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第1部 護衛編
想定外②
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翌日、目が覚めた時にはもう昼に近かった。
慌てて起きるとすでにリオンの姿は部屋にない。
(やばい!寝過ごしたわ)
スカーレットは慌ててレインフォード達の部屋へと向かった。
ノックをして扉を開けたのはアルベルトだった。
「あぁ義姉さん、おはよう」
「おはよう。アルベルトは一人?」
ちらりと中を覗いてみると、スカーレットの寝ている部屋の3倍はある室内に、上等のカーテンとふかふかの絨毯が見えた。
奥の方には2つのドアがあるのを見ると、片方が寝室、もう片方はバスルームなのだろう。
だが、その部屋には人の姿はなかった。
「うん。みんなは朝食を食べたあと、そのまま町を見てみるって。もし金融ギルドがあれば宿代を下ろそうってことになって」
「そっか。起こしてくれても良かったのに」
「昨日の事だからね。レンフォード様がゆっくり寝せておけって言うからさ」
スカーレットはその気遣いに感謝した。
確かにスカーレットは非常に疲労していたので、寝せてもらえるのはありがたかった。
「もう体は平気なの?」
「うん、平気。ありがとうね」
「無理しないで」
前世では3時過ぎに仕事が終わって、家に帰って、また9時に出社(ということは6時起きなのだが)の生活だったので、昼過ぎまでゆっくり寝させてもらえてすっかり回復できた。
むしろ、体が軽くなり、今ならあの刺客が2人来ても倒せそうだ。
「出立は明日になったから、今日はゆっくり過ごそうよ。小さな町だけどお店は充実しているし、今回足止めされた行商人も多いから、その人たちが露天を出しているみたいだよ。見に行ってみない?」
「うん!行ってみたいな」
「じゃあ、お昼食べながら覗いてみようよ」
こうしてスカーレットたちは昼食を食べに海賊亭へと向かった。
昨日、要件定義を協力したことで、ヤンキー兄さんはスカーレットたちの昼食をご馳走してくれ、お腹が満たされた後に予定通り街へと繰り出した。
アルベルトが言っていた通り大通りは賑わっていた。
日用品、衣料品、雑貨、青果店や肉屋…およそ生活に必要な店は一通り軒を連ねており、ショーウィンドウ越しに眺めるだけでも楽しかった。
町の中心には広場があり、櫓のような木組でできた時計塔が町のシンボルの様に聳え立っていた。
その周りに行商人たちが露天を構えていた。
足止めを食らったからには少しでも稼ごうという商人たちの商魂を見たきがした。
「すごいわね。いろんな地域のものがあるのね」
「あ、でも王都へ運ぶ商品もあるから、質はいいね」
露天と言ってもそれなりの品質のものが所せましと並んでいる。
「義姉さん、これなんか似合いそうだね」
「え?」
アクセサリーの露店で足を止めたアルベルトがそう言って指さしたのはルビーのイヤリングだった。
複雑なカットがなされているのか、陽の光を反射してキラキラと輝いている。
店構えは簡素なテントではあるが、並んでいるものは一級品であった。
「確かに綺麗だわ」
「プレゼントしようか?」
「えっ?いいわよ。つける機会もないし」
スカーレットはもう社交界に関わるつもりもないし夜会に出る気はない。
ゆえに、このようなアクセサリーを身に着ける機会はないのだ。
貰っても宝の持ち腐れだ。
「それに、うちは貧乏なんだし…そんな余裕はないでしょ」
「僕だって小遣い程度は持っているんだよ」
「そういうのはちゃんと取っておきなさい。これからもっと入用になるんだし」
「はぁ…分かったよ」
海の底よりも深いため息と共にそう言ったアルベルトははっとして足を止めた。
「どうしたの?」
「財布、海賊亭に忘れてきちゃったかも」
「えええ!?それは大変じゃない!すぐに戻らないと!」
「ちょっと行ってくる。義姉さんはこの辺で待ってて」
「うん、分かったわ」
バタバタと走っていくアルベルトの後姿を見送ったスカーレットは、一人になってぼうっと昨夜のことを思い出していた。
昨日の刺客はスカーレットにとって予想外の出来事だった。
本来ならば次の街で襲われるはずなのに、なぜここでイベントが起こったのか。
(もしかして、思っている場所とイベント発生場所が違う?)
