38 / 68
第四章 百合カップルは異世界でもドロドロ共依存しているようです
第36話:百合カップルは異世界でもドロドロ共依存しているようです・8
しおりを挟む
灯にはもう策がない。敵のチート能力を甘く見ていた。
正直なところ、昨日までは要塞を建てて現代兵器を配備すれば完璧だと思っていた。見た目に立派な鉄の要塞を構え、レーザーや地雷を配備する程度で三日間くらいは迎撃しながら生き延びられると思っていた。自分のチート能力が防衛向きだからというだけの理由で、これは全面戦争ではなく防衛ゲームだと勘違いしていた。
しかし相手も自分と同じチート能力者なのだ。自分が堅い防御を構えたところで相手もそれに匹敵する攻撃を繰り出してくる。
実際、ただ歩いてくるだけの小百合に全く歯が立たなかった。柔和な雰囲気の少女を強敵とは全く思っていなかったが、彼女もまたチート能力を天与された圧倒的な脅威だ。用意していた防御の全てを蹂躙され、あっさりと龍魅に攻め込まれてしまった。その後も龍魅一人だけならギリギリ押し留められたが、小百合にまで手が回らなかった。
チート能力者は原則として対等な戦力を持つと考えるべきだ。一対一で拮抗する、それがスタート地点。ならば勝負を決めるのは数だ。灯一人の籠城に二人で攻めてこられれば敗北は必然。
そう考えると、灯のチート能力は最初から不利を背負っている。こちらは常に一人分の防衛しか持たないのに対して、二人で挑むイニシアチブは攻めてくる側にあるからだ。しかも専守防衛の灯はここから動けず、敵の数を減らしに行くことができない。いまや籠城という戦略が優れているとは全く思えない。
あとは防衛に回るチート能力者を増やすしかない。リスクを許容してまで姫裏を家に上げたのも、そういう藁にも縋る思いがあったからだ。
「何を迷っているのですか? あなたには既に味方が二人もいて、自ら協力を申し出ているのです。ただ『植物使役』と『動物使役』を防御に回せばよいのだとあなたもわかっているでしょう。頑丈かつ柔軟な植物は縦横無尽に伸びて籠城を大きく助けてくれますし、無数の野生動物はそのまま使い減りしない哨兵になります」
「それは駄目です。子供を戦わせるわけにはいきません。戦うのは大人の仕事です」
「実際に戦うのは動植物でしょう。子供たちが直接殴る蹴るで交戦するわけではありませんし、それほど危険だとは思えませんが」
「動植物を操るためには表に出てくる必要があります。シェルターの中にいた方が安全です」
「昨日は要塞を丸ごと破壊されたのに今更シェルターも安全もないでしょう」
「間接的な使役能力とはいえ、戦えば戦力と見做されて殺される危険があります。戦わなければ万が一のときにも保護してくれるかもしれません」
「負ける前提で保険をかけるより負けないことを考えるのが先決では?」
姫裏はハンモックから立ち上がりかけたが、途中で腰を下ろした。憔悴して項垂れる灯の前で悠然と足を組む。
「確かにあなたの心がけは立派です。子供を守るのは大人の責務かもしれません。それはある年齢までは正しいでしょうね。しかし、あなたはいつまで保護者でいるつもりですか?」
「……義務教育が終わるくらいまでは。十五歳くらいまでは子供は庇護されるべきです」
「その基準を昨日今日会ったばかりの赤の他人にも適用するのですか? 精神年齢には個人差もあるでしょう。彼女たちは異世界を目指して自ら命を絶つくらいには自分の人生を決められますし、今だって怯えずに敵に立ち向かおうとしています。せっかくチート能力を勝ち取ったというのに、使わせないという方が大人のエゴでしょう」
「……」
「結局、あなたは子供に活躍してほしくないのですよね。子供たちには無力なままでいてもらって、自分が子供たちを救うヒーローになりたいのですよね。いえね、責めているわけではありませんよ。わたくしもあなたと同類ですから。わたくしも無力な誰かに頼られているときに一番力を発揮する人間です。この子のためなら何でもできるというとき、無尽蔵にエネルギーが湧いてきますよね。とてもよくわかりますよ」
「……」
「かつて、わたくしにとっての庇護対象は実の妹でした。ちょうど今のあなたのように、妹を助けることを人生の目標にしていました。妹に頼られるたびに彼女を颯爽と助けることが生き甲斐でした。だから子供に頼られたいというあなたの欲求は全く否定しません。とても親近感がありますし、あなたのことはけっこう好きです」
姫裏は大きく前かがみになり、自身の額を灯の額にコツンと当てた。至近距離で髪が混ざる。
