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62. 障害物競争
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テイミーさんはジーンに頻繁に話しかけるようになった。
しかも、ジーンと私が二人でいる時ばかり。四人で話している時には絶対に来ない。
今は実技の授業を受けていた。本日の内容は障害物競争のようだ。
二人一組となり魔法攻撃からかわしてゴールに向かうようだ。
私はシルフィーさんとペアを組んだ。
ジーンはユースチスくんとのようだ。
「あの、ジーンくん。私も混ぜてもらえませんか」
「俺はユースチスと組んだんだけど」
ジーンに声を掛けたテイミーさんの声が聞こえてきた。ジーンは困った顔をしている。
「今日はメリーウェザーさんがお休みで奇数なんです。だから先生が何処かのチームに混ぜてもらってって…………」
「あー、分かりました。ユースチスはいいか」
「ふぅ。ジーンが良いなら僕は構わないよ」
「わー! ありがとうございます」
手を叩いて喜んでいるテイミーさん。
ジーンとユースチスくんはなんとも言えない顔をしている。
一組ずつ順番に行っていき、私達の番がやってきた。
スタートして直ぐには雷の魔法で攻撃をされた。
これはどのチームもひたすら逃げていた。感電しても怪我をしない弱さにしていると思いたい。
「クロ。氷の屋根を作れる?」
「グァ」
クロは空に向かって氷の息を吐いた。
屋根と言うより大きなテントが出来上がり、私達を雷から守ってくれた。
「ありがとうクロ」
「グァ」
「アイリーン。すごいわ」
次は炎の壁が出てきた。
「アイリーン。私に捕まりなさい。しっかりとね」
私がシルフィーさんにしがみつくと、シルフィーさんは炎の壁の下の方に向かって水を勢いよく出した。
シルフィーさんはそのまま駆け出し、水の勢いと足の力を使って炎が弱まっている隙間を私を抱えたまま飛び越えた。
「シルフィーさん。ありがとうございます」
「次、行くわよ」
次は水の池だ。これは泳いで無事に渡る事が出来た。
しかも、ジーンと私が二人でいる時ばかり。四人で話している時には絶対に来ない。
今は実技の授業を受けていた。本日の内容は障害物競争のようだ。
二人一組となり魔法攻撃からかわしてゴールに向かうようだ。
私はシルフィーさんとペアを組んだ。
ジーンはユースチスくんとのようだ。
「あの、ジーンくん。私も混ぜてもらえませんか」
「俺はユースチスと組んだんだけど」
ジーンに声を掛けたテイミーさんの声が聞こえてきた。ジーンは困った顔をしている。
「今日はメリーウェザーさんがお休みで奇数なんです。だから先生が何処かのチームに混ぜてもらってって…………」
「あー、分かりました。ユースチスはいいか」
「ふぅ。ジーンが良いなら僕は構わないよ」
「わー! ありがとうございます」
手を叩いて喜んでいるテイミーさん。
ジーンとユースチスくんはなんとも言えない顔をしている。
一組ずつ順番に行っていき、私達の番がやってきた。
スタートして直ぐには雷の魔法で攻撃をされた。
これはどのチームもひたすら逃げていた。感電しても怪我をしない弱さにしていると思いたい。
「クロ。氷の屋根を作れる?」
「グァ」
クロは空に向かって氷の息を吐いた。
屋根と言うより大きなテントが出来上がり、私達を雷から守ってくれた。
「ありがとうクロ」
「グァ」
「アイリーン。すごいわ」
次は炎の壁が出てきた。
「アイリーン。私に捕まりなさい。しっかりとね」
私がシルフィーさんにしがみつくと、シルフィーさんは炎の壁の下の方に向かって水を勢いよく出した。
シルフィーさんはそのまま駆け出し、水の勢いと足の力を使って炎が弱まっている隙間を私を抱えたまま飛び越えた。
「シルフィーさん。ありがとうございます」
「次、行くわよ」
次は水の池だ。これは泳いで無事に渡る事が出来た。
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