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第1部 護衛編
湯上り事件①
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スカーレットが連れて来た医者は、リオンを診察して特段問題はないことを告げた。
内診の結果、痛みによる反応もないことかは内臓の損傷も骨折もしていないとの見立てだった。
状況から察するに、意識がないのは疲労から眠っているだけらしい。
そのことに、一同はほっと安堵した。
「さてと、リオンも大丈夫みたいだし、夕飯にしないか」
「だな。まぁ、俺は酒の方が楽しみだけどよ!」
ルイの提案はもっともだった。
すでに夕飯には遅い時間だ。
レストランや食堂はラストオーダーとなっているだろうから、ランの言う通り酒場でつまみをつつきながらという夕食になるだろう。
ランとルイは一刻も早くお酒を飲みたいという空気をひしひしと感じるが、スカーレットとしてはこのまま行く体力はない。
「悪いんだけど、ボクはちょっと休憩してから行くよ」
「じゃあ、僕もスカーと一緒に後で行く。ランとルイは先に行って席取っておいてよ」
「俺も少し荷物の整理をしたいからスカー達と一緒に行くとしよう」
「お!了解!」
こうして、ランとルイは先に酒場へと向かい、スカーレットとアルベルト、そしてレインフォードは後で一緒に行くことになった。
そしてスカーレット達はそれぞれの部屋に戻り、一時間後に落ちあうことにした。
用意されている部屋に足を踏み入れると、想像よりもずっと綺麗だった。
心なしか先ほどいたアルベルト達の部屋よりも若干綺麗に見える。
(二人部屋だし、四人部屋よりもお値段がちょっと高いのかも…)
優遇してもらえて申し訳ない気持ちもある。
あとで皆には何かご馳走をしてあげよう。
部屋も二人部屋にしては広いと思う。
真ん中にシングルベッドがあり存在感を放っている。窓際には小さなテーブルと椅子が用意され、小さな鏡がちょこんと乗ったドレッサーも設置されていた。
落ち着いた雰囲気のインテリアに、スカーレットは少々既視感を覚えた。
(なんだろう…どっかでこういうのに泊まったような…)
うーんと唸りながら考えていると、スカーレットの脳内にぱぱぱっと景色が浮かんだ。
それは、「ア」から始まり「パ」で終わる某格安ビジネスホテルの部屋だ。
(そっか!!あそこだわ。はぁ…懐かしく感じちゃうわ。よく泊まってたなぁ…)
思わず郷愁の念に駆られる。
前世では週5で泊まっていた時期もあったものだ。
というのも、残業が終電後も続くことがあったからだ。
特にシステムトラブルが発生した時などは、家には帰れないのが常だった。
デスクの椅子を並べて横になって仮眠する男性社員も多いが、さすがに女性の自分がそれをすることはできない。
結果、オフィスの近くのアパホテルに泊まることもままあったのだ。
当たり前ながら遠い過去の記憶だが、なんとなくビジネスホテルが懐かしく感じてしまう。
スカーレットは懐かしさを覚えながらぼふんとベッドにダイブした。
ベッドにうつぶせになって枕に顔をうずめると、疲労から眠気が襲ってくる。
だがこの後皆と合流して夕食を食べることを考えると、今寝るわけにはいかない。
眠気覚ましに顔を洗おうと体を起こしたスカーレットの目に飛び込んできたのは、サイドテーブルに置かれた一枚のビラだった。
『あったかホカホカ。大きな湯船でのんびりお風呂に入って疲れを癒しませんか?』
どうやらこの世界には珍しく共同風呂があるようだ。
バスタブに漬かるだけでも十分だが、やはり手足を伸ばしてお湯に浸かるのは格別だろう。
特に前世の記憶のあるスカーレットとしては、非常に魅力的なビラの内容であった。
「よし!まだ時間もあるし、お風呂に入ってこよう!」
スカーレットは意気揚々と準備をして、大浴場へと向かった。
