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4. カロリーナさんと愉快な妖精達
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放課後になり私は、真っ直ぐ寮に帰らずに、王都の外れにある森に来ていた。
自然豊かな森の中を歩くと気分が良くなる。
授業をサボった事で担任から注意を受け、気分転換に森を訪れていた。
「ふー。空気が気持ち良い」
切株に座って伸びをすると、どこからか鳥のさえずりが聞こえて来た。
鳴き声がした方に顔を向けると、水色の人間のような小さな生き物が浮遊している。
「あああああ、あなた妖精?」
水色の生き物は、キラキラとした光を纏わせて近づいて来た。
驚いた私は、切株から滑り落ちる。
「いたーい」
お尻を擦りながら顔を上げると、目の前に水色の生き物がいた。
「うわっ。ちかっ」
「あなた大丈夫?」
「えっ、しゃ、しゃ、しゃべった?」
驚いた私は水色の生き物をまじまじと見つめる。
すると、水色の生き物の後ろに女性が居て、私の顔を覗き込んでいる事に気付いた。
「ねぇ。あなた大丈夫? 大きな音がしたから来て見たら、転んだ様子だし。もしかして、ミルフィーが何かしたんじゃないかと思って」
どうやら言葉を話していたのは、水色の生き物ではなくて、目の前にいるお姉さんだったようだ。
「大丈夫です。ミルフィー?」
「良かった。ミルフィーが驚かせたのならごめんなさい。この子人間が好きで、この間も別の方を驚かせてしまって。ミルフィーは、この水色の妖精の事よ」
「大丈夫です。妖精? やはり妖精だったのですね。初めて見ました」
「良かったわ。妖精は珍しいから中々出会えないものね。この子は私と契約してるのよ」
「契約!?」
驚いた顔をした私を見てお姉さんはくすくすと笑った。
「そう、契約。水色の子がミルフィーで、黄色の子がエーファ、それから赤い子がアンリエッタよ」
お姉さんの周りを黄色の妖精と赤色の妖精が飛んでいる。
私は目を瞬かせた。
「そして私がカロリーナ。よろしくね。かわいいお嬢さん」
にっこりと笑ったカロリーナさんは、中々の美人だった。
「よろしくお願いいたします。私はアイリーンです。あの、妖精には名前があったのですね。知らなかったです」
「そうよ。私が名付けたの。かわいいでしょう」
「ええ。とても」
私の返事に満足した顔をしたカロリーナさんは、近くに家があるからお茶をご馳走したいと言って歩き始めた。
自然豊かな森の中を歩くと気分が良くなる。
授業をサボった事で担任から注意を受け、気分転換に森を訪れていた。
「ふー。空気が気持ち良い」
切株に座って伸びをすると、どこからか鳥のさえずりが聞こえて来た。
鳴き声がした方に顔を向けると、水色の人間のような小さな生き物が浮遊している。
「あああああ、あなた妖精?」
水色の生き物は、キラキラとした光を纏わせて近づいて来た。
驚いた私は、切株から滑り落ちる。
「いたーい」
お尻を擦りながら顔を上げると、目の前に水色の生き物がいた。
「うわっ。ちかっ」
「あなた大丈夫?」
「えっ、しゃ、しゃ、しゃべった?」
驚いた私は水色の生き物をまじまじと見つめる。
すると、水色の生き物の後ろに女性が居て、私の顔を覗き込んでいる事に気付いた。
「ねぇ。あなた大丈夫? 大きな音がしたから来て見たら、転んだ様子だし。もしかして、ミルフィーが何かしたんじゃないかと思って」
どうやら言葉を話していたのは、水色の生き物ではなくて、目の前にいるお姉さんだったようだ。
「大丈夫です。ミルフィー?」
「良かった。ミルフィーが驚かせたのならごめんなさい。この子人間が好きで、この間も別の方を驚かせてしまって。ミルフィーは、この水色の妖精の事よ」
「大丈夫です。妖精? やはり妖精だったのですね。初めて見ました」
「良かったわ。妖精は珍しいから中々出会えないものね。この子は私と契約してるのよ」
「契約!?」
驚いた顔をした私を見てお姉さんはくすくすと笑った。
「そう、契約。水色の子がミルフィーで、黄色の子がエーファ、それから赤い子がアンリエッタよ」
お姉さんの周りを黄色の妖精と赤色の妖精が飛んでいる。
私は目を瞬かせた。
「そして私がカロリーナ。よろしくね。かわいいお嬢さん」
にっこりと笑ったカロリーナさんは、中々の美人だった。
「よろしくお願いいたします。私はアイリーンです。あの、妖精には名前があったのですね。知らなかったです」
「そうよ。私が名付けたの。かわいいでしょう」
「ええ。とても」
私の返事に満足した顔をしたカロリーナさんは、近くに家があるからお茶をご馳走したいと言って歩き始めた。
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