35 / 53
第1部 護衛編
想定外①
しおりを挟む
(折角あそこまで追い詰めたのに、取り逃がしちゃったわ)
あの時油断しなければ、確実に倒すことができただろう。
心の中で悔しさが滲む。
「スカー、大丈夫か!」
レインフォードから声を掛けられてスカーレットは我に返った。
過ぎたことを後悔している場合ではなかった。
今は推しの――レインフォードの無事を確かめる方が先決だった。
「ボクは大丈夫です。レインフォード様こそお怪我はありませんか?」
「あぁ、君のおかげで俺は無傷だ」
「良かったです」
スカーレットはほっと息をついた。
今回の刺客はシャルロクで戦った者よりも強かった。
だから自分が負けてレインフォードが傷つくのではないかという考えが頭を過っていたからだ。
無事に守れたようでスカーレットは安堵した。
「でもすみません。刺客を取り逃がしました。本当は捕まえて首謀者を聞き出したかったのですが…」
「そんなことはいい。前も言ったが大方は予想がついているし、刺客一人捕らえたとして、首謀者にたどり着くとは思えないしな」
そうかもしれないが、それでも首謀者を吐かせれば敵への牽制にはなるかもしれなかった。
「こっちもすまなかった。何の手助けもできなかった」
「何を言うんですか!ボクはレインフォード様の護衛ですよ?手助けなんて不要ですし、それでレインフォード様が怪我をしたらそれこそボクは困ります」
しかし、スカーレットの言葉にレインフォードは苦笑するだけで特に返事はなかった。
たぶん護衛だけを危険にさらすことに良心の呵責があるのだろう。
(本当に、優しい人よね。さすが推し)
我が身を顧みず、周囲の人間を護ろうとするのは、王族は臣民を守る者だという信念を持っているレインフォードらしい。
プレイヤーの時はそんなところが推しポイントであったが、いざ護衛する立場となると、そんなことをされては困る。
ともあれ、今回は2人とも無事で済んで良かった。
「スカー!」
呼ばれて振り返ると外から息を切らせてアルベルトたちがやってきた。同時に荒れた室内を見て慌てた様子になった。
「な…この部屋…何が起こったの?」
「あぁ、アルベルト。実は刺客が来たんだ」
「なんだって!スカーが戦ったの?ケガはない?」
必死な形相で詰め寄って来るアルベルトに一歩引きながらスカーレットは笑って答えた。
本当は体全体に鈍い痛みを感じている。蹴られた部分と、飛ばされて壁に衝突した時に打った背中が痛い。
だが、切り傷が無かったのは不幸中の幸いだろう。
しかしここでスカーレットが痛みを訴えれば、アルベルトに心配をかけてしまう。だからスカーレットは何もないふりをした。
「あ、うん、大丈夫。って、アルベルト近い!大丈夫だからちょっと離れて」
「ごめん。でも無事でよかった」
アルベルトはスカーレットの肩に手を置くと、心の底からのため息をついた。
そして後悔を滲ませるように眉根をひそめ、懺悔するように言った。
「傍を離れてごめん」
「アルベルトのせいじゃないよ」
そう言いつつ、スカーレットはふと気づいたのだ。
ここまでドタバタとしているのに、なぜ3人は駆けつけてくれなかったのだろうと。
そう思ってスカーレットはアルベルトとランとルイの顔をじっと見つめると、ランがふいっと視線をそらせた。
どう考えても疚しいことをしたときの反応だ。
よくよくランの顔を見ると、ほんのり顔が赤い気がする。
「ねえ、まさかとは思うけど、お酒、飲んでないよね」
スカーレットの言葉にアルベルトはこめかみを押さえ、ルイはにんまりとしている。
ランは視線をさまよわせているのをスカーレットはじっと見つめた。
するとランは諦めたように言った。
「う…す、すまん」
その言葉にスカーレットはブチっと何かが切れる音がした。
「ほんっとに、ラン!あなたって男は!覚悟しなよ!」
「悪かったって。でもほんの一口だって!」
「そのせいで刺客がきたのに何の対処も出来なかったよね。今回は無事に撃退できたけど、ボクが負けてたらどうしたのさ」
「でもスカーは強いし。現に撃退できたんだろ?」
「そういう問題じゃない!だいたいランは…」