「でもね、人に頼られるには頼られるだけの力が必要なんですよ。今のあなたにはそれがありません。頼られる側ではなく、頼る側に回るのが身の丈ですよ。何も全ての戦闘をわたくしに任せろとは言いません。わたくしはもともと傭兵ですから、使えるときに使って頂ければそれで構いません。一回限りの契約を更新していくことも可能です。次に来る襲撃者だけを追い返し、そのまま去っていくことだってできます。もちろん最終的にはわたくしも異世界に帰ることを目指していますが、この争奪戦自体もまたわたくしが自分の力を発揮できる舞台ですから契約第一です」
返す言葉がなかった。全てが図星だ。霰と霙の身を守りたいのではない。霰と霙を守れる自分の姿を守りたいのだ。
だから霰と霙に助力を請うことができない。灯にとって、自分と二人の身柄を守ることより、自分の理想像を守ることの方が優先順位が高いから。可愛い子供を颯爽と守るお姉さんでいたい。霰や霙と共に戦う仲間にはなりたくない。
そして、姫裏と契約を結ぶこともできない。姫裏に『建築』を委譲し、姫裏がそれを自分より上手く使って灯と霰と霙を守ってしまうのが怖い。姫裏が双子から称賛と感謝を受け、その隣で自分が哀れみと失望を受けることを考えるだけで死にたくなる。
選択肢が全部詰んでいる。
一、自分一人で何とか戦い続ける。無理だ。
二、霰と霙の助力を請う。嫌だ。
三、姫裏と契約してチート能力を委任する。もっと嫌だ。
これは醜いエゴだとわかってはいる。本当に双子のことを考えるなら、意地を捨てて誰かに助力を請うべきだとわかっている。
でも、どうしてもそれができないから灯は自殺したのだ。死の淵に追い込まれるくらいでエゴが捨てられれば灯の人生はどんなに楽だったことか。友人を失うことも前科が付くこともなかっただろう。
無力で可憐で可愛い子供たちを大きな建物で囲って養うことは現実では出来ない。でも異世界ならできるかもしれない。だから『建築』を得て異世界転移を希望した。
これはチート能力以前の欲望だ。この欲望だけは死んでも譲れない。
「もう来ましたか。次は誰でしょうね?」
地面が大きく揺れ、姫裏が窓の外を見た。明らかに人為的な振動だ。
灯は天井を仰いだ。今度はもう駄目かもしれない。それでもやれるだけやるしかない。どうしても譲れないものがあって、しかしそれを実現する力が足りないときはどうすればいい?
とても昨日まで一介の事務職だった人間が持つ疑問ではないな、と不意に冷静になって少し笑いが漏れた。姫裏には不審な目で見られた。
正直なところ、昨日までは要塞を建てて現代兵器を配備すれば完璧だと思っていた。見た目に立派な鉄の要塞を構え、レーザーや地雷を配備する程度で三日間くらいは迎撃しながら生き延びられると思っていた。自分のチート能力が防衛向きだからというだけの理由で、これは全面戦争ではなく防衛ゲームだと勘違いしていた。
しかし相手も自分と同じチート能力者なのだ。自分が堅い防御を構えたところで相手もそれに匹敵する攻撃を繰り出してくる。
実際、ただ歩いてくるだけの小百合に全く歯が立たなかった。柔和な雰囲気の少女を強敵とは全く思っていなかったが、彼女もまたチート能力を天与された圧倒的な脅威だ。用意していた防御の全てを蹂躙され、あっさりと龍魅に攻め込まれてしまった。その後も龍魅一人だけならギリギリ押し留められたが、小百合にまで手が回らなかった。
チート能力者は原則として対等な戦力を持つと考えるべきだ。一対一で拮抗する、それがスタート地点。ならば勝負を決めるのは数だ。灯一人の籠城に二人で攻めてこられれば敗北は必然。
そう考えると、灯のチート能力は最初から不利を背負っている。こちらは常に一人分の防衛しか持たないのに対して、二人で挑むイニシアチブは攻めてくる側にあるからだ。しかも専守防衛の灯はここから動けず、敵の数を減らしに行くことができない。いまや籠城という戦略が優れているとは全く思えない。
あとは防衛に回るチート能力者を増やすしかない。リスクを許容してまで姫裏を家に上げたのも、そういう藁にも縋る思いがあったからだ。
「何を迷っているのですか? あなたには既に味方が二人もいて、自ら協力を申し出ているのです。ただ『植物使役』と『動物使役』を防御に回せばよいのだとあなたもわかっているでしょう。頑丈かつ柔軟な植物は縦横無尽に伸びて籠城を大きく助けてくれますし、無数の野生動物はそのまま使い減りしない哨兵になります」
「それは駄目です。子供を戦わせるわけにはいきません。戦うのは大人の仕事です」
「実際に戦うのは動植物でしょう。子供たちが直接殴る蹴るで交戦するわけではありませんし、それほど危険だとは思えませんが」