※
(はぁ…極楽だったわ)
久しぶりにゆっくりとお風呂に浸かれて、体の芯までホカホカだ。
体も軽くなり、疲れも癒されたように感じる。
女風呂は人もおらず貸し切り状態だったので、気兼ねなくのんびりすることができた。
これでフルーツ牛乳があれば申し分ない。
そんなことを考えて女風呂の暖簾に似たカーテンを潜って部屋に戻ろうとした時だった。
「スカーはもう上がりか?」
風呂場から出て数歩歩いたところで、後ろから声を掛けられたのでスカーレットは驚きのあまりに叫びながら振り返った。
「きゃっ!…て、レインフォード様!はぁ。びっくりしました…驚かさないでください…」
「すまなかった。そんなに驚くとは思わなくて」
「いえ、ちょっと油断していただけです」
「スカー、君も風呂に入ったのか?」
「はい、そうです。すっごく気持ちよかったですよ」
レインフォードの言葉に満面の笑みでそう答えたスカーレットだったが、2つほど気になる点があり、思わず渋面になった。
一つはレインフォードの手にはタオルが握られていること。
そしてもう一つは「君〝も〟風呂に入ったか」という問いだ。
「レインフォード様。一応確認なのですが、君〝も〟ということは、まさかレインフォード様もお風呂にお入りになるつもりじゃ…」
「あぁ。久しぶりにお湯に浸かりたいかならな」
レインフォードは悪びれもない様子で満面の笑みを浮かべていた。
その言葉にスカーレットは慌てた。傷がある状態で体を温めたら傷が悪化するのではないかと思ったからだ。
「何言ってるんですか!駄目です!まだ傷が治ってないんですから!」
「もう痛みもないし、平気だ。それにさっぱりしたいんだ」
気持ちはわかる。晴天の下、ずっと馬で移動してきたのだ。
どうしたって汗はかいてしまうし、体のべたつきも気になるところだろう。
だが、また傷が開いたり痛みが出てしまうのではないかと心配になってしまう。
「でも…傷を温めるのはあまりいいことではないので」
「スカーは本当に心配性だな」
「レインフォード様が無頓着すぎなのです」
「大丈夫だ、長湯はしないさ」
レインフォードはそう言って苦笑しながら、まるで子供をあやすようにぽんぽんとスカーレットの頭に触れた。
子供扱いされているような気持ちになって、大人の女性としては少し複雑だ。
それだけ気さくに接してくれているのかもしれないが。と、その時ふと気付いた。
(気さくに接してくれると言えば…あ!また馴れ馴れしい口をきいてしまった…)
気を付けているのだが、どうしても前世から知っているため、ついつい旧知の中のような口調で話してしまう。
「申し訳ありません…。レインフォード様に指図するような言い方をしてしまって…」
反省してしゅんとしてしまったスカーレットの言葉に、レインフォードは、戸惑いの色を見せた。
そして次にはくすっと笑い、目を細めて言った。
「前々から気になってたんだが、君は俺に気を使いすぎる。アルベルト達に接するようにしてくれて構わない」
「でも…不敬では?」
「君は命の恩人だし、全然不敬ではないさ。それに、君と俺は旅仲間なんだ。今みたいに話してくれた方が俺は嬉しいし、俺としても気が楽なんだ」
レインフォードの言葉にスカーレットは戸惑ってしまった。
「えっと…」
だが、レインフォードは穏やかに笑うので、スカーレットもその提案を受け入れることにした。
「じゃあ、レインフォード様も気軽にしてくださいね。今はお互い〝商人〟なんですし、王太子として振る舞う必要はないですから。自由にしてください」
「旅の商人か…。分かった。じゃあ自由にさせてもらうな」
レインフォードの言葉遣いが少しだけ砕けたものになった。
スカーレットはゲームをプレイしているときからずっと気になっていたのだ。
何をしていても完璧な王太子――レインフォード。
だけど、それは苦しくはないのだろうか?
ゲーム中にヒロインに向ける気持ちは情熱的で、ヒロインにだけ感情をあらわにするシーンがある。
それを知っているからこそ、本当のレインフォードは感情を抑えて生きているのではないかと、そう思ってしまう。
もちろん、スカーレットの勝手な想像なのだが。
でも、もし完璧を演じているのであれば、この旅の期間中だけでも自由にしてほしい。
スカーレットがレインフォードにしてあげられるのはそのくらいだから。
(推しには幸せになってほしいからね。少しでも肩の荷をおろしてもらえるといいのだけど)
そんな風に思いながら、スカーレットはレインフォードを見つめた。
「ところでスカー」
「なんですか?」
「今、女風呂から出てきたように見えたんだが」
「えっ!?」
内診の結果、痛みによる反応もないことかは内臓の損傷も骨折もしていないとの見立てだった。
状況から察するに、意識がないのは疲労から眠っているだけらしい。
そのことに、一同はほっと安堵した。
「さてと、リオンも大丈夫みたいだし、夕飯にしないか」
「だな。まぁ、俺は酒の方が楽しみだけどよ!」
ルイの提案はもっともだった。
すでに夕飯には遅い時間だ。
レストランや食堂はラストオーダーとなっているだろうから、ランの言う通り酒場でつまみをつつきながらという夕食になるだろう。
ランとルイは一刻も早くお酒を飲みたいという空気をひしひしと感じるが、スカーレットとしてはこのまま行く体力はない。
「悪いんだけど、ボクはちょっと休憩してから行くよ」
「じゃあ、僕もスカーと一緒に後で行く。ランとルイは先に行って席取っておいてよ」
「俺も少し荷物の整理をしたいからスカー達と一緒に行くとしよう」
「お!了解!」
こうして、ランとルイは先に酒場へと向かい、スカーレットとアルベルト、そしてレインフォードは後で一緒に行くことになった。
そしてスカーレット達はそれぞれの部屋に戻り、一時間後に落ちあうことにした。
用意されている部屋に足を踏み入れると、想像よりもずっと綺麗だった。
心なしか先ほどいたアルベルト達の部屋よりも若干綺麗に見える。
(二人部屋だし、四人部屋よりもお値段がちょっと高いのかも…)
優遇してもらえて申し訳ない気持ちもある。
あとで皆には何かご馳走をしてあげよう。
部屋も二人部屋にしては広いと思う。
真ん中にシングルベッドがあり存在感を放っている。窓際には小さなテーブルと椅子が用意され、小さな鏡がちょこんと乗ったドレッサーも設置されていた。
落ち着いた雰囲気のインテリアに、スカーレットは少々既視感を覚えた。
(なんだろう…どっかでこういうのに泊まったような…)
うーんと唸りながら考えていると、スカーレットの脳内にぱぱぱっと景色が浮かんだ。
それは、「ア」から始まり「パ」で終わる某格安ビジネスホテルの部屋だ。
(そっか!!あそこだわ。はぁ…懐かしく感じちゃうわ。よく泊まってたなぁ…)
思わず郷愁の念に駆られる。
前世では週5で泊まっていた時期もあったものだ。
というのも、残業が終電後も続くことがあったからだ。
特にシステムトラブルが発生した時などは、家には帰れないのが常だった。
デスクの椅子を並べて横になって仮眠する男性社員も多いが、さすがに女性の自分がそれをすることはできない。
結果、オフィスの近くのアパホテルに泊まることもままあったのだ。
当たり前ながら遠い過去の記憶だが、なんとなくビジネスホテルが懐かしく感じてしまう。
スカーレットは懐かしさを覚えながらぼふんとベッドにダイブした。
ベッドにうつぶせになって枕に顔をうずめると、疲労から眠気が襲ってくる。
だがこの後皆と合流して夕食を食べることを考えると、今寝るわけにはいかない。
眠気覚ましに顔を洗おうと体を起こしたスカーレットの目に飛び込んできたのは、サイドテーブルに置かれた一枚のビラだった。
『あったかホカホカ。大きな湯船でのんびりお風呂に入って疲れを癒しませんか?』
どうやらこの世界には珍しく共同風呂があるようだ。
バスタブに漬かるだけでも十分だが、やはり手足を伸ばしてお湯に浸かるのは格別だろう。
特に前世の記憶のあるスカーレットとしては、非常に魅力的なビラの内容であった。
「よし!まだ時間もあるし、お風呂に入ってこよう!」
スカーレットは意気揚々と準備をして、大浴場へと向かった。
※
(はぁ…極楽だったわ)
久しぶりにゆっくりとお風呂に浸かれて、体の芯までホカホカだ。
体も軽くなり、疲れも癒されたように感じる。
女風呂は人もおらず貸し切り状態だったので、気兼ねなくのんびりすることができた。
これでフルーツ牛乳があれば申し分ない。
そんなことを考えて女風呂の暖簾に似たカーテンを潜って部屋に戻ろうとした時だった。
「スカーはもう上がりか?」
風呂場から出て数歩歩いたところで、後ろから声を掛けられたのでスカーレットは驚きのあまりに叫びながら振り返った。
「きゃっ!…て、レインフォード様!はぁ。びっくりしました…驚かさないでください…」
「すまなかった。そんなに驚くとは思わなくて」
「いえ、ちょっと油断していただけです」
「スカー、君も風呂に入ったのか?」
「はい、そうです。すっごく気持ちよかったですよ」
レインフォードの言葉に満面の笑みでそう答えたスカーレットだったが、2つほど気になる点があり、思わず渋面になった。
一つはレインフォードの手にはタオルが握られていること。
そしてもう一つは「君〝も〟風呂に入ったか」という問いだ。
「レインフォード様。一応確認なのですが、君〝も〟ということは、まさかレインフォード様もお風呂にお入りになるつもりじゃ…」
「あぁ。久しぶりにお湯に浸かりたいかならな」
レインフォードは悪びれもない様子で満面の笑みを浮かべていた。
その言葉にスカーレットは慌てた。傷がある状態で体を温めたら傷が悪化するのではないかと思ったからだ。
「何言ってるんですか!駄目です!まだ傷が治ってないんですから!」
「もう痛みもないし、平気だ。それにさっぱりしたいんだ」
気持ちはわかる。晴天の下、ずっと馬で移動してきたのだ。
どうしたって汗はかいてしまうし、体のべたつきも気になるところだろう。
だが、また傷が開いたり痛みが出てしまうのではないかと心配になってしまう。
「でも…傷を温めるのはあまりいいことではないので」
「スカーは本当に心配性だな」
「レインフォード様が無頓着すぎなのです」
「大丈夫だ、長湯はしないさ」
レインフォードはそう言って苦笑しながら、まるで子供をあやすようにぽんぽんとスカーレットの頭に触れた。
子供扱いされているような気持ちになって、大人の女性としては少し複雑だ。
それだけ気さくに接してくれているのかもしれないが。と、その時ふと気付いた。
(気さくに接してくれると言えば…あ!また馴れ馴れしい口をきいてしまった…)
気を付けているのだが、どうしても前世から知っているため、ついつい旧知の中のような口調で話してしまう。
「申し訳ありません…。レインフォード様に指図するような言い方をしてしまって…」
反省してしゅんとしてしまったスカーレットの言葉に、レインフォードは、戸惑いの色を見せた。
そして次にはくすっと笑い、目を細めて言った。
「前々から気になってたんだが、君は俺に気を使いすぎる。アルベルト達に接するようにしてくれて構わない」
「でも…不敬では?」
「君は命の恩人だし、全然不敬ではないさ。それに、君と俺は旅仲間なんだ。今みたいに話してくれた方が俺は嬉しいし、俺としても気が楽なんだ」
レインフォードの言葉にスカーレットは戸惑ってしまった。
「えっと…」
だが、レインフォードは穏やかに笑うので、スカーレットもその提案を受け入れることにした。
「じゃあ、レインフォード様も気軽にしてくださいね。今はお互い〝商人〟なんですし、王太子として振る舞う必要はないですから。自由にしてください」
「旅の商人か…。分かった。じゃあ自由にさせてもらうな」
レインフォードの言葉遣いが少しだけ砕けたものになった。
スカーレットはゲームをプレイしているときからずっと気になっていたのだ。
何をしていても完璧な王太子――レインフォード。
だけど、それは苦しくはないのだろうか?
ゲーム中にヒロインに向ける気持ちは情熱的で、ヒロインにだけ感情をあらわにするシーンがある。
それを知っているからこそ、本当のレインフォードは感情を抑えて生きているのではないかと、そう思ってしまう。
もちろん、スカーレットの勝手な想像なのだが。
でも、もし完璧を演じているのであれば、この旅の期間中だけでも自由にしてほしい。
スカーレットがレインフォードにしてあげられるのはそのくらいだから。
(推しには幸せになってほしいからね。少しでも肩の荷をおろしてもらえるといいのだけど)
そんな風に思いながら、スカーレットはレインフォードを見つめた。
「ところでスカー」
「なんですか?」
「今、女風呂から出てきたように見えたんだが」
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