小さな奇跡

新夏

焼き鳥屋さん

「ねぇ月君！！ハツ肉って鳥の心臓なんだって。」

バタン！！

「大丈夫ですか?」
「はっはっ、、。」
君は誰なんだ、誰なんだ。

起きるとそこは病室だった。
一般病室ではなく、ドラマとかで見る緊急時に運ばれてくるような場所だった。
「やっぱり身体に適用しきれていませんよ。」
病院の先生らしき人と両親が話していた。
「やっぱり薬を飲んでもらわないと。」
「もし雄輝がこの事を知って何するか考えただけで、私は怖くてたまりません。」
父と母の表情はとても複雑そうだった。
「父さん、母さん！！」
父と母はこの世の終わりを見たかのような表情に変わった。
「俺に何があったか教えてくれないかな？」