そうなると、どこで何が起こるのか分からない。
今回宿に刺客がくるイベントが起こったことを考えると、次のイベントである毒を盛られるイベントがいつ発生するか分からなくなる。
(毒に対しての対処を考えないといけないわね)
本来のイベントとしては、王都の一つ前の街であるドルンストで昼食を取るのだが、その時に毒を盛られるのだ。
犯人はレストランのボーイで、レインフォードが王太子であることに不満を持つ貴族から依頼されて毒を盛ったことが判明する。
だが、本来のイベントと発生場所が異なるのであれば、その前に発生する可能性もあるのだ。
いつ盛られるか分からないのであれば、常に気を配る必要があるだろう。
(毒の対処…となると、私は一つしか方法が分からないのよね)
毒と言えば銀に反応するという知識しかない。
前世でも貴族は銀食器を使って食事に毒が含まれていないかを確認したという話しか知らないのだ。
全部の毒に反応するわけではないが、それでも銀食器を使って毒の有無を確認するのは一つの手段だと思う。
(銀食器…この町で手に入るかしら)
スカーレットはそう思うと周囲を見回してみた。
すると向かい側に食器類を扱う店を見つけたので、スカーレットはすぐさま駆け寄って商品を確認することにした。
並べられた商品を見ると、陶器や木製の食器類が主に並んでいるだけで、銀食器は見当たらなかった。
「すみません、銀食器は扱ってないですか?」
「え?ああ、あるよ。この辺じゃ売れないと思って出してないだけさ。欲しいのかい?」
「はい」
スカーレットがそう答えると、糸目の店主がそう言って重い腰を上げて後ろに下がると箱の中から銀食器を取り出した。
皿にカトラリー、カップと一通りの銀食器が揃っている。
貴族用に売るためか、ブドウとツタの装飾が施されていて一見するだけで値が張ることが想像つく。
とてもスカーレットの手持ちでは買えないだろう。
「えっと、もっとお安いので、小さいものでいいんです。銀でできたものであればいいので」
「うーん、そうだねぇ」
眉間に皴を寄せて何やら思案していた店主の男性は、悩んだ末になにやら思い立ったようだ。
今度は足元に置かれていた荷物から一つのカップを出した。
「これならどうかい?」
それはマグカップだった。一般的なマグカップよりも一回り程小さく、装飾も何もついていない至ってシンプルなものだ。
「これは傷がついちゃってね。王都では売れないんだよ」
目的は毒が混入していないかの確認なので、傷がついていなかろうが装飾がなかろうが問題ない。
あとはお値段だけが問題だ。
「あの…おいくらですか?」
「12000ペーニだね」
「もう一声」
「ええええ、お客さん値切るのかい?これでもだいぶ安いんだよ」
信じられないものを見るかのように細い目の上にある、細い眉の片方を上げて店主が答える。
「じゃあ11000ペーニ」
「もう一声」
「いや、これ以上は無理だよ」
「手持ちが8000ペーニなの。何とかならない?」
「はぁ?そんなの無理無理。冗談言わないでくれよ」
「お願いします!」
スカーレットは思い切り頭を下げたが、店主は無言であった。
不信感とあきれが含んだ視線がつき刺さる。
「もう帰っておくれ。今日は腰の調子が悪いから店じまいするつもりだったんだ」
「腰の調子が悪いのですか?」
「あぁ、商売柄重いものを持つだろう?それで最近腰を痛めてしまってさ」
確かに先ほどから食器を出す度に腰を庇っていたし、動きも緩慢だった。
スカーレットも前世では座りっぱなしで一時腰が痛くなり、整体に通った経験がある。
「あぁ、腰は痛いの辛いですね…あ!そうだ、お店のお手伝いをさせてください!その分、お値段引いてくれませんか?」
「はぁ~!?」
「お金はないので、働いて返すのでどうでしょうか?なんでもやります!」
「何でも…ねぇ」
「はい!体力に自信があるので店じまいを手伝いますし。あとそうですね…商品の磨く作業とか、在庫の棚卸とか。計算も得意なので利益率だしたり、集計したり!」
スカーレットは一気にまくし立てた。
こういうアピールはどんどんしたもん勝ちである。
「絶対に損はさせません!今日一日雇ってください!」
「はぁ…分かったよ。今日一日なんでも仕事してくれるってことで値引きを考えるよ。日暮れまであと3時間ある。時給1000ペーニってことで雇うよ。ただし、半端な仕事をしたら、時給下げるからいいね」
「はい!」
こうしてスカーレットは急遽アルバイトをすることになった。
慌てて起きるとすでにリオンの姿は部屋にない。
(やばい!寝過ごしたわ)
スカーレットは慌ててレインフォード達の部屋へと向かった。
ノックをして扉を開けたのはアルベルトだった。
「あぁ義姉さん、おはよう」
「おはよう。アルベルトは一人?」
ちらりと中を覗いてみると、スカーレットの寝ている部屋の3倍はある室内に、上等のカーテンとふかふかの絨毯が見えた。
奥の方には2つのドアがあるのを見ると、片方が寝室、もう片方はバスルームなのだろう。
だが、その部屋には人の姿はなかった。
「うん。みんなは朝食を食べたあと、そのまま町を見てみるって。もし金融ギルドがあれば宿代を下ろそうってことになって」
「そっか。起こしてくれても良かったのに」
「昨日の事だからね。レンフォード様がゆっくり寝せておけって言うからさ」
スカーレットはその気遣いに感謝した。
確かにスカーレットは非常に疲労していたので、寝せてもらえるのはありがたかった。
「もう体は平気なの?」
「うん、平気。ありがとうね」
「無理しないで」
前世では3時過ぎに仕事が終わって、家に帰って、また9時に出社(ということは6時起きなのだが)の生活だったので、昼過ぎまでゆっくり寝させてもらえてすっかり回復できた。
むしろ、体が軽くなり、今ならあの刺客が2人来ても倒せそうだ。
「出立は明日になったから、今日はゆっくり過ごそうよ。小さな町だけどお店は充実しているし、今回足止めされた行商人も多いから、その人たちが露天を出しているみたいだよ。見に行ってみない?」
「うん!行ってみたいな」
「じゃあ、お昼食べながら覗いてみようよ」
こうしてスカーレットたちは昼食を食べに海賊亭へと向かった。
昨日、要件定義を協力したことで、ヤンキー兄さんはスカーレットたちの昼食をご馳走してくれ、お腹が満たされた後に予定通り街へと繰り出した。
アルベルトが言っていた通り大通りは賑わっていた。
日用品、衣料品、雑貨、青果店や肉屋…およそ生活に必要な店は一通り軒を連ねており、ショーウィンドウ越しに眺めるだけでも楽しかった。
町の中心には広場があり、櫓のような木組でできた時計塔が町のシンボルの様に聳え立っていた。
その周りに行商人たちが露天を構えていた。
足止めを食らったからには少しでも稼ごうという商人たちの商魂を見たきがした。
「すごいわね。いろんな地域のものがあるのね」
「あ、でも王都へ運ぶ商品もあるから、質はいいね」
露天と言ってもそれなりの品質のものが所せましと並んでいる。
「義姉さん、これなんか似合いそうだね」
「え?」
アクセサリーの露店で足を止めたアルベルトがそう言って指さしたのはルビーのイヤリングだった。
複雑なカットがなされているのか、陽の光を反射してキラキラと輝いている。
店構えは簡素なテントではあるが、並んでいるものは一級品であった。
「確かに綺麗だわ」
「プレゼントしようか?」
「えっ?いいわよ。つける機会もないし」
スカーレットはもう社交界に関わるつもりもないし夜会に出る気はない。
ゆえに、このようなアクセサリーを身に着ける機会はないのだ。
貰っても宝の持ち腐れだ。
「それに、うちは貧乏なんだし…そんな余裕はないでしょ」
「僕だって小遣い程度は持っているんだよ」
「そういうのはちゃんと取っておきなさい。これからもっと入用になるんだし」
「はぁ…分かったよ」
海の底よりも深いため息と共にそう言ったアルベルトははっとして足を止めた。
「どうしたの?」
「財布、海賊亭に忘れてきちゃったかも」
「えええ!?それは大変じゃない!すぐに戻らないと!」
「ちょっと行ってくる。義姉さんはこの辺で待ってて」
「うん、分かったわ」
バタバタと走っていくアルベルトの後姿を見送ったスカーレットは、一人になってぼうっと昨夜のことを思い出していた。
昨日の刺客はスカーレットにとって予想外の出来事だった。
本来ならば次の街で襲われるはずなのに、なぜここでイベントが起こったのか。
(もしかして、思っている場所とイベント発生場所が違う?)