「動植物を操るためには表に出てくる必要があります。シェルターの中にいた方が安全です」
「昨日は要塞を丸ごと破壊されたのに今更シェルターも安全もないでしょう」
「間接的な使役能力とはいえ、戦えば戦力と見做されて殺される危険があります。戦わなければ万が一のときにも保護してくれるかもしれません」
「負ける前提で保険をかけるより負けないことを考えるのが先決では?」
姫裏はハンモックから立ち上がりかけたが、途中で腰を下ろした。憔悴して項垂れる灯の前で悠然と足を組む。
「確かにあなたの心がけは立派です。子供を守るのは大人の責務かもしれません。それはある年齢までは正しいでしょうね。しかし、あなたはいつまで保護者でいるつもりですか?」
「……義務教育が終わるくらいまでは。十五歳くらいまでは子供は庇護されるべきです」
「その基準を昨日今日会ったばかりの赤の他人にも適用するのですか? 精神年齢には個人差もあるでしょう。彼女たちは異世界を目指して自ら命を絶つくらいには自分の人生を決められますし、今だって怯えずに敵に立ち向かおうとしています。せっかくチート能力を勝ち取ったというのに、使わせないという方が大人のエゴでしょう」
「……」
「結局、あなたは子供に活躍してほしくないのですよね。子供たちには無力なままでいてもらって、自分が子供たちを救うヒーローになりたいのですよね。いえね、責めているわけではありませんよ。わたくしもあなたと同類ですから。わたくしも無力な誰かに頼られているときに一番力を発揮する人間です。この子のためなら何でもできるというとき、無尽蔵にエネルギーが湧いてきますよね。とてもよくわかりますよ」
「……」
「かつて、わたくしにとっての庇護対象は実の妹でした。ちょうど今のあなたのように、妹を助けることを人生の目標にしていました。妹に頼られるたびに彼女を颯爽と助けることが生き甲斐でした。だから子供に頼られたいというあなたの欲求は全く否定しません。とても親近感がありますし、あなたのことはけっこう好きです」
姫裏は大きく前かがみになり、自身の額を灯の額にコツンと当てた。至近距離で髪が混ざる。
「でもね、人に頼られるには頼られるだけの力が必要なんですよ。今のあなたにはそれがありません。頼られる側ではなく、頼る側に回るのが身の丈ですよ。何も全ての戦闘をわたくしに任せろとは言いません。わたくしはもともと傭兵ですから、使えるときに使って頂ければそれで構いません。一回限りの契約を更新していくことも可能です。次に来る襲撃者だけを追い返し、そのまま去っていくことだってできます。もちろん最終的にはわたくしも異世界に帰ることを目指していますが、この争奪戦自体もまたわたくしが自分の力を発揮できる舞台ですから契約第一です」
返す言葉がなかった。全てが図星だ。霰と霙の身を守りたいのではない。霰と霙を守れる自分の姿を守りたいのだ。
だから霰と霙に助力を請うことができない。灯にとって、自分と二人の身柄を守ることより、自分の理想像を守ることの方が優先順位が高いから。可愛い子供を颯爽と守るお姉さんでいたい。霰や霙と共に戦う仲間にはなりたくない。
そして、姫裏と契約を結ぶこともできない。姫裏に『建築』を委譲し、姫裏がそれを自分より上手く使って灯と霰と霙を守ってしまうのが怖い。姫裏が双子から称賛と感謝を受け、その隣で自分が哀れみと失望を受けることを考えるだけで死にたくなる。
選択肢が全部詰んでいる。
一、自分一人で何とか戦い続ける。無理だ。
二、霰と霙の助力を請う。嫌だ。
三、姫裏と契約してチート能力を委任する。もっと嫌だ。
これは醜いエゴだとわかってはいる。本当に双子のことを考えるなら、意地を捨てて誰かに助力を請うべきだとわかっている。
でも、どうしてもそれができないから灯は自殺したのだ。死の淵に追い込まれるくらいでエゴが捨てられれば灯の人生はどんなに楽だったことか。友人を失うことも前科が付くこともなかっただろう。
無力で可憐で可愛い子供たちを大きな建物で囲って養うことは現実では出来ない。でも異世界ならできるかもしれない。だから『建築』を得て異世界転移を希望した。
これはチート能力以前の欲望だ。この欲望だけは死んでも譲れない。
「もう来ましたか。次は誰でしょうね?」
地面が大きく揺れ、姫裏が窓の外を見た。明らかに人為的な振動だ。
灯は天井を仰いだ。今度はもう駄目かもしれない。それでもやれるだけやるしかない。どうしても譲れないものがあって、しかしそれを実現する力が足りないときはどうすればいい?
とても昨日まで一介の事務職だった人間が持つ疑問ではないな、と不意に冷静になって少し笑いが漏れた。姫裏には不審な目で見られた。
1
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
魔法少女七周忌♡うるかリユニオン
LW
ファンタジー
あれから七年、皆が魔法を拗らせた。
元魔法少女と元敵幹部が再会するガールミーツガール。
-------------------------
七年前の夏休み、語世麗華は魔法少女の小学生だった。
魔法の妖精から力を受け取り、変身してステッキで戦い、悪の組織を壊滅させ、山麓の地方都市を守った。
それきり世界から魔法は消えて、魔法の夏は終わったはずだった。
しかしそれから七年経って、再び町に魔獣が現れる。
高校生になった麗華はかつて敵幹部だった芽愛と再会し、不完全に復活した魔法の力で魔獣を撃退する。
芽愛と協力して魔獣退治に奔走するうち、元魔法少女や元敵幹部も次々に集まってくる。
七年経ってすっかり色々拗らせてしまったかつての関係者たち。
ロリコンお姉さん、炎上Youtuber、不人気アイドル、年齢不詳の不良ぼっち。かつての敵と味方が入り乱れ、不穏な魔法が渦巻く町を駆け回る。
今年の騒動はいったい誰が何のために? 七年前に積み残した秘密と恋心の行方は?
セピア色に染まった魔法の夏がもう一度始まる。
-------------------------
#うるユニ
テキスト:LW(@lw_ru)
タイトルロゴ:いちのせらいせ様(@ffff02_f)
表紙イラスト&キャラクタ―シート:NaiDiffusionV3
ゲーミング自殺、16連射アルマゲドン
LW
ファンタジー
ゲーム感覚で世界を滅ぼして回ろう!
最強ゲーマー女子高生による終末系百合ライトノベル。
「今すぐ自殺しなければ! 何でも構わない。今ここで私が最速で死ぬ方法はどれだ?」
自殺癖持ちのプロゲーマー、空水彼方には信条がある。
それは決着したゲームを最速で完全に清算すること。クリアした世界を即滅ぼして即絶命する。
しかも現実とゲームの区別が付いてない戦闘民族系ゲーマーだ。私より強いやつに会いに行く、誰でも殺す、どこでも滅ぼす、いつでも死ぬ。
最強ゲーマー少女という災厄が異世界を巡る旅が始まる。
表紙イラスト:えすけー様(@sk_kun)
表紙ロゴ:コタツラボ様(@musical_0327)
#ゲーマゲ
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ただしい異世界の歩き方!
空見 大
ファンタジー
人生の内長い時間を病床の上で過ごした男、田中翔が心から望んでいたのは自由な世界。
未踏の秘境、未だ食べたことのない食べ物、感じたことのない感覚に見たことのない景色。
未だ知らないと書いて未知の世界を全身で感じることこそが翔の夢だった。
だがその願いも虚しくついにその命の終わりを迎えた翔は、神から新たな世界へと旅立つ権利を与えられる。
翔が向かった先の世界は全てが起こりうる可能性の世界。
そこには多種多様な生物や環境が存在しており、地球ではもはや全て踏破されてしまった未知が溢れかえっていた。
何者にも縛られない自由な世界を前にして、翔は夢に見た世界を生きていくのだった。
一章終了まで毎日20時台更新予定
読み方はただしい異世界(せかい)の歩き方です
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる