空へ昇り、苦無を5本飛ばし、
五星結界
バリバリという音と共に雷の光が苦無を繋ぎ、五芒星の形を取る。
そして、白の帳が降りたのだった。
これで中に入れるし、簡単に清浄化もできているはず。
だが、あまりに濃すぎる。
これでは状況判断も難しいし、清浄化も進まない。
一刻も早く浄化した方が良いと判断して、
浄霊清流
結界を張った中から、綺麗に『瘴気』が晴れていく。
これで3人は森の中に入れる。
そして、アシュレイ兄弟にはこの場を完璧に清浄化してもらう。
その間に俺とジル殿下が浄化作業に当たられるということだ。
青龍に3人をここまで連れてきて貰い、説明をすると、二人は力を合わせて、俺が提言したとおりに行ってみせた。
素晴らしいほど、清浄化され、辛うじて息のあった植物は色を取り戻し始めている。
ただ、動物の鼓動はどこからも聞こえない。
俺は浄化をしながら、奥へ進んでいくと、一つの大きな建物と洞窟があった。
その建物からこの世の物と思えない呻き声が溢れ出ている。
正気の沙汰では無い声色だ。
俺は慌てて、その建物を浄化し中に入ると、細く窶れ、ほとんど骨と皮と化し、辛うじて息のある人が幾人も転がっている。
皆の目は淀みきっていて、普通では無い。
アシュレイ兄弟に清浄化してもらい、殿下には彼らの保護と小さな『瘴気』を浄化してもらう。
俺は隣の洞窟にも行ってみると、人や動物たちの遺体が転がされていた。
何ということだ。
余りに悍ましい。
ただ、これは意志のある者がしている、と判断が簡単についた。
一体誰だ!
『瘴気に抗える身体を持つ人間』とは・・・・・・・。
洞窟は俺が浄化も清浄も行い、とりあえず、この山に『瘴気』は一切存在しなくなった。
息吹を感じることが出来るようになるまで、一体幾年の年月を数えたら良いのだろうか。
横たわる痛ましい遺体に手を合わせる。
ああ、送らなければならない、あちらの世界へ。
傷みも苦しみも、辛さも感じない『向こう』へ。
皮と化した遺体には辛うじて見える乾いた涙の跡が残されている。
俺が見つけるまでの間に、それは消えていてもおかしくない痕跡。
その跡は、俺に敵を取って貰いたいという意志に感じられた。
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