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18. 光玉を作ってみよう 続き

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「さて。二人に前に出て来てやってもらったが、この様に光玉を作るには技術と魔力が必要だ。魔力が強くても加減が出来なければ硝子玉は割れてしまう。光玉を作るには、繊細な技術が必要になる事を覚えておいて欲しい」

「「「「「はい」」」」」

「では、実際に光玉を作る所を見ていてくれ」

 プラント先生が両手で硝子玉を持つと、淡い光が徐々に強くなり、硝子玉の中いっぱいに雷が現れた。
 そして、プラント先生はさっと硝子玉から片手を離す。

「出来たぞ。これが光玉だ」

 所々から歓声が上がる。

「卒業までに光玉を作れるようになると、雷の魔法を使う職業に就きやすくなる。光玉を作れるのかは、雷の魔法をどれだけ使いこなせるのかの一つの基準になるからな」

 自然発生する雷を捉える技術が無いので、雷の魔法は重宝されている。

 授業が終わるとシルフィーさんが私の前にやって来た。

「さっきはごめんなさいね」

「いえいえ。私は本物のアイリーンですよ」

「もう分かったわよ。ねぇ、妖精を紹介して下さる?」

「はい。新緑の妖精のミミです。ミミ。こちらはシルフィーさんよ」

「まあ。ミミって言うのね。どうぞよろしく」

 ミミはシルフィーさんの周りをくるくると回った。

「妖精さん。アイリーンに呆れたらいつでも俺の所においで。俺が主人になってやるから」

 横から声を掛けて来たのは少し意地悪そうな顔をしたジーンだ。

「ちょっと、ミミは渡さなからね」

「ミミがアイリーンってダメダメかもって、嫌になるかもしれないだろう。それにミミってなんだ。どうせならもっと格好いい名前つけようぜ」

「そんな事ないよ。格好いい名前って?」

「ルードヴィッドンとかどうだ。中々だろう?」

 ジーンは満更でもない顔をしている。

「この可愛らしい容姿に似合わないよ」

「いや。ミミよりルードヴィッドンの方が良いって」

「ミミよ」

「ルードヴィドン」

「ミミ」

 言い合いになった私達の仲裁に入ったのは、いつの間にか近くに来ていたユースチスさんだった。

「まあまあ。お二人共落ち着いて。本当に二人は仲良いね」

「良くないですよ。ただの腐れ縁です」

「だって。ジーン。かわいい女の子には優しくしないと嫌われちゃうよ」

 ジーンは不貞腐れた顔をして黙った。

 かわいいだなんでユースチスさんって、いい人ね。

 そんな事を考えていると、後ろから声が掛かった。
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