そうなると、どこで何が起こるのか分からない。
今回宿に刺客がくるイベントが起こったことを考えると、次のイベントである毒を盛られるイベントがいつ発生するか分からなくなる。
(毒に対しての対処を考えないといけないわね)
本来のイベントとしては、王都の一つ前の街であるドルンストで昼食を取るのだが、その時に毒を盛られるのだ。
犯人はレストランのボーイで、レインフォードが王太子であることに不満を持つ貴族から依頼されて毒を盛ったことが判明する。
だが、本来のイベントと発生場所が異なるのであれば、その前に発生する可能性もあるのだ。
いつ盛られるか分からないのであれば、常に気を配る必要があるだろう。
(毒の対処…となると、私は一つしか方法が分からないのよね)
毒と言えば銀に反応するという知識しかない。
前世でも貴族は銀食器を使って食事に毒が含まれていないかを確認したという話しか知らないのだ。
全部の毒に反応するわけではないが、それでも銀食器を使って毒の有無を確認するのは一つの手段だと思う。
(銀食器…この町で手に入るかしら)
スカーレットはそう思うと周囲を見回してみた。
すると向かい側に食器類を扱う店を見つけたので、スカーレットはすぐさま駆け寄って商品を確認することにした。
並べられた商品を見ると、陶器や木製の食器類が主に並んでいるだけで、銀食器は見当たらなかった。
「すみません、銀食器は扱ってないですか?」
「え?ああ、あるよ。この辺じゃ売れないと思って出してないだけさ。欲しいのかい?」
「はい」
スカーレットがそう答えると、糸目の店主がそう言って重い腰を上げて後ろに下がると箱の中から銀食器を取り出した。
皿にカトラリー、カップと一通りの銀食器が揃っている。
貴族用に売るためか、ブドウとツタの装飾が施されていて一見するだけで値が張ることが想像つく。
とてもスカーレットの手持ちでは買えないだろう。
「えっと、もっとお安いので、小さいものでいいんです。銀でできたものであればいいので」
「うーん、そうだねぇ」
眉間に皴を寄せて何やら思案していた店主の男性は、悩んだ末になにやら思い立ったようだ。
今度は足元に置かれていた荷物から一つのカップを出した。
「これならどうかい?」
それはマグカップだった。一般的なマグカップよりも一回り程小さく、装飾も何もついていない至ってシンプルなものだ。
「これは傷がついちゃってね。王都では売れないんだよ」
目的は毒が混入していないかの確認なので、傷がついていなかろうが装飾がなかろうが問題ない。
あとはお値段だけが問題だ。
「あの…おいくらですか?」
「12000ペーニだね」
「もう一声」
「ええええ、お客さん値切るのかい?これでもだいぶ安いんだよ」
信じられないものを見るかのように細い目の上にある、細い眉の片方を上げて店主が答える。
「じゃあ11000ペーニ」
「もう一声」
「いや、これ以上は無理だよ」
「手持ちが8000ペーニなの。何とかならない?」
「はぁ?そんなの無理無理。冗談言わないでくれよ」
「お願いします!」
スカーレットは思い切り頭を下げたが、店主は無言であった。
不信感とあきれが含んだ視線がつき刺さる。
「もう帰っておくれ。今日は腰の調子が悪いから店じまいするつもりだったんだ」
「腰の調子が悪いのですか?」
「あぁ、商売柄重いものを持つだろう?それで最近腰を痛めてしまってさ」
確かに先ほどから食器を出す度に腰を庇っていたし、動きも緩慢だった。
スカーレットも前世では座りっぱなしで一時腰が痛くなり、整体に通った経験がある。
「あぁ、腰は痛いの辛いですね…あ!そうだ、お店のお手伝いをさせてください!その分、お値段引いてくれませんか?」
「はぁ~!?」
「お金はないので、働いて返すのでどうでしょうか?なんでもやります!」
「何でも…ねぇ」
「はい!体力に自信があるので店じまいを手伝いますし。あとそうですね…商品の磨く作業とか、在庫の棚卸とか。計算も得意なので利益率だしたり、集計したり!」
スカーレットは一気にまくし立てた。
こういうアピールはどんどんしたもん勝ちである。
「絶対に損はさせません!今日一日雇ってください!」
「はぁ…分かったよ。今日一日なんでも仕事してくれるってことで値引きを考えるよ。日暮れまであと3時間ある。時給1000ペーニってことで雇うよ。ただし、半端な仕事をしたら、時給下げるからいいね」
「はい!」
こうしてスカーレットは急遽アルバイトをすることになった。
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