スカーレットは更に説教しようと口を開いたところで、柔らかな声が響いた。
「殿下!ご無事でなによりです」
駆け寄ってきたのはリオンだった。
姿を見なくて心配していたが、どうやら3人と一緒だったようだ。
「リオンも一緒だったんだね。遅くまで部屋に帰ってこなかったから心配してたんだ」
「すみません。ちょっと落とし物をしてしまって、探してたんです」
「落とし物?」
「時計なんです。とても大切なもので…」
スカーレットの言葉に恐縮しながら、リオンはポケットから何かを取り出した。
それは金の懐中時計だった。
リオンの掌よりも少し小さなもので、一目見て純金であることがスカーレットにはわかった。
そのふたの部分には詳細な模様が入っていた。
一瞬だったのでよくは見えなかったが楕円にツタのような植物が絡まったような絵柄だったように見えた。
「でもリオンがいなかったのは不幸中の幸いだったかもしれないな」
レインフォードの言う通り、あの場にいたら小柄なリオンが狙われた可能性もある。
それにレインフォード1人なら守れたかもしれないが、スカーレット一人では2人を守る自信はない。
「それにしても…ここで寝るってわけにはいかないね」
アルベルトが部屋の惨状を見て言った。
確かに窓ガラスは粉々になり、窓枠も無残に床に転がっている。
壁には刀傷がついているし、床には血だまりも出来ているのだ。こんな状態の部屋に寝れるわけがない。
逡巡したルイが淡々と話した。
「じゃあ、俺たちの部屋とスカーの部屋とに別れて寝るしかないか。また刺客が襲ってこないとも限らないし、レインフォード様には常に誰かが一緒にいたほうがいい」
「でもそれだと一人は床で寝ることになるな」
ランの言葉にルイがにやりと意地の悪い笑みを浮かべた。
「なら、俺たちの部屋ならランが寝ればいいことだ」
「は?なんで俺なんだよ」
「だって、禁酒を破ったんだ。当然の罰だろ?」
「お前たちだって止めなかったじゃないか!」
「な、なんじゃこりゃあああああ!」
ランとルイの会話をかき消すように、宿屋の主人の悲鳴が廊下に響き渡った。
見ればこちらを見た主人が青い顔をして震えている。スカーレットたちを指さしているのか、それとも破壊された部屋をさしているのか、こちらを向いた人差し指ががたがたと震えていた。
文句を言いたい様であるが衝撃のあまり言葉が出ていない様子であった。
すかさずレインフォードが颯爽と主人の元へと歩き、真摯な声で告げた。
「主人、少々トラブルがあってこのような状況になってしまった。金は…今は手持ちがないが、後日、修理費と迷惑費用を持ってこさせる」
「そ、そんなこと信じられるかあああああ!」
主人の反応はもっともである。
とはいうものの、手持ちがないのも事実だ。
どう対処すべきか考えていたが、レインフォードはあっさりと身分を明かしてしまった。
「俺は王家に連なる者だ。どうか信じてほしい」
そう言ってレインフォードは優雅な仕草で嵌めていた指輪を見せた。
そこには王家の紋章である鷲と王冠が緻密に彫られていた。この文様は王家以外には使うことはできないうえ、さほど大きくはない台座にこれほど精密に描かれていることからか、宿屋の主人はレインフォードが王家の人間であることを理解したようだ。
小さく悲鳴を上げた後、今度は違う意味で真っ青になっていた。
「ご、ご無礼をいたしましたぁぁ!部屋のことは気になさらず!あああ一番上等の部屋にご案内いたしますうううう!」
そうして五体投地しながら叫ぶ宿屋の主人にレインフォードは苦笑しつつも、こうして無事に新しい部屋を借りることができた。
色々と話し合った結果、レインフォードの部屋にはアルベルト、ラン、ルイの3人が護衛として着くことになり、スカーレットとリオンが隣の部屋に控えることになった。
漸くそれぞれの部屋に入ったときには、すでに日付が変わり、夜明けまで1時間程となっていた。
スカーレットはベッドに倒れると、どっと疲れが押し寄せて来た。
体が重くて力が入らない。
「スカー様。ちゃんとベッドの中に入ってお休みください」
「ん。…大丈…夫」
リオンが声をかけてくれるが、何を言っているのか理解するために頭を働かせるのも無理だ。
ただ一つだけ。スカーレットの頭の中に疑問が浮かんでいた。
(どうして刺客が来たのかしら。ゲームではリエノスヴートで襲撃されるはずだったのに…)
だがもう考えがまとまらない。
遠くでリオンの声を聞きながら、スカーレットは睡魔に導かれるように意識を手放した。
あの時油断しなければ、確実に倒すことができただろう。
心の中で悔しさが滲む。
「スカー、大丈夫か!」
レインフォードから声を掛けられてスカーレットは我に返った。
過ぎたことを後悔している場合ではなかった。
今は推しの――レインフォードの無事を確かめる方が先決だった。
「ボクは大丈夫です。レインフォード様こそお怪我はありませんか?」
「あぁ、君のおかげで俺は無傷だ」
「良かったです」
スカーレットはほっと息をついた。
今回の刺客はシャルロクで戦った者よりも強かった。
だから自分が負けてレインフォードが傷つくのではないかという考えが頭を過っていたからだ。
無事に守れたようでスカーレットは安堵した。
「でもすみません。刺客を取り逃がしました。本当は捕まえて首謀者を聞き出したかったのですが…」
「そんなことはいい。前も言ったが大方は予想がついているし、刺客一人捕らえたとして、首謀者にたどり着くとは思えないしな」
そうかもしれないが、それでも首謀者を吐かせれば敵への牽制にはなるかもしれなかった。
「こっちもすまなかった。何の手助けもできなかった」
「何を言うんですか!ボクはレインフォード様の護衛ですよ?手助けなんて不要ですし、それでレインフォード様が怪我をしたらそれこそボクは困ります」
しかし、スカーレットの言葉にレインフォードは苦笑するだけで特に返事はなかった。
たぶん護衛だけを危険にさらすことに良心の呵責があるのだろう。
(本当に、優しい人よね。さすが推し)
我が身を顧みず、周囲の人間を護ろうとするのは、王族は臣民を守る者だという信念を持っているレインフォードらしい。
プレイヤーの時はそんなところが推しポイントであったが、いざ護衛する立場となると、そんなことをされては困る。
ともあれ、今回は2人とも無事で済んで良かった。
「スカー!」
呼ばれて振り返ると外から息を切らせてアルベルトたちがやってきた。同時に荒れた室内を見て慌てた様子になった。
「な…この部屋…何が起こったの?」
「あぁ、アルベルト。実は刺客が来たんだ」
「なんだって!スカーが戦ったの?ケガはない?」
必死な形相で詰め寄って来るアルベルトに一歩引きながらスカーレットは笑って答えた。
本当は体全体に鈍い痛みを感じている。蹴られた部分と、飛ばされて壁に衝突した時に打った背中が痛い。
だが、切り傷が無かったのは不幸中の幸いだろう。
しかしここでスカーレットが痛みを訴えれば、アルベルトに心配をかけてしまう。だからスカーレットは何もないふりをした。
「あ、うん、大丈夫。って、アルベルト近い!大丈夫だからちょっと離れて」
「ごめん。でも無事でよかった」
アルベルトはスカーレットの肩に手を置くと、心の底からのため息をついた。
そして後悔を滲ませるように眉根をひそめ、懺悔するように言った。
「傍を離れてごめん」
「アルベルトのせいじゃないよ」
そう言いつつ、スカーレットはふと気づいたのだ。
ここまでドタバタとしているのに、なぜ3人は駆けつけてくれなかったのだろうと。
そう思ってスカーレットはアルベルトとランとルイの顔をじっと見つめると、ランがふいっと視線をそらせた。
どう考えても疚しいことをしたときの反応だ。
よくよくランの顔を見ると、ほんのり顔が赤い気がする。
「ねえ、まさかとは思うけど、お酒、飲んでないよね」
スカーレットの言葉にアルベルトはこめかみを押さえ、ルイはにんまりとしている。
ランは視線をさまよわせているのをスカーレットはじっと見つめた。
するとランは諦めたように言った。
「う…す、すまん」
その言葉にスカーレットはブチっと何かが切れる音がした。
「ほんっとに、ラン!あなたって男は!覚悟しなよ!」
「悪かったって。でもほんの一口だって!」
「そのせいで刺客がきたのに何の対処も出来なかったよね。今回は無事に撃退できたけど、ボクが負けてたらどうしたのさ」
「でもスカーは強いし。現に撃退できたんだろ?」
「そういう問題じゃない!だいたいランは…」
スカーレットは更に説教しようと口を開いたところで、柔らかな声が響いた。
「殿下!ご無事でなによりです」
駆け寄ってきたのはリオンだった。
姿を見なくて心配していたが、どうやら3人と一緒だったようだ。
「リオンも一緒だったんだね。遅くまで部屋に帰ってこなかったから心配してたんだ」
「すみません。ちょっと落とし物をしてしまって、探してたんです」
「落とし物?」
「時計なんです。とても大切なもので…」
スカーレットの言葉に恐縮しながら、リオンはポケットから何かを取り出した。
それは金の懐中時計だった。
リオンの掌よりも少し小さなもので、一目見て純金であることがスカーレットにはわかった。
そのふたの部分には詳細な模様が入っていた。
一瞬だったのでよくは見えなかったが楕円にツタのような植物が絡まったような絵柄だったように見えた。
「でもリオンがいなかったのは不幸中の幸いだったかもしれないな」
レインフォードの言う通り、あの場にいたら小柄なリオンが狙われた可能性もある。
それにレインフォード1人なら守れたかもしれないが、スカーレット一人では2人を守る自信はない。
「それにしても…ここで寝るってわけにはいかないね」
アルベルトが部屋の惨状を見て言った。
確かに窓ガラスは粉々になり、窓枠も無残に床に転がっている。
壁には刀傷がついているし、床には血だまりも出来ているのだ。こんな状態の部屋に寝れるわけがない。
逡巡したルイが淡々と話した。
「じゃあ、俺たちの部屋とスカーの部屋とに別れて寝るしかないか。また刺客が襲ってこないとも限らないし、レインフォード様には常に誰かが一緒にいたほうがいい」
「でもそれだと一人は床で寝ることになるな」
ランの言葉にルイがにやりと意地の悪い笑みを浮かべた。
「なら、俺たちの部屋ならランが寝ればいいことだ」
「は?なんで俺なんだよ」
「だって、禁酒を破ったんだ。当然の罰だろ?」
「お前たちだって止めなかったじゃないか!」
「な、なんじゃこりゃあああああ!」
ランとルイの会話をかき消すように、宿屋の主人の悲鳴が廊下に響き渡った。
見ればこちらを見た主人が青い顔をして震えている。スカーレットたちを指さしているのか、それとも破壊された部屋をさしているのか、こちらを向いた人差し指ががたがたと震えていた。
文句を言いたい様であるが衝撃のあまり言葉が出ていない様子であった。
すかさずレインフォードが颯爽と主人の元へと歩き、真摯な声で告げた。
「主人、少々トラブルがあってこのような状況になってしまった。金は…今は手持ちがないが、後日、修理費と迷惑費用を持ってこさせる」
「そ、そんなこと信じられるかあああああ!」
主人の反応はもっともである。
とはいうものの、手持ちがないのも事実だ。
どう対処すべきか考えていたが、レインフォードはあっさりと身分を明かしてしまった。
「俺は王家に連なる者だ。どうか信じてほしい」
そう言ってレインフォードは優雅な仕草で嵌めていた指輪を見せた。
そこには王家の紋章である鷲と王冠が緻密に彫られていた。この文様は王家以外には使うことはできないうえ、さほど大きくはない台座にこれほど精密に描かれていることからか、宿屋の主人はレインフォードが王家の人間であることを理解したようだ。
小さく悲鳴を上げた後、今度は違う意味で真っ青になっていた。
「ご、ご無礼をいたしましたぁぁ!部屋のことは気になさらず!あああ一番上等の部屋にご案内いたしますうううう!」
そうして五体投地しながら叫ぶ宿屋の主人にレインフォードは苦笑しつつも、こうして無事に新しい部屋を借りることができた。
色々と話し合った結果、レインフォードの部屋にはアルベルト、ラン、ルイの3人が護衛として着くことになり、スカーレットとリオンが隣の部屋に控えることになった。
漸くそれぞれの部屋に入ったときには、すでに日付が変わり、夜明けまで1時間程となっていた。
スカーレットはベッドに倒れると、どっと疲れが押し寄せて来た。
体が重くて力が入らない。
「スカー様。ちゃんとベッドの中に入ってお休みください」
「ん。…大丈…夫」
リオンが声をかけてくれるが、何を言っているのか理解するために頭を働かせるのも無理だ。
ただ一つだけ。スカーレットの頭の中に疑問が浮かんでいた。
(どうして刺客が来たのかしら。ゲームではリエノスヴートで襲撃されるはずだったのに…)
だがもう考えがまとまらない。
遠くでリオンの声を聞きながら、スカーレットは睡魔に導かれるように意識を手放した。
15
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された侯爵令嬢は、元婚約者の側妃にされる前に悪役令嬢推しの美形従者に隣国へ連れ去られます
葵 遥菜
恋愛
アナベル・ハワード侯爵令嬢は婚約者のイーサン王太子殿下を心から慕い、彼の伴侶になるための勉強にできる限りの時間を費やしていた。二人の仲は順調で、結婚の日取りも決まっていた。
しかし、王立学園に入学したのち、イーサン王太子は真実の愛を見つけたようだった。
お相手はエリーナ・カートレット男爵令嬢。
二人は相思相愛のようなので、アナベルは将来王妃となったのち、彼女が側妃として召し上げられることになるだろうと覚悟した。
「悪役令嬢、アナベル・ハワード! あなたにイーサン様は渡さない――!」
アナベルはエリーナから「悪」だと断じられたことで、自分の存在が二人の邪魔であることを再認識し、エリーナが王妃になる道はないのかと探り始める――。
「エリーナ様を王妃に据えるにはどうしたらいいのかしらね、エリオット?」
「一つだけ方法がございます。それをお教えする代わりに、私と約束をしてください」
「どんな約束でも守るわ」
「もし……万が一、王太子殿下がアナベル様との『婚約を破棄する』とおっしゃったら、私と一緒に隣国ガルディニアへ逃げてください」
これは、悪役令嬢を溺愛する従者が合法的に推しを手に入れる物語である。
※タイトル通りのご都合主義なお話です。
※他サイトにも投稿しています。
おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
サロン勤めで拘束時間は長く、休みもなかなか取れずに働きに働いた結果。
貯金残高はビックリするほど貯まってたけど、使う時間もないまま転生してた。
そして通勤の電車の中で暇つぶしに、ちょろーっとだけ遊んでいた乙女ゲームの世界に転生したっぽい?
あんまり内容覚えてないけど…
悪役令嬢がムチムチしてたのだけは許せなかった!
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドを堪能してくださいませ?
********************
初投稿です。
転生侍女シリーズ第一弾。
短編全4話で、投稿予約済みです。
逆ハーレムエンド? 現実を見て下さいませ
朝霞 花純@電子書籍化決定
恋愛
エリザベート・ラガルド公爵令嬢は溜息を吐く。
理由はとある男爵令嬢による逆ハーレム。
逆ハーレムのメンバーは彼女の婚約者のアレックス王太子殿下とその側近一同だ。
エリザベートは男爵令嬢に注意する為に逆ハーレムの元へ向かう。
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
悪役令嬢は断罪イベントをエンジョイしたい
真咲
恋愛
悪役令嬢、クラリスは断罪イベント中に前世の記憶を得る。
そして、クラリスのとった行動は……。
断罪イベントをエンジョイしたい悪役令嬢に振り回されるヒロインとヒーロー。
……なんかすみません。
カオスなコメディを書きたくなって……。
さくっと読める(ハズ!)短い話なので、あー暇だし読んでやろっかなーっていう優しい方用ですです(* >ω<